第20話  
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 サティアの中に特別の神の力が宿っていると感じる人達が増えてきて、ある人達は彼を神の化身として受け入れ始めました。

村の長老たちの写真

 村の老人、学識者、婦人達が木の下に座って、サティアは神の子である、神性が宿っている、神が人間の姿をとって顕れた、サティアは神の顕われである、彼の言葉は神の言葉である、彼の行為は神の行為であるとか話しています。

サソリに咬まれるサティアの写真

 サティアが外にいるとラメッシュとマヘーシュがやって来て、サティアに何を考えているのか尋ねました。サティアは自然の花や木や丘や涼しい風や空や地球のことを思い、これらの至福を味わっているのだと話しました。この様な話しをしているときに、神のドラマの一場面 として、大きなサソリが顕れサティアの足を咬みました。サティアが「オー!マイ!」と言ってうずくまると、友達は驚き、サソリを見つけてことの重大さを悟り、助けを求めて大声で叫びました。この声を聞きつけてセーシャマとその妻のスセーラが駆けつけてきました。サティアの友達はセーシャマにサティアがサソリに咬まれたと告げました。 サティアの友達が医者の所へ駆けつけ医者を呼んできました。医者は治療をし、「暫く意識はないけれども心配いらない」と言って帰りました。

ベッドに横たわるサティアの写真

 このサソリの事件以来サティアは大きく変わりました。サティアは引きこもりがちになり、また霊的な思いにふけっているように思えました。時々彼は一度も訪れたことがない巡礼地のことを話したり、その地図を書いたりもしました。また、シルディには行ったこともないのに、シルディの話しをしたりしました。

サティアの家族の写真

 サティアがサソリに咬まれた話しは、セーシャマからサティアの両親に手紙で知らされるとともにサティアの変化についても報告されました。両親はその話しを聞いて大変狼狽しましたが、祖父のコンダマ ラージュは「サソリ等はサティアを何ら傷付けることはできない。サティアは特別 の目的を持って生まれてきたので、世間的な出来事に影響を受けることはないのだ」と言って、超然としていました。両親は大変心配して、サティアに会いに行くと言って出掛けました。

サティアの家族の写真

 ウラバコンダのセーシャマ ラージュの家では、セーシャマの妻がセーシャマに向かって、「あなたがお父さんとお母さんに手紙を出したのにも拘わらずまだお見えになりませんね。もう1回書いて、誰かに持たせたらどうですか?」と言い、セーシャマが手紙を書こうとしていると、サティアが「手紙を書く必要はありません。30分もするとお母さんがやってきます」と告げました。まさにサティアの言うとおりにお母さんがやって来ました。

母とサティアの写真

 お母さんがサティアに大丈夫かいと聞くと、サティアは「痛みは肉体であって、心ではありません。心にとって、全ては幻想であって、あなたも幻想なのです」と話しました。お母さんが「まあ!なってことを言う子でしょう!」と言うと、サティアは「真理(サティア)は私の名前で、ダルマ(正義)は私の身体で、プレマ(愛)は私の姿です」と答えました。お母さんはサティアの変化に驚き、サティアをプッタパルティに連れて帰りそこで治療を施すと言い、セーシャマもそれに同意しました。

家に戻ったサティアの写真

 サティアは両親の家に帰ってきて、家族全員が集まり、姉たちが「大丈夫」、「何処を咬まれたの」、「もう痛くない」とかサティアに尋ね、そしてサティアは「痛みはずっと前に無くなった」と言いました。そして、父のヴェンカマ ラージュが「明日、良い医者に診察してもらおう」と言いました。   

(第20話終わり)


 
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