第2話  
Orange Line
 
 デーヴァギリアンマは神聖意識に満たされて恍惚となり声も出せず、シヴァ神とウマー(パールバティ女神)の蓮華の御足にひれ伏しました。
 すると、パールヴァティ女神は「あなたに家系を継ぐ息子と年頃になれば良い家庭に嫁ぐ娘を授けましょう」と言って彼女を祝福しました。
 イーシュワラ(シヴァ)神は、「あなたの帰依心にはとても満足している。私があなたの3番目の子供、男の子として生まれよう」と祝福しました。そして二神は姿を消し、デーヴァギリアンマは夫が朝早く帰ってくるまで恍惚状態のままでいました。

 夫が帰ってきて声をかけて起こしたので、彼女は神聖な至福状態から目覚め、全ての出来事を話しました。しかし夫のガンガーバヴァディヤは信じられずに言いました。
「厳しい苦行や霊性修行を行っている偉大な賢人や多くのシヴァ神の帰依者でさえ、神や女神のダルシャンを授かることはできないものだよ。ラムダスが神のダルシャンを授かる前にどれほど多くの困難を克服しなければならなかったか知っているだろう。ごく普通 の女性である君の前に神が現れただなんて、考えられない。」
 彼女は何度も話しましたが、夫は信じてくれませんでした。 そして、時が経ち、デーヴァギリアンマはパールヴァティ女神の祝福によって言われた通 り、男の子と女の子を授かりました。
 ついに夫のガンガーバヴァディヤは、妻が本当に神と女神に祝福されダルシャンを授かったのだと信じました。しばらくして彼女はまた身ごもりました。シルディサイの家族写真

 9ヶ月目になった頃、ガンガーバヴァディヤは全てのことに関心がなくなり、妻に言いました。
「イシュワラ神とパールヴァティ女神は君にはダルシャンを与えたけど、 私は与えてもらってないんだ。出家して森へ行くことにするよ。」
そして、「オーム ナマ シヴァーヤ!」と唱えながら家を出て行きました。 デーヴァギリアンマは夫をひきとめることができませんでした。彼女は信頼できる近所の人に子供達を預け、嵐で土砂降りの雨の中を、夫の後を追って出て行きました。しかし、夫に追いつく前に陣痛が激しくなり、赤ん坊が産声をあげました。シルディサイの誕生写真
〔この赤ん坊がシルディ サイです。スワミがこのお話を明らかにされるまで、このことは誰も知りませんでした。1990年9月28日のプラシャーンティ ニラヤムでの御講話の中で、スワミはシヴァ神がシルディ サイの姿をとって生まれてきた時の詳細を明らかにされたのです。それは、1838年9月27日のことでした。〕


 
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