サイババの御言葉
質疑応答 第5集
(Sai Questions & Answers Part5)

 これらは、36人のサイネットの帰依者たちが協力して、「サイ引用辞典」からの引用を、大変読みやすいインタビュー形式にまとめたものです。

問:スワミ、この宇宙に神の創造物でないものは存在するのでしょうか?

サイ:この世のすべては神から来ました。(1) 原因(神)なく生じたものは何もありません。すべての存在、物体、出来事は、根本原因と、その指示と導きによって生じました。(2)

問:神に世界を創造させた動機は何だったのでしょうか?

サイ:(神は)神の遊戯として世界を意志しました。(3) プラクリティ(世界)とは、神の栄光とすばらしさに気づくことができるよう、あなたがたの目の前に置かれた神のリーラ(戯れ)にすぎません。(4)

問:聖典には、神は万物の中に宿っている、とあると聞いていますが、本当にそうなのですか?

サイ:神は微細な原子から、もっとも巨大な恒星に至るまで、全宇宙に宿っています。(5) 神が存在しない場所はどこにもありません。(6)

問:しかしスワミ、自然と神とは異なるとよく言います。私たちは「これは違う。これは違う」(二元論を用いて神を認識する方法)と言います。神は自然の中にも宿っているのでしょうか?

サイ:あなたがたは、自然を神と別 のものとして見る限定されたものの見方を、立ち昇る炎(啓示、浄化、識別の炎)の中に投げ入れて、滅ぼさなくてはなりません。神は自然のすべてを、神を原因として、神の物質(質料)で創造しました。(7)

問:では、「自然と神」の神秘を理解する鍵は何でしょうか?

サイ:自然の根本的真理とは、多の中に一なるものがあるということです。それが理解への鍵です。(8) 根本的な実在を理解するためのもっとも容易な方法は、あらゆる創造物の中に神を見ることです。神は万物の根底に横たわる実在として、そうしたあらゆる多様性の中で、楽しく遊んでいるのです。(9)

問:スワミ、私にはこういった神秘を理解するのは難しく感じられます。

サイ:神の神秘は途方もなくすばらしいものです。普通 の人には、こういった神秘を理解するのは容易なことではありません。(10)

問:私がそうした神秘を、無形の神を、理解するのを妨げているものは何なのでしょう?

サイ:感覚に集中している人は、グニャーナ マールガ(英知の道)の頂点で認識される、外に表れ出ることのないニルグナ ブラフマン(無形の神、属性を超越したブラフマン)を、多大な苦労と苦悩なしにつかみ取ることはできません。プラーナ(教典・古譚)が、属性を超えた神の様相よりも、属性をもつ神の様相のほうを詳しく述べているのには、こういう理由があるのです。求道者は、最初に属性をもつ神に関連したサーダナ(霊性修行)を実践する必要があります。それによって集中力が与えられ、その後、粗雑から精妙へと至る法則に従って、自分のマインドをニルグナ ブラフマンそのものに融合させることができるようになります。(11)

問:どうすれば、感覚中心の人間から、神中心の人間へと進歩して、こうした神の神秘を知ることができるでしょうか?

サイ:満ちあふれる愛ゆえに私が与えてきた、あなたがたを改善し病を癒す助言について、じっくりとよく考えてみなさい。自分が犯したり、もくろんだりした悪事を悔い改めることで、心を清める努力をしなさい。自分の生活を新たにすることを固く決意しなさい。言葉と思いと行動に深く根付いている有害な習慣をやめ、神の計画にかなった生活を送りなさい。そうすれば、皆さん方一人ひとりが花開き完全なる神となるでしょう。(12)

出典:
(1) Sai Baba Gita, 3.
(2) Voice of the Avatar, II, 11.
(3) Sathya Sai Speaks, X, 243.
(4) SSS, III, 29.
(5) Sanathana Sarathi, 31, Dec. 1988, 309.
(6) SBG, 8.
(7) Sathyam, Sivam, Sundaram, III, 65.
(8) Sathya Sai Vahini, 11.
(9) SSS, I, 53.
(10) SS, 38, April 1995, 88.
(11) 「生きる道 ダルマヴァヒニ」,p126.
(12) Sathyam, Sivam, Sundaram, III, 6

翻訳:サティア・サイ出版協会

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