ラジオサイ  
 
A. N. サファヤ博士による
スワミの御容態に関する総合的な最新情報
 
     
 
下記は、2011年4月5日2:00 pm(インド標準時間)に、特別専門病院においてラジオ サイのチームが録画したビデオのリンクです。

http://media.radiosai.org/www/Dr._Safaya_Speaks_on_Swami's_Health.html

以下は上記のビデオを文書に起こしたものの日本語訳です。



バガヴァン シュリ サティヤ サイ ババ様は、心拍数の低下と断続的な心ブロックのために、2011年3月28日付で当病院(プラシャーンティ グラムのシュリ サティヤ サイ高度医科学研究所)に入院されました。直ちにスワミは、医師団と共に当院の心臓カテーテル検査室に送られて、ペースメーカーが装着され、血管造影法を使った心臓の検査が行われました。

その手順が完了した後、スワミはICU (集中治療室)に移され、当病院の医師団が注意深く見守りました。同日遅くなってから、スワミの血圧がやや下がるようになり、低血圧の状態が続きました。数値の低い所で推移するようになりました。血圧を上げるために、再びスワミをカテーテル検査室にお移しして、大動脈内バルーンポンプ(IABP:補助循環装置) が装着されました。カテーテル検査室の中では、スワミの御身体はバルーンをよく許容して、血圧と心臓の状態は目覚ましく改善されました。この後スワミは集中治療室に運ばれて、医師団に注意深く見守られました。

この時までに、当病院の医師団は、外部からの支援が必要と考え、バンガロールから、医師団の支援・指導を行う専門医たちが空路で現地入りしました。このような状態が続いて、間もなく補助循環装置は外されました。スワミは順調に回復に向かっていらっしゃいましたが、基本的にスワミの筋肉が弱っていて、痰を吐き出す力がなかったために、肺に溜まる分泌物を吸い出すことができるように、スワミの気管にパイプを挿入する他はありませんでした。もしこうした分泌物が肺の中に溜まるのを許してしまえば、肺内部の感染や肺炎の可能性が急激に高まり、患者の生命を危険にさらすことになります。それを避けるために挿管が施され、肺を休めるために人工呼吸器が装着されました。

この作業を進めている最中に、我々は、尿の排出量も徐々に低下していることを発見しました。これは、腎臓も段々と本来の機能が低下していることを示す兆候なので、腎機能の補助も必要になりました。そうしないと、血液中の毒素を取り除くことができません。これらの毒素、すなわち肉体のメタボリズム(代謝作用)によって生じた窒素化合物を取り除くのが腎臓の仕事です。ですから、透析の計画が立てられ実施されました。その後、腎臓が直ちに反応を示さなかったので、より長期間にわたって透析を継続する必要が感じられました。その結果我々は、CRRT(持続的腎代替療法)という名で知られる、多くの最先端の集中治療室で実施されているプロセスを開始しました。

この機会は、長時間にわたって非常にゆっくりとした速度で継続的に透析を行います。その意味でこれは、その前にスワミに施された血液透析とは異なるものです。腎臓を完全に回復させるためにこの装置を使うことが必要であり、今朝までそれが続けられていましたが、この緩やかな透析のプロセスでは毒素が完全には除去されていないと感じられたので、今朝になって再び血液透析が施されました。血液を通す特殊フィルターやディスクによる治療介入を併用しながら血液透析を行った結果、相当量の毒素が取り除かれました。加えて、これらのディスクには、こうした患者が罹りやすい種類の感染症に特化した抗生物質が浸み込ませてあります。そしてこのタイプの透析によってかなりの良い結果が示されました。すなわち、肺の感染症のかなりの部分が取り除かれ、スワミの意識レベルが改善されたのです。

今朝(4月5日)、スワミは外からの刺激に対して、敏感に反応していらっしゃいました。口の中に入っている管や周囲の管のために、スワミはもちろん話すことはお出来になりませんでしたが、私たちの問いかけに対して、うなずいていらっしゃいました。これは非常によい変化であり、医師たちは勇気づけられました。それが現在の状況です。スワミは今かなり安定した状態にあり、血圧も呼吸数も安定していて、血液ガス分析、つまり体内の酸素供給も非常によい状態が維持されています。また、ナトリウム、カリウム等の電解質濃度もかなり良い状態にあります。ですから、私たちはこの危機を乗り越えるという希望を持っています。しかしながら、依然としてスワミは重篤な健康状態にあると言わざるを得ません。

ですから医師たちは努力を続けていますし、今後も努力が続けられます。スワミは、医師たちと機器類によって、一秒一秒絶えず見守られ、観察されています。その点に関して、いささかも力を抜くことはあり得ません。

当院の経験豊富で高名な医師のチームがスワミの治療に当たっています。チームメンバーは次の方々です。

1) P. K. ダッシュ博士
2) R. アイヤー博士
3) 二―ラム デサイ博士

そしてこの三人を、プラカーシュ ナイル博士、シンデ博士、リタ博士がサポートしています。

クリシナ ダス博士と、(ラジャン アナンド博士、パトナイク博士、ランガ博士によって構成された)ダス博士のチームは、集中治療室の中で、見事なチームワークの下にスワミのコンディションを24時間体制で見守っています。診療眼下部門のK. S. R. K.プラサード博士もこのチームに参加しています。

このほか、14、5名ほどの大勢の医師たちにも助言を求めており、この医師たちは飛行機や車で駆けつけて下さいました。中でも特に、以下の方々を御紹介しておきたいと思います。

1) P. ヴェヌゴーパール博士。ニューデリーのAIIMS(全インド医科学研究所)の前所長。インドの著名な心臓胸部外科医。
2) アショーク セツ博士。ニューデリーのフォルティス エスコート心臓研究所。インドの著名な心臓専門医。
3) サンディープ デーワン博士。ニューデリーのフォルティス エスコート心臓研究所所属。博士は非常に著名な集中治療の専門家。
4) アミット ヴェルマ博士。ニューデリーのフォルティス エスコート心臓研究所所属。
5) スバシュ チャンドラ博士。バンガロールのマニパル病院の心臓病学科の医師。
6) ウダイ ムタニ博士。バンガロールのパーキンソン病協会の腎臓専門医
7) ラヴィ メータ博士。バンガロールのフォルティス病院所属の集中治療専門医。
8) アルン博士。ヴァイデーヒ高度医科学研究所とバンガロールのマラヤ病院に所属の腎臓専門医。
9) キショーレ バブ博士。ヴァイデーヒ高度医科学研究所とバンガロールのマラヤ病院に所属の腎臓専門医。
10) ムドグリ博士。英国在住の胃腸病専門医。
11) ナレーンドラ レディ博士。米国カリフォルニア在住の内分泌学者。

以上が、我々の医師団が助言を求めている外部からの医師団です。我々の医師団は24時間体制で、毎分、毎秒、スワミへの愛のために働いています。

ここで一言、私たちがアーンドラ プラデーシュ州政府に感謝していることについて一言お話ししておきたいと思います。州政府からは、スワミの治療法を検討して全体の治療の中に組み込むことのできる改善点を提案する目的で、州政府の医科学教育担当官が率いる四人の専門医師団を派遣していただきました。実際、スワミにCRRT(持続的腎代替療法)を施した方がよいという助言をいただいたのは、医科学教育担当官のラヴィ ラージュ博士からであり、直ちにその助言が、バガヴァン シュリ サティヤ サイ ババ様の治療プロセスに組み込まれたのです。

私たちはまた、州政府がアショーク クマール博士を連絡担当医として現場に派遣して下さったことにも感謝しています。クマール博士は我々の医師団との協力の下に、分刻みで、また何か起きるごとに、医科学教育担当官に情報を伝達して、担当官からの貴重な助言を得ており、それを我々の医師団が検討しています。これは大変役に立っています。これは州政府からの非常に好意的な意思表示です。

こうしたことが起きている一方、スワミの御病気は帰依者たちにとっても、当病院の医師たちにとっても大きな衝撃となっています。当病院の医師たちは、専門家であると同時に帰依者でもあります。人々が無差別に当病院の中に立ち入ることを許可していない唯一の理由は、病院内の環境衛生管理にあります。特にバガヴァンの治療が行われている集中治療室の中には、いかなる人も入室は許可されていません。それは、感染症のために内科的合併症を増大させないようにという、非常に重要な目的のためです。私たちは、一般の方々や帰依者の方々が、このことを理解して、私たちにプレッシャーをかけたり、病院敷地内に立ち入ったりしないようにしていただけると、大変ありがたいと思っています。

この件に関して申し上げれば、バガヴァン シュリ サティヤ サイ ババ様の御容態を確かめるためにここを訪れるVIPの方々さえも、バガヴァンが治療をお受けになっている集中治療室近辺のエリアには立ち入ることができません。私たちは、VIPの方々が担当医か、チームの責任者、もしくは私自身に面会できるよう手配し、彼らは我々の説明を聞いた後、静かに退出されています。医師たちによるどれほど素晴らしい仕事でも台無しにすることのできる感染症という観点から、これは非常に重要なことなのです。医師団のメンバーと共に、私たち全員が、バガヴァンの危機的な健康状況の中で、このような形でババ様に奉仕できることを誇りに思っています。

ヴェンカタラーマン教授: 博士は、スワミの御容態が、入院時よりも良くなっているとお感じですか?

サファヤ博士: はい。私はそう感じます。

ヴェンカタラーマン教授: それでは比較的近い将来に、スワミが平常の状態に戻ったお姿が見られることを期待しています。

サファヤ博士: 今朝からのスワミの反応は非常に心強いものであり、私は間違いなくそのようになると感じます。

ヴェンカタラーマン教授: 有難うございました。


英文 http://media.radiosai.org/www/Dr._Safaya_Speaks_on_Swami%27s_Health.html

 

 

 
     

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