プッタパルティーで開かれた人格形成教育(values education)に関する
世界会議についての記事
   Times of India ニュースサービス 2000年9月26日   

バンガロール発:「人格形成教育の推進」についての世界会議が、9月26日から29日まで、Sri Sathya Sai Institute of Higher Learning の本部が置かれているプッタパルティーにおいて開催される。80ヶ国から700人を超える代表たちが参加する予定だ。教育者、国家公務員、政策立案者といった顔ぶれの代表たちが、世界各国の人格形成教育システムの重要問題について意見を交わすことになろう。

 代表たちのほとんどは、世界中に広がっている犯罪や社会不安は、文化や道徳、人格について教えようとしない不完全な教育システムに関係しているとの考えを持っている。「こんにち世界において、私たちが直面 している問題は、学生たちも含めて私たちが人間としての徳性(values)を十分にそなえていないからなのです」とニュージーランドの代表であるデビット マックスウェルは言う。
「人間としての徳性をそなえていないから間違った行為をしてしまうのです」と彼はつけ加えた。

 タイのシュリ サティヤ サイ スクールの校長であるアートオング ジュムサイ博士によって開催されたこの会議では、パネルディスカッション、ワークショップ、人格形成教育を促進するため世界的規模での行動予定を討議することなどが目玉 となる。代表たちが活発に情報を交換しあい、教育に携わる世界中の人々が交流を深めることにこの会議は一役買うであろう。識者たちが、人格形成教育のために革新的な手法、教師のための人格形成教育、人格育成とその政策を促進するための平和教育と国際協力といったテーマで、それぞれ論文を発表する予定である。

 会議は、ジュムサイ博士による基調演説によって開始される。シュリ サティヤ サイババも代表たちに対して話しをする予定である。教育に関する展示会も会議の一部として開かれている。

 シュリ サティヤ サイ大学は、道徳、規律、文化に重点を置いた正規の教育を実施してきた。シュリ サティヤ サイババのモットーである「教育の目標は人格にある」が、この大学のカリキュラムをささえる思想である。「ここのシステムを学び、サイ教育がどんなものであるかを理解するためにここに来ました」と、代表の一人でイタリア政府の教育省で働くジセラ ランゲは言う。

 サイ大学の教育構成はユニークな特徴をもった実用性あふれる模範である。試験システムは、学期の終わりに行なう一回の試験よりも、全学期をとおして生徒の理解のレベルを継続的にチェックしていくやり方をとっている。ヨガ、音楽、グループ活動といった課外授業は、共同体意識をたかめるのに役立っている。寮生活では学生たちは厳格な規律を要求され、文化についての特別 夏期講習によって一般知識と霊的理解がつながりを持つことで、完成された教育となる。

 ここの教育システムをババは簡潔にこう表現している「指導のための手段は規律。一番目、二番目、三番目のことばは、愛、奉仕、サーダナ(霊性修業)だ」。世界の教育者たちは、このやり方をあらためて見直しつつある。








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