第9話  
Orange Line
 


  イーシュワランマは日課のお祈りを終えると、長男のセーシャマ ラージュと、ヴェンカンマとパールヴァタンマの娘達を呼んで、プラサード(おさがり)を与えました。近所の人が今夜のサティア ナラヤナ神の祈りの儀式に家族共々招待しました。彼女はその晩、子供達を連れて、祈りの儀式に参加するために出かけました。

イーシュワランマと僧侶の写真 祈りの儀式は博学な学者夫婦によって執り行われました。彼らは、祈りの儀式の重要性を称揚し、このカリユガの時代において、サティア ナラヤナ神は人々にあらゆる恩寵を与え、全ての障害を取り除き、信仰のある人々に幸福と繁栄をもたらすのですと言いました。
 祈りの儀式が終わり、その家の夫人は初めにイーシュワランマにプラサーダムを与えました。イーシュワランマは夫人に頼んで子供達を会食に残し、一人で家に帰りました。夫のヴェンカマ ラージュ(シルディ サイの父親ガンガーバヴァディヤと同じ俳優が演じている)はサティア ナラヤナの祈りの儀式はうまくいったのかなどを尋ね、それから子供達の居場所を尋ねました。イーシュワランマは会食があったので子供達をそこに残してきたと言いました。このように、イーシュワランマが日課として行っているナラヤナ神のお祈りはどのような形にしろ幸福と神聖な経験をもたらしました。

祈るイーシュワランマの写真 ある朝彼女は裏庭の井戸の近くで沐浴をした後、マーダム(小さな四角い装飾鉢)のトゥラシ(神聖なバジル)に水を注いで、しばらくの間くつろいで立っていました。するとその時、神聖な光が空から降りてきて、お腹を通 って子宮へと滑り込むように入り、イーシュワランマは神聖な恍惚感を感じました。
 彼女はすぐさま家の中に入り、義父の足に跪き、神聖な恍惚感で涙を流しながら、この出来事を話しました。コンダマ ラージュはすぐにシバナディヤールが神聖な予言として語った、「神を家族として迎える準備をするべきである」という特別 な言葉を思い出しました。彼は、他でもないナラヤナ神御自身が彼女のお腹に宿ったのだと確信しました。

楽器の演奏に気付くヴェンカッパ ラジュの写真

 そして、畑の作物がとても立派に成長してきた頃のことでした。サティア ナラヤナ ヴラタの儀式が満月の日毎に村のどこかの家で行われ、イーシュワランマはいつも参加していました。
 ある夜、ヴェンカマ ラージュは家の中で音楽が流れているのを聞いて、突然目が覚めました。ムリダンガムやタブラーがリズムを打ち、ヴィーナがメロディーを奏でていました。彼はそっと起き上がり、寝室の窓から覗きました。広間ではヴィーナやタンブーラやムリダンガムやタブラーが見えない手によって演奏されており、あまりに神聖な音楽なので、彼のハートは至福と恍惚感で満たされました。彼は次の朝一番に村人みんなから深く尊敬されているシャーストリ(学者)の家を訪ねました。シャーストリの家に入った時、彼の生徒達がガヤトリ マントラの栄光と御力について熱心に議論していました。シャーストリはヴェンカマ ラージュを見かけると、椅子に座らせ歓迎しました。ヴェンカマ ラージュは昨夜の出来事を話し、そのわけを尋ねました。

僧侶に相談するヴェンカッパ ラジュの写真 シャーストリは暦をみて、ヴェンカマ ラージュに尋ねました。
「だれか家族の中で妊娠している人はいますか?」 ヴェンカマ ラージュは自分の妻が妊娠していますと答えました。シャーストリは、まさにバガヴァン御自身が家族として生まれて来ようとしており、楽器の演奏は至高神が生まれて来ることを示す神々のサインであると、確信を持って言いました。ヴェンカマ ラージュは「スワミ、素晴らしいお話をありがとうございます。」と言って、最高の幸福を感じ、家に帰って行きました。

 
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