第28話  
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 イーシュワランマはこのたび起きた事件に大変動揺し、愛するサッチャムの身に危険がおよびはしないかと大変心配しています。サティアは彼女の言うことを聞かないので、彼女はその子供を授けてくれたサティア ナーラーヤナ神に縋るしかありませんでした。

 イーシュワランマがサティア ナーラーヤナ神に泣きながら礼拝していると、そこにスワミが入ってきました。

サティアを心配する母の写真

 イーシュワランマが「私の愛しいサッチャムよ、私の子供よ!」というと、ババは「網を池に投げ掛けたときに、魚だけがかかり水はかからないと言うのは真実と違いますか?同じように、無知によって行われた行為は神の恩寵を受けている人を傷付けることはありません。心配することはありません!」と言いました。

サティアの噂をする村人たちの写真

 小屋に火が付けられてババがそこから奇跡的に生還したことは村の噂になりました。村人達は雨がスワミの住んでいた小屋だけに降ったことの不思議を語っています。ある者は「それはあたかも雨の神がスワミのダルシャンを受けに降りてきたみたいだ」と言いました。

サティアの家族の写真

 ヴェンカマ ラージュの家でも、最近起きた小屋の火事のことが話題となっています。コンダマ ラージュはヴェンカマ ラージュにマハーバーラタの物語を引用して、このようなことはマハーバーラタの時代にも起き、同じことがこのカリユガの時代に起きたのだ、悪の力はサッチャムに何時・何処においても触れることさえできないから、心配することはないと話しています。これに対して、ヴェンカマ ラージュはこのようなことをする悪人を罰し、このようなことが二度と起こらないようにしなければならないと言いました。これに対して、ババは以下のように語りました。

 「私は悪人を罰するために来たのではなく、彼らの中にある悪を取り除き、聖なる道を示すために来たのです。ダルマの道から決して外れることがなかったダルマラジャでさえ敵がいたのです。彼はアジャタ シャトル(敵がいない人)と呼ばれたのですが、カウラバ一族は全て彼の敵でした。このカリの時代には、悪が善を覆っており、神への帰依のみが悪の力を滅ぼす至高の力を呼び起こすことができるのです。常に神を思い、帰依心を深めなさい。」

(第28話終わり)

 

 
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