非カルト性の保証  
     
 

 過去30−50年間の出来事によって、「カルト」という言葉は大変悪い意味に取られるようになりました。(そもそも「カルト」という言葉は、異端の、あるいは偽の宗教という意味もありましたが、それと同時に宗教の実践とか礼拝、慣習、儀式、そして一つの宗教を信仰するという意味がありました。)

 読者の皆様、どうぞご安心ください。サイ オーガニゼーションはそういった悪い意味でのカルトではありません。*1 以下に、カルトとサイ オーガニゼーションの違いを明らかにするために役立つ情報をお届けします。この情報はカルトについて書かれている2冊の本、Mindbending: Brainwashing, Cults, and Deprogramming in the '80's (by Lowell Streiker, Doubleday, New York, 1984) とEncyclopedic Handbook of Cults in America (by J. Melton, Garland Publishing, New York, 1986)からの引用です。

 この文はThe Sathya Sai Newsletter, USAに掲載された記事を一部改訂したものです。


ストレイカーは(悪い意味での)本当のカルトというのは以下の性質に欠けていると指摘しています。

  • 会員の幸福のための真の配慮
  • 信者以外からの建設的な批判への理解と感謝
  • 会員と外の世界との対話の積極的な奨励

それだけでなく、カルトには下記に挙げた9つの主な性質があります。ここでそれぞれについて、バガヴァン シュリ サティア サイババの御言葉を直接引用し、サイ オーガニゼーションがこれらの性質を持たないということを明らかにいたします。サティア サイババの御言葉の引用の参照元で、"SSS"とあるのは Sathya Sai Speaks 旧版の略です。

カルトの主な9つの性質

. カルトの主な活動は資金集めと新会員を募ることである。

これに対するサイババの御言葉
私はあなたが資金集めをしたり寄付を募ったりするのを好みません。(SSS VI, 67, p. 325)

資金集めは水に対する火と同じ位、私達の活動に大きく相反することです。(SSS VII, 5, p. 34)

一人か二人、実践と説教が正しく誠実な会員が残れば私達には十分です。質が大切なのであって、量 が問題なのではありません。(SSS VIII, 13, p. 81)

私は何の宣伝も必要としません。(SSS IV, 23, p. 140)

あなたの務めが、ババのことを宣伝したり、ババについてやそのメッセージを話したりすることだという思い違いをしてはいけません。(SSS IX, 35, p. 191)

.カルトの会員は家族や友人との関わりを絶つように勧められる。彼らは外界から隔離され、外界に接することによって得られる現実と非現実の識別 能力を低下させられる。

これに対するサイババの御言葉
あなたの主な任務はあなたの本分を尽くすことです。これは世俗的な生活、あるいは家族への義務を放棄するという意味ではありません。(Sanathana Sarathi, February 1992, p. 37)

家長としてのあなたに持ち上がった問題を、無執着と自己犠牲を養うための機会として扱いなさい。(SSS IV 33, 191)

瞑想を通じて自己の魂を救うのだと言って、皆から離れていてはいけません。あなたの姉妹の中にいて、助けることのできる機会を探し求めなさい…(SSS VII, 39, 194)

.カルトの会員達は財産と所得を譲り渡し、完全に団体に依存するようになる。

これに対するサイババの御言葉
誰に頼まれたとしても、たとえその人が私から許可を得ていると言ったとしても、一銭も出してはなりません。(SSS VII, 57, p. 307)

金銭のやりとりがある所は私の居場所ではありません。(SSS IV, 69, p. 392)

他人に頼ってはいけません。自分自身の稼ぎと財産によって生活しなさい。(SSS VIII, 44, p. 231)

.カルトは仲間からの圧力、辱め、あるいは暴力によってさえ要求を強いる。

これに対するサイババの御言葉
サイの帰依者は謙遜と寛容という性質を持っていなければなりません。(SSS X, 10, p. 44)

一日を愛で始め、愛と共に過ごし、愛で満たし、愛を持って終えなさい。それが神へ通 じる道です。(SSS VIII, 14, p. 88 )

非暴力というのは、言葉や視線や身振りによってさえ傷つけないということも意味します。

.唯一そのカルトが真理を持つものであり、他は救われず真理に敵対する。

これに対するサイババの御言葉
狂信や派閥心を持ってはなりません。(SSS VI, 7, p. 37)

全ての宗教は唯一にして遍在の神への祈りなのです。(SSS X, 44, p. 230)

宗教と信仰の多様性は、人類の幸福へとつながります。(SSS VIII, 25, p. 149)

他の人の信仰に欠点を見出すことは、自分自身の信仰に汚名を着せることです。(SSS V, 67, p. 333)

あなたは全ての信仰に等しく正当性があることを教えなければなりません。(SSS X, 55, p. 283)

.カルトは法律よりも優先すると考え、虚偽、盗み、横領などを正当化する。

これに対するサイババの御言葉
ダルマ
(正しい行い)は社会に不可欠な道徳です。(SSS IX, 2, 13)

ダルマ(正しい行い)とは道徳、真理、美徳、愛、そして人間社会や個人を支えるその他の沢山の特性のことです。(SSS VI, 38, p. 167)

国に対する思いやりは、身体に対する思いやりと同じ位 重要です。(SSS VII, 20, 98)

.カルトはしばしば終末論的であり、カルトのメンバーは世界大惨事の唯一の生き残りになるとされる。

これに対するサイババの御言葉
災難が起きても動転してはいけません。それらを恩寵として受け取りなさい。(SSS V, 32, 165)

世界に大災害が起こるということはありません。広大な地球のここそこでは、時々ちょっとした災難があるかもしれません。(Sanathana Sarathi, March 1991)

.カルトは唯一の権威者の教えに基づいており、その堕落した指導者はカルトが信じ日々の行動規範とするものの唯一の源である。

これに対するサイババの御言葉
聖典は人が思いと行動をそれに従って管理するべき方針を定めています。これらの法と規定を忠実に守ることだけが、英知を保証します。(SSS IX, p. 151)

私は新たな宗教を起こすために来たのではありません。(SSS VI, 46, p. 235)

全ての宗教の基本的な類似点を学び実証する機会を捜し出しなさい。(SSS VIII, 14, p. 9)

ヴェーダ聖典はインド文化の基礎です。(Sanathana Sarathi Dec. '82, p. 260)

真理、正しい行い、平安、愛は永遠の英知の四本の柱です。(SSS III, 25, 122)

.カルトはそれ自体の世俗的な生き残りのために存在し、社会を救うという偽りの約束をする。

これに対するサイババの御言葉
サイ オーガニゼーションは霊的向上のためにのみあります。(SSS VII, 34, p. 164)

人への奉仕は礼拝の最良の形式です。(SSS IX, 46, p. 235)

私の名を持つ組織は、寄る辺のない人、病んでいる人、苦しんでいる人、無学の人、貧しい人への奉仕を捧げなければなりません。(SSS VI, 36, p. 158)

 

*1 サイ オーガニゼーションはインドのアーンドラ プラディーシュ州プラシャーンティ ニラヤムに本部を置く国際的でスピリチュアル(霊的)な非営利の奉仕団体であり、宗教団体ではありません。詳細はSSO概要世界のサティア サイ オーガニゼーションをご覧ください。

訳:鈴木 恵美

 
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