この頃サティアの兄のセーシャマ ラージュがカマラプラム出身の花嫁と結婚しました。サティアの神性がゆっくりと現れはじめた頃、その神性を理解できない彼の友達の親達がサティアの父親や兄に対して、サティアが彼らの息子達の勉強から気を散らしているとか堕落させているとか色々と不満を述べるようになりました。 サティアの祖父のコンダマ ラージュだけがサティアの神性を理解しており、その家の他の人たちがサティアを責めるときでもコンダマ ラージュは深い愛情を持ってサティアを抱きしめました。セーシャマ ラージュは自分がカマラプラムの奥さんの親戚 のところにしばらく滞在するので、サティアをそこの上級学校へ進学させるように提案しました。みんなその提案に賛成し、サティアは新しい学校へ通 うようになりました。サティアはいつものように新しい学校で仲間とグループを作り、また先生達は皆彼をだんだん好きになりました。 学校の教練だけでなくボーイスカウトの世話をしている先生は、学校から遠く離れたところで行うボーイスカウトのキャンプに、サティアにも是非参加してもらいたいと思いました。そこで、その先生はサティアに他の生徒と一緒にキャンプにきて欲しいと率直にクラスで話しました、これは当然のことながらボーイスカウトの制服を着てということです。しかし、サティアは制服がないだけでなくそれに参加するお金もありませんでした。しかし、彼はキャンプに参加することについて考えてみると、他の生徒たちに話しました。サティアの兄は彼にキャンプに参加するための費用は出せないから参加する必要はないと冷たく言いました。 翌日、サティアの隣に座っていた級友が、一揃いの制服と手紙をサティアのために黙って置いていきました。その手紙にはどうか制服を受け取ってキャンプに来て欲しいと書いてありました。これに対して、サティアは自分たちの友情はプレマ(愛)によって結ばれており、このような愛は贈与のような物質の介入によって汚されるべきものではないから、自分たちの友情を続けるのであれば、このような贈り物を受け取るわけにはいかないと言った返事を書き残しました。サティアの友達はサティアの真意を理解し、サティアに対する尊敬の念が一層大きくなりました。
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