サイババの御言葉:タット・トワム

日付:1963年10月25日・場所:プラシャーンティ ニラヤム
ダシャラー祭連続講話Eより

タット・トワム


ペーリ・ヴェーンカテーシュワラ・シャーストリと他の者たちは、それぞれの講演で、あなた方が飢えていることを明らかにしました。今度は、私があなた方の切望をさらに強める番です。それはもっと高い次元の歓びを求めている心の飢えです。ダルマが衰えたなら、もっと正確に言うと、ダルマに従って自分の生活を規制する義務のある人がダルマへの信心を失ってしまったなら、ダルマの復興はどうにも始められません。崩れてしまった幹線道路の橋は、素人の技術や周囲の村人たちの一時の熱意では修復できません。その道路を敷いて橋を設計した専門家本人が修復に着手しなければなりません。主なる神はこの使命のために再びやって来ました。神はその目的のために技術者と土建業者と労働者を集めました。今、神はその任務に着手しようとしています。

誰もがクリシュナ原理を意識すべし

クリシュナは、ブラフマー神が牛と子牛と牛飼いの少年たちをそれぞれの家から牧草地に行く間に連れ去って隠したことを知ると、数も形もまったく同じ牛と牛飼いたちを新しく創り出しました。丸一年もの間、村にいる牛と牛飼いたちは複製で、本人たちはどこかに隠されているのではないかと怪しむ者は誰もいませんでした。〔ブラフマー神は最終的にクリシュナ神に降参して少年たちを村に返した〕 このようにして、牛と牛飼いたちはクリシュナ原理(タットワ)によって創られましたが、それと同じく、ブラフマー神に隠された者たちもクリシュナ原理によるものであり、あなた方もクリシュナ原理です。まさに、それ以外どんな原理があり得るでしょう?

今でも私は、幻を作り出す力(マーヤースルシティ)を持っていますが、それはあの時と同じく、特定の目的のためのものです。あの時は、牧女(ゴーピー)たちを浄化し、聖化するためでした。今も、その目的は浄化と聖化です。人間(ナラ)は制限され、惑わされます。制限が解かれ、幻惑〔マーヤー〕が去ったとき、人間は神(ナーラーヤナ)となり自らの原理で光り輝きます。誰もが自らの本質であるこの原理を自覚しなければなりません。一人ひとりにそれを自覚させることが、ダルマの確立(ダルマスターパナ)のために来た者の目的です。

「マハーバーラタ」の中で最も注目すべきテーマはダルマの確立です。パーンダヴァ兄弟が森に追放されたとき、それはあたかも、ダルマを支えている力である、ダルマの五つの生気(プラーナ)が追放されたかのようでした。ダルマラージャはダルマに適った行動の生気であり、ビーマはダルマを維持する力の生気であり、アルジュナはダルマの土台として必要な信仰心と信愛の生気であり、ナクラとサハデーヴァはダルマを実践するために不可欠なしっかりとした信仰心の生気です。パーンダヴァ兄弟が森に入ったとき、ハスティナープラ〔カウラヴァ兄弟の都〕は、血も肉もない骨の都、アスティナープラに成り下がりました。

あなた方は私をダルマの権化(ダルマムールティ)と呼びますが、あなた方一人ひとりがダルマの権化です。しかし、あなた方は道をはぐれてしまいました。あなた方を失ってしまった地位に戻すことが、私の目的です。このナヴァラートリー〔九夜祭〕にここに発足した、このプラシャーンティ・ヴィッドワン・マハーサバー〔ヴェーダを復興するためのヴェーダ学者の会〕は、まさにその仕事をすることになります。今日、その目的と目標、および、仕事の方法が話し合われ、定められました。これはあなた方の会(サバー)です。あなた方は、自分の信愛(バクティ)と自分の能力(シャクティ)に比例して、この会を活用することができます。ここにいる学僧たちが英知と苦行によって作った預金は、あなた方のものです。それらを引き出しなさい。そうすれば、疑いなく、それらはあなたに富を与えてくれるでしょう。

この仕事の種まきの部分が始まった

学僧たち、そして、ヴェーダとシャーストラの学者たちは、ずっと多くの苦しみを被ってきました。それは彼らが社会に無視されているためです。しかし、それは彼らがヴェーダを学んだからではありません。学んだことを実行に移さなかったからです。誰も皆、果実が熟すまで待たなければなりません。木が成長し、花が咲き、実が生り、実が熟し、甘い果汁で満たされるまでには、時間がかかります。時が来る前にもぎ取れば、その実を捨てなければならなくなります。なぜでしょう? 卒業して学位を取得するためには、まずアルファベットと格闘し、それからアルファベットの文字で綴られた言葉を読み、それから文章を学び、最終的に書物全体を学ばなければなりません。

彼らの学びの結実の期は、何年も時を経て、学僧たちが自分たちの歓喜と智慧を兄弟姉妹たちと分かち合うためのこの媒体を確保した今、やって来ました。学僧たちは地区を分担し、選ばれた何人かが各地区のプログラムの指揮を執ります。地区の委員会は会合を主催し、プラシャーンティ・ヴィッドワン・マハーサバーの三日間のセッションに学僧たちを招聘します。

これはこの仕事の種まきの部分です。これはヴェーダーンタの、ダルマ シャーストラの、そして、「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」と「バーガヴァタ」に述べられている神の栄光の、行為の部(カルマ カーンダ)、礼拝の部(ウパーサナ カーンダ)、英知の部(グニャーナ カーンダ)の種の種まきです。あなた方はその畑の世話をし、若い作物の面倒を見て、反芻(マナナ)という肥料を与え、害虫を除去し、それから栄養のあるその穀物を食べることで得られる幸せを収穫しなさい。これこそが、あなた方にとっての本当の農業です。この農業を分かち合うチャンスは、わずかな人にしかやって来ません。そのわずかな人というのは、多くの過去生で功徳を積んだ人たちです。

光はあなたの中にあり、あなたは光である

まず、プラシャーンティ・ヴィッドワン・マハーサバーはアーンドラ・プラデーシュ州に取り組みます。その後、カルナータカ州とケーララ州に手を伸ばし、それから、インドのすべての州に着手します。さらには、短期間のうちに、インド国外にさえ手を伸ばします。すでに、インド国外にもかなりの数のサティヤ・サイ・サンガ〔サイの帰依者の会〕があり、彼らは自国にもこの形をとったスワミの恩寵を拡大してほしいと、しつこくせがんでいます。

あなた方がプラシャーンティ・ヴィッドワン・マハーサバーから得られる最初の「利益」は、インド固有のものに注目してそれを引き出すことができるようになることです。私がこのように言うのは、あなた方は「利益」という言葉しか理解しないからです。あなた方は、何をするように頼まれても、まず、

「利益はどのくらい得られるのですか?」

と質問します。利益(ラーバ)を求める貪欲さは、あなたを貪欲(ローバ)の中に沈没させます! 最も高い利益は、この道を通って、あなたがそこから来た場所である、あなたの真我の住居(スワスターナ)に到着することです。

ヴィシュヌ神の臍から生えた蓮の花から生まれたブラフマー神は、自分はどうやってこの場所にいるようになったのだろうかと思い、自分がどこから来たのか、その場所を探しに探しました。ブラフマー神はまったく元をたどることができませんでした。しかし、ちょっと考えれば、あなたは自分がどこから来たのか、もっと厳密に言えば、自分の真の本性は何なのか、を知ることができます。そうすれば、残るはそれに到達するための努力のみです。これが解脱、すなわちモークシャに向かうということです。

聖賢の言葉を単純に信じることのほうが、何年も勉強と議論をするより有益です。「タットワマスィ」(タット トワム アスィ、あれは汝なり)といった大格言(マハーヴァーキャ)を瞑想し、それを心で思い巡らせ続けるなら、どんな解説書の助けを得ることなく意味がわかりはじめます。解説書は、どちらかと言えば人を混乱させるだけでありがちです。「タット」(神性〔あれ〕)について考え、「トワム」(あなた自身〔汝〕)を分析しなさい。そうすれば、「アスィ」(等しい〔は、=〕)が唯一の解答であるということを確信するでしょう。あなたは光の中にいます。光はあなたの中にあります。あなたは光です。――これがその段階です。

翻訳:サティヤ・サイ出版協会
出典:Sathya Sai Speaks Vol.3 C32

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