サイババの御言葉:どこで? なぜ?

日付:1971年12月22日・場所:マドラス
サティヤ サイ ババ 第5回SSO全インド大会の御講話(上)の御講話より

どこで? なぜ?


何世紀にもわたって人類のハートを照らしてきたバーラタの栄光は、あなた方自らが適切に示し、実際に打ち込むことによって将来より輝かしい未来を手に入れるために、サイ ムーブメントのうねりを待っています。サイは、火種となる火花のように、あるいは、何両も連なる長い客車を引っ張る機関車の運転士のように、あるいは、自動灯火システムの設計者や技師のように、ここで、世界を、そして、生物と無生物から成る世界の様々な共同体の一切を創造しています。

あなた方は、サティヤ サイ オーガニゼーションのユニットの役員としてこの国の村や町を活性化するために、ここに集まっています。私はあなた方と共にいられて幸せです。あなた方は皆、この大会が特別な意味を持っていることを知っています。先週、あなた方とオーガニゼーションの関係者たちは皆、この大会が開かれないのではないかと心配しました。というのは、国が敵に攻め込まれ、紛争の真只中にあったからです。しかし、今日、恐れと不安は消え去り、あなた方の周りには至福(アーナンダ)の雰囲気が漂っています。

この大会はサイによって決意されました。これはサイ ニルナヤ〔サイの決意〕です。この決意を果たすことを阻止することは、何ものにもできません。あなた方も知っているように、昨年の11月23日、この肉体が誕生した日に私は公言しました。「バーラタはどのような災難や苦難を被ることもない」と。それゆえ、パキスタンとの紛争が起こりかけた時、あなた方は今の情勢ではあの公言が矛盾したものになるのではないかと疑い始めました。なかには、早急に結論を出し、自分の考えに基づいて異論を唱えはじめた者たちもいました。しかし、起こったことを早々と「戦争」と見なすべきではありません。あれは何年も続いてきた紛争の最終章にすぎず、この8ヶ月間に大規模になっただけです。インド側にできることはほとんどありません。あれはパキスタンの地域間の争いでした。

バーラタの国民は決して他国民に危害を加えない

あのパキスタンの内戦は、恐れおののく何百万もの人々にインドで避難所を探すことを余儀なくさせました。彼らは、インド人が自分たちを助けてくれますようにと苦悶の中で祈りました。そして、私たちは自らの伝統とダルマ(道徳律)を忠実に守り、大きな犠牲を払って、その人々に食べ物と住む場所を与え、自国で安全かつ平和に暮らせることが確実になったのちにパキスタンに送り返しました。バーラタの国民は、今だかつて、自国の領土を広げたいとか、他国民に危害を加えたいといった欲望を抱いたことはありません。今後もそのような欲望を育てることは決してないでしょう。

ここは「ヒンドゥー」の国です。「ヒン」は「ヒンサー(ヒムサー)」(暴力、危害)という意味です。「ドゥー」は「ドゥール」(〜と懸け離れている)という意味です。それゆえ、「ヒンドゥー」は、暴力的でありたいとか、危害や損害を加えたいといった欲望がないことを意味します。この国は他国に対して好戦的な意図を持てません。数え切れないほどの拷問や辛苦を味わったバングラデシュの人々は、歓迎され、同情と配慮を持って遇され、その後、故郷に戻されて、自分たちが逃げてきた元の土地に落ち着きました。インドが行ったのはそうした神聖な奉仕であり、パキスタンに対する攻撃ではありません。そして、それはこの大会の前にすべて首尾よく停止しました。

ブットーがあの国の指導者となり、ブットーの意図が友好的なものではないために、いまだに不安を抱いている人々もいます。その点に関して、いかなる不安を抱く必要もありません。パキスタンが自国の敗北に憤りを抱くことは避けられませんが、その憤りがインドを再び攻撃するに足る怒りに発展することはあり得ません。

思考と言葉と行いの純粋さが必要

神の化身たちよ!

世界の福利は社会の福利にかかっています。社会の福利は社会を構成する個人の福利にかかっています。個人は思考と言葉と行いによって社会の福利を増やしたり減らしたりします。そして、それによって世界に影響を及ぼします。世界に平和と繁栄があれば、個人は不安から解放され、明るい喜びを持つことができます。その至福がなければ、人が純粋で無限なる至福そのものであるブラフマンの原理(結合力ある絶対者)を把握することはできません。

宇宙の絶対者の至福を味わう必要条件として、聖仙たちは「トリ カラナ シュッディ」〔3つの道具の清らかさ〕を定めました。この語句は、思考と言葉と行いの清らかさを意味しています。思考と言葉と行いの清らかさは、あなた方が働いているオーガニゼーションでの能率的な仕事のためにも必要です。実際、思考と言葉と行いの清らかさは人間のあらゆる努力のレベルにおいて重要です。ところが、現在、この清らかさの形跡はどこにも見当たりません。人々は平和を語りつつ戦争の炎を煽り立て、自らの公言に背きます。

私たちのオーガニゼーションは、この偽善を正すよう努め、教訓と実例によって誠実さと調和のまっすぐな道を教えなければいけません。この大会は、盲目となっている科学者たちに、英知の目を開くよう、物事を全体で見るよう、これまで以上に深く見るよう、呼びかけています。人間はあまりにも狂ってしまい、足は丈夫であっても不自由であり、心は健全であっても狂っており、耳は十分機能していても聞こえていません。この不条理を人に警告し、人の振る舞いに健全さを吹き込むことが急務となっています。この大会は、高次の真実に目覚めるようにと、人に呼びかけているのです。

人への奉仕は神に捧げられた奉仕

「一の中に多がある」というのが社会の本性です。「皆は一人のために、一人は皆のために」は、事実というよりも標語になっています。もしそれが本当に実現されるなら、あなた方はそれがそうあるべき自然界の意図であることを見出すでしょう。それは進化した文明の印でもあります。この大会は、自分の資産と力と技能と業績を他者と分かち合うようにと、すべての人に呼びかけています。というのは、人への奉仕(マーナヴァ セヴァ)は、実に、神に捧げる奉仕(マーダヴァ セヴァ)だからです。昨今では社会奉仕に携わっている様々な団体がありますが、その奉仕は、ハートを暖めることなく、冷え冷えとしたお決まりの仕事としてなされているか、あるいは、多額の金をかけて大騒ぎする派手なパフォーマンスとしてなされています! そうした団体がこの国を現在の嘆かわしい状況におとしめているのです。

心の気持ちと、話す言葉に含まれる意味と、行いとして表れたものは、調和の取れた、一致したものでなくてはいけません。それが私たちのオーガニゼーションの成功の試金石です。それが成功を手に入れる最も確実な方法です。あなたが働いているグループをあなた自身と見なして同一視しなさい。これを紋切り型の訓言にしてしまわずに、日常生活の中で実践するよう努めなさい。そのグループを通して、「サマスタ サマラサ サヌブーティ」、すなわち「皆という認識、皆という感情への共感」を得ることができます。それは純粋な至福の泉です。

現代には、百科事典的な博識や技術的熟練を自慢に思い、自然の最も奥深い謎を知ることを要求する人々がいます。彼らは大気圏外へ飛び出して月にさえ着陸します。しかし、そのような人々に、「あなたは至福を手に入れましたか? そして、至福の状態に留まっていますか?」と尋ねてみなさい。「自分はまだそれを経験していない」と彼らは答えるでしょう。もし彼らが価値あることをすべて知っているというならば、なぜ至福を経験していないのでしょうか? 彼らが何らかの思い違いをしていることは明らかです。

すべては神の力によって動かされている

あなた方は、あるいは、少なくともアーンドラ プラデーシュ州出身の人は、パラマーナンダグルの弟子たちについて聞いたり読んだりしたことがあるでしょう。10人の弟子が川に入って歩いて対岸まで渡りました。全員が無事に渡ったかどうかを調べるため、1人の弟子が残りの弟子の人数を数え、「9人しかいない」と言いました。10人の弟子たちは皆それぞれ人数を数えてみて、9人しかいないことに同意しました。弟子のうちの1人は間違いなく溺れてしまったと、10人は死別を悼んで大声で泣きだしました。通りがかりの男がそれに同情して弟子たちのそばに近づくと、弟子は10人いました。何も問題はありませんでした。間違いは、数える者が自分を勘定に入れず、残りの人数を数えていたことにありました。

これは百科事典的な知性を持つ者が犯す過ちです。彼らは自分以外の全員の人数を数えます。そのような人は、あらゆることを知っていても、自分自身の心の働き、そして、内なる静けさを手に入れる方法だけは知りません。ですから、あなた方は「自分は誰か」を知らなくてはいけません。そのあとで、必要であれば、他の人々や物について知るよう努めなさい。現代では本末転倒になっています。オーガニゼーションのすべてのユニットは一つの神聖な力によって動かされており、すべては一なる原理によって動かされています。それを突き止める決意をし、それを体験しなさい。そうすれば、オーガニゼーションの目的は果たされます。人間の類まれな特質である、識別力(ヴィヴェーカ)、英知(ヴィグニャーナ)、無執着(ヴァイラーギャ)を使い、その悟り〔真我顕現〕に向けて懸命に努力しなさい。

もっとわかりやすく言えば、あなた方は、3つの修行をすることに成功したとき、初めて至福を引き出すことができます。

(1)忘れるべきことは忘れなさい。物質界を忘れ、無視しなさい。物質界は非真(アサット)であり、相対的な真実であって、絶対的な真実ではありません。非真は忘れなさい。祈りの最初の1行を思い出しなさい。

アサトー マー サッド ガマヤ
私を非真から真実へと導きたまえ

(2)捨てるべきものを捨てなさい。光である「デーヴァバーヴァ」〔自分は神であるという思い〕を手に入れるには、暗闇である「ジーヴァバーヴァ」〔自分は個別の人間であるという思い〕を捨てなくてはいけません。あなたは肉体ではありません。あなたはただの一個の人間でも、偶然に生じた火花の一つでも、飛び散った水の一滴でもありません。あなたは神の一部であり、炎の一部であり、海の波の一つです。これが先にあげたヴェーダの祈りの2行目である、

タマソー マー ジョーティルガマヤ
私を暗闇から光明へと導きたまえ

です。

(3)到達すべき場所に到達しなければいけません。それは、すなわち、「ブラフマタットワ」〔神の原理〕です。「ブラフマ」は、拡大、無限の存在を意味します。限界を超えて、その無限なるものへと進まなければいけません。限界は死です。限界を超えた、死による影響を受けないもの、それが不死です。それゆえ、前述の祈りにこの3行目が加わります。

ムルッティヨールマー アムルタム ガマヤ
私を死から不死へと導きたまえ

ダルマは真理に基づいて行動している

「あなたは外界の一部である」という半端な真理を受け入れてはなりません。「あなたは本質的に神である」という真理に堅くしがみつきなさい。あなたの姿はあなたが人間であるとことを明言させますが、実際には、あなたは神なのです。

サッティヤム ヴァダ
真理を語りなさい

というのは、ヴェーダの指示です。そして、それ〔あなたは神であるということ〕が真理です。その指示は、

ダルマム チャラ
〔ダルマに従いなさい〕

と続きます。ダルマとは、あなたが知っているその真理に基づいて行動することです。あなた方はパンディト〔学僧〕たちが非常に事細かに次のように詳述するのを聞いたことがあるでしょう。

ブランマ(ハ) サッティヤム ジャガト ミッティヤー
ブラフマンだけが真実であり、世界は非真である

ブラフマンだけが真実であり、世界という、創造の行為の結果であり、変化を被り、崩壊を経験するものは、基盤であるその事実を土台とした一つの現象にすぎない、と。

あなた方はこの演壇からパンディトや学者たちが話す、そういった講演を聴くこともあるかもしれません。しかし、彼ら自身がこの架空の世界にどれほど執着しているかを見てごらんなさい! 彼らは口では真理を語りますが、行いでは真理を否定しています。彼らの生き様を見ていると、自らの行為で「ジャガット サッティヤム」〔世界だけが真実である〕ということを示し、「ブラフマ(ハ) ミッティヤー」〔ブラフマンは非真である〕と断言しているように見えます! これはまさしく情け無用の嘲笑の種です! 私たちのオーガニゼーションは、会員たちがどんな教訓を述べようが公言しようが、それに実践という試金石を置かなければいけません。それが私の願いです。

オーガニゼーションが設立されたのは、特定の人物や信条を宣伝するためでもなければ、その中で他者に権力を振るうことができると考える野心家たちに役職を与えるためでもありません。オーガニゼーションは霊性修行の手段として理解されるべきです。この姿勢をもってオーガニゼーションをとらえなさい。規律を私から課された制限と見なしたり、あなたの行動の自由を妨げる手かせ足かせと見なしたりしてはなりません。規律はあなたが取り組んでいる霊性修行の中であなたや他の人々を助けるために考案されたものです。

あなた方がおろそかにすべきではない、このオーガニゼーション特有の2つの指針があります。

(1)行い、そのあとでアドバイスしなさい。実践第一、人に説くのは二の次です。あなた自身が悪い習慣や望ましくない行いを回避していないなら、それらに対する話をしてはなりません。

(2)オーガニゼーションとオーガニゼーションのユニットのために定められた規律や規則は、最も細かな点に至るまで綿密に守らなければいけません。

規則を失えばユニットは弱くなる

しかしながら、今、ほとんどのユニットはこれらの規則に厳格ではありません。そうしたユニットはサミティやユニットとして名簿に記載されてはいますが、実際の働きにおいてはそこに記されるに値しません。オーガニゼーションで働くことをあなたの生き方そのものと見なしなさい。その働きはあなたが生きていくための食べ物です。食事を抜けばあなたは弱くなります。規則がなければユニットは弱くなります。役員だけでなく、会員の誰かが規則や規律のどれか一つでも守り損なえば、その人はオーガニゼーションを弱め、オーガニゼーションに悪評をもたらすことになります。会員たちが集まってユニットを形成しています。ユニットの力、有用性、拡大、効能は、規則にきちんと従うことにかかっています。規則によって定められている規律への信頼は、オーガニゼーションの多くの手足にとって心臓のようなものです。最も単純なものから最も複雑なものに至るまで、あらゆる人間関係を徐々に弱める混乱と不和の根本原因は、規律の欠如です。

以上に加えて、特に幹部役員と役員に伝えなくてはならない、いくつかの事項があります。彼らがしっかりと心に刻み込んでおくべき事項です。私たちのオーガニゼーションには、あらゆる信仰の信者が加わることができます。どんな信仰を持つ信者の入会も反対すべきではありません。逆に、誠意を持って歓迎し、兄弟姉妹と見なさなくてはいけません。兄弟姉妹にはいかなる悪感情も許されるべきではありません。たとえば、歴史の一時的局面の結果を受けて、彼はパキスタン人だ、イスラム教徒だ、あるいはアメリカ人だなどと言って人を悪く思う気持ちが心に芽生えることを許すべきではありません。誰かに対する怒りが動機となって、純真な人々を傷つけたり、侮辱したりすることは、野獣のような振る舞いです。私たちのオーガニゼーションに関係する人は誰であれ、そのような言語道断な振る舞いの片棒を担いだり、奨励したりすべきではありません。

あなた方は、バーラタに住んでいるすべての人をバーラタ人として尊敬し、愛さなければいけません。オーガニゼーションは普遍的な愛を推進するために設けられた団体です。自分のユニットのすべての会員に愛を注ぐことを始めなさい。そして、徐々にその愛を、すべての人類、さらには、人類より劣る生き物さえも包みこむまで拡大しなさい。神への礼拝を、神が創造物とは別の異なった存在であるかのように行うことは、正気の沙汰ではありません。そのように選別され、引き離され、区別されれば神は喜ぶだろうなどと考えてはなりません。

少しの手抜きもなく活動を続けなさい

すべての人の内にいる神を愛しなさい。神を礼拝し、あなたが差し出せるものを神に差し出し、あなたの持っている至福を神に捧げなさい。あなたの礼拝を至福で満たし、その至福と共に毎日の義務を果たしなさい。神が監督しているダルマ〔ドラマ、劇〕の中で、自分に果たすべき義務があること、演じるべき役割があることを嬉しく思いなさい! 他の人々には他の役割があります。他の人々にも、それぞれの登場と退場があり、ふさわしい時に語るべき言葉があり、果たすべき身振り、行いがあります。あなたが自分の役に真剣であるのと同じくらい、他の人々も自分の役に真剣です。あなたの役を他人に押し付けようとしてはなりません!

役員は、少しの手抜きもなく、定められた方針に沿ってユニットの活動を続ける決意をすべきです。こうした大会で年に一度会議を開き、大いなる熱意を持っていくつかの決議をし、その日のうちにそれを捨てるというお決まりの行動は、今後、繰り返せなくなるでしょう。オーガニゼーションにおいては、ここで定められた方針を遵守することを通じて役員たちが霊的な至福を実践して体験するユニットだけが、本物です。それ以外のユニットは名目だけのユニットです。それらのユニットの名前を載せておくと名簿の重荷になりますから、ただちに除名すべきです。言動が正しく誠実なユニットが1つか2つ残れば、私たちには十分です。受け入れられるのは質であって、量は重要ではありません。

サミティにおける場は絶えざる霊性修行のためにある

地区の会長と州の会長は、自分たちの地域のオーガニゼーションの活動報告を読んでいます。時折、私にもそれらを送ってきます。報告書にあるのは指示されているからやっている機械的な活動であり、人々を高める活動、人々に熱意を起こさせる活動はほとんど見当たりません。彼らは「貧民への給食」(彼らが使うことを恥じていない恥ずべき言葉)、病院訪問、刑務所でのバジャン、ナガラサンキールタン等について述べています。これらは誰のために行われているのですか? 貧民や病人や受刑者のためではありません。覚えておきなさい、それらはあなた方自身のために行われているのです! あなた方は自分のために食事をし、自分の病気を治すために薬を飲むのではありませんか?

あなたは、至福を引き出すため、他の人々との親族関係を悟るため、万物に宿る神にもっともっと近づくため、自分自身の精神的霊的健全さと効能のために、奉仕をするのです。そのことを確信しなさい。あなたがサミティに参加すること、サミティの活動を分かち合うことは、あなた自身のためであって、サティヤ サイのためでも、サティヤ サイの名をもって始められたサミティのためでもありません。もしあなたが、この団体に入れば名声や評判、社会的地位、あるいは他の利得を手に入れることができると思っているとしたら、オーガニゼーションにはあなたのための場所はありません。オーガニゼーションは霊性修行のための場です。不断の霊性修行、警戒怠りない霊性修行のための場です。

特に重要なプログラム、自分たちが取り入れて有益であるとわかった新しい実りあるプログラムを持っている人は、今、前に出て来て、それを報告しなさい。割くことのできるわずかな時間を、なぜ、機械的な報告や、どこでも目にするようなありふれたことを聞くのに使うのですか? 今、私たちは、望ましい成功に至らなかった原因の究明に、もっと注意を払わなくてはなりません。あなた方が自分たちで提案を出し合って問題を解明するのは大歓迎です。なぜなら、これは至福と一致を育むために共に集っている会合だからです。「あなた方はどこで失敗したのか?」、「なぜ失敗したのか?」という2つの問題を考えなさい。

それから、今大会では2つの活動分野に特別な注意を払うべきです。それは、「健康」と「教育」です。来たる新年に、あなた方がこの2つの奉仕分野により多くの注意を払うことを私は望んでいます。健康な体は健全な心に欠かせない必要条件であり、健全な心は健康な体を保証します。健康と教育はつながっている分野です。あなた方の思考をこれらの方向に働かせて、この集会を有益なものにしなさい。

翻訳:サティヤ・サイ出版協会
出典:Sathya Sai Speaks Vol.11 C34

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