ブログ 2015年

2015/12/13

 2015年締めくくりの定例会の報告です。
 今回は、初めて埼玉センターへ来られた方が2名いらっしゃいました。埼玉県に住んでいて、他のサイセンターには行ったことがあったそうです。このような方は、他にもたくさんいらっしゃるように思いました。埼玉センターでは、初めての方の参加を心からお待ちしています。

バジャン練習
 最近の定例会ではいつも、インドのプッタパルティのマンディールの映像を流して、ヴェーダを唱えたり、バジャンを歌ったりしています。今回は外国の出身の方が、マーナサ バジャレー グル チャラナム(Mnasa Bhajare Guru Charanam)を歌ってくださいました。その響きがとてもすばらしく、全員でのバジャン練習をそのまま行いました。はじめに歌詞の発音をゆっくり教えてもらいました。その後に、ハーモニウム奏者の日本人の方にメロディを教えてもらい、全員で何度も繰り返し歌いました。このバジャンは、とても意義深いバジャンであり、そのエピソードも一緒に学びました。

2016年活動計画
 ガーヤトリーマントラを21回唱えた後、2016年の計画を話し合いました。埼玉センターでは、老若男女、誰でも参加しやすく、共に学び合えるサットサング(よき仲間の集まり)をもちたいと願っています。また、特色あるプログラムを開催し、埼玉県だけでなく、関東地域、日本全国から参加していただける機会をつくり、祭事はできるだけ平日でも当日に開催したいと考えています。近い予定では、4月15日(金)のラーマナヴァミー、5月21日(土)ブッダプールニマーがあります。定例会場ではないため、会場の予約が決まり次第ご連絡いたします。そして、多くのゲストをお呼びして、体験談やスタディーサークル、セミナーなどを活発に開催したいと思っています。会場についても、県内のいろいろな地域で開催したいと思います。現在の主な会場は、さいたま市内で毎月第2日曜の午後です。2月からは、午前から昼食をはさんで開催する日もあります。

スタディーサークル
 スタディーサークルのテーマは「セヴァ 奉仕」でした。はじめにインドのタミルナードゥー州メラカヴァッティ村で実際にあった奉仕と奇跡のエピソードが紹介されました。(Radio SaiのHeart 2 Heartの英文記事より) 

 サイババの奉仕団体が、郊外の村まで何十kmも車で移動して訪問し、食料や生活用具などを配布するセヴァを始めました。そこで出会った一人の女性は、20年もの間、両手足が不自由で、ただ一人孤独と苦痛の中で生きていた方でした。奉仕団体は、この女性に支援を続けることを決めました。やがて、その奉仕を見ていた村人たちの心に変化が生まれ、村人たちが互いに競って女性に奉仕をするようになりました。ついに女性の家は、村人が集まる公民館のようになり、バジャン会が開催されることになりました。そして、そのバジャンの最中に、女性の手足に突然、感覚がよみがえりました。女性は感激のあまり、バジャン会場へ行き、踊り出しました。村人はバジャンに熱中していた中、20年間手足が動かず不自由な暮らしをしていた女性が踊っている姿を見たのです。

 この話を聞いた後、参加者がそれぞれの体験をもとに、奉仕についての考えを発表したことでさらに学びが深まりました。ある方の意見の要約を紹介します。

 この話で奉仕をしていたのはサイババの奉仕団体でしたが、実はこの女性こそが奉仕をしていたと言うこうともできると思います。女性は、孤独で苦痛にあふれた人生という最も苦しい役割をもち、奉仕団体の人たちに奉仕をする機会を与えました。それにより幸せを得たのは、奉仕団体の人であり村人でした。最後には、最も苦しい役割を担っていた女性に神の恩寵が注がれたのです。奉仕をする者、受け取る者は、どちらも神です。これが無私の奉仕という意味ではないかと思いました。

 バジャンとアーラティで、2015年の定例会がしめくくられました。

2015年12月13日ブログのカテゴリー:2015

御降誕祭2015年

2015/11/23

90周年 御降誕祭特別プログラムの報告です。

ヴェーダ・バジャン・サイ ガーヤトリー マントラ
 はじめのヴェーダ吟唱からバジャンまで、プロジェクターでプッタパルティでの御降誕祭の映像を映しました。スワミのダルシャン映像は、会場の雰囲気を大きく変化させます。
 ヴェーダ・マントラ練習では、「サイ ガーヤトリー マントラ」の発音練習を行い、「サイ ガーヤトリー90」プロジェクトの最終日として、マントラ108回の吟唱を行いました。普段一人でマントラを唱えている人にとって、サットサング(よき仲間)と共にマントラを唱えることができる機会は、今の現代社会において何物にも替えられない貴重な宝物のように感じました。大きなサイセンターでは、数十人から数百人で唱える機会があります。一方で小さなセンター・グループでは数人、少ない時は2、3人ということもあると思います。たとえ少人数でも、サットサングと共に唱えることの価値をあらためて感じました。

体験談スピーチ セヴァ(奉仕活動) 東日本大震災関連および茨城県常総市大水害
 体験談スピーチでは、SSIOJ全国奉仕世話人の方から、セヴァ(奉仕活動)についての多くの体験を基にした、サティヤ サイの御教えについての言葉をたくさんお聞きすることができました。東日本大震災については、発生直後の活動から、4年を経た今年(2015年)に実施した活動まで、被災された方の生の言葉を聞きながら、サイのセヴァの意義について考えることができました。そして、今年発生した茨城県常総市大水害における、泥の運び出し作業の体験談では、想像を超える現場の困難さが印象に残りました。そして、セヴァに関わる人の心の純粋さは、その困難さと対照的に感じました。

御言葉かるた大会・全員合唱
 90周年御降誕祭を記念して埼玉センターで作成した「御言葉かるた」を初めて実演しました。当初検討していた対象年齢は小学生から大人だったのですが、直前に生まれた一つの工夫により、まだ字を読むことができない就学前の子どもも参加し活躍することができました。子どもはもちろん、大人も熱中してしまいました。今後、さらにかるたの種類を増やしていきたいと考えています。
 全員合唱では、唱歌「ふるさと」と、そのメロディで作られているバジャン「幸せでいなさい」を続けて合唱しました。「ふるさと」を歌ってみて感じたことは、身体にしみこんでいる歌にこもる思いの強さです。この歌が体にしみ込んでいる世代の人は、幼いころから何百回と歌ってきた曲です。1曲のバジャンを繰り返し練習し、バジャンが血となり、肉となるという目標のイメージを、合唱を通して再認識することができました。

スタディー サークル テーマ「愛は源 愛は道 愛はゴール」 
資料書籍:プレーマ ダーラ サティヤ サイ ババから学生への書簡集、プレーマ ヴァーヒニー (邦訳『信愛』)

書籍『プレーマ ダーラ 愛の流れ』は、スワミから学生への手紙の文章であり、テーマのプレーマ(愛)を体験させてくれる多くの言葉がつづられています。そして『プレーマ ヴァーヒニー』は、ヴェーダの英知をバガヴァン自らが書き示してくださった本です。この2冊から資料を集め紹介しながら、参加者からは多くの体験談や言葉をいただきました。プレーマ ヴァーヒニーのP92には、4段階の解脱(ムクティ)が説明されていました。4つ目の「サーユッジヤ ムクティ」は、神に融けて一つになることであり、プレーマ ダーラの詩の最後の部分の理解が深まりました。また、よく唱えられるヴェーダ「ナーラーヤナ ウパニシャッド」の中でもこの言葉の一部が唱えられており、ヴェーダの日本語訳を読むとなるほどと思うものでした。今回取り上げた『プレーマ ダーラ』の手紙をこの後に紹介しますので、ぜひご覧ください。

ガーヤトリー マントラ吟唱・バジャン・アーラティ・
御降誕祭プログラムのしめくくりとして、ガーヤトリー マントラを唱えた後、バジャン・アーラティを捧げました。プラサーダムが配られ、90周年の記念すべき御降誕祭がお開きとなりました。

『プレーマ ダーラ 愛の流れ』
サティヤ サイ ババから学生への書簡集P2-5

父なる神より

愛しい愛しい 愛する者よ
あなたは尋ねます
あなたのそばに「私」がいるとき
どうすればそれがわかるのでしょうか と

すべてが熱く静まり返る
蒸し暑い夜に
あなたの頬に触れる
最初の冷たいそよ風
私があなたを撫でているのです
私を思いなさい

飢えの苦しみが癒され
孤独の闇を貫いて 幸せが訪れるとき
私を思いなさい

渇きで話すことさえできないあなたを潤す
一口の冷たい水
私があなたを慰めているのです
私を思いなさい

赤子が初めて目を開いて微笑み
死の雲が消え去るとき
私を思いなさい

私があなたの顔に雨の雫を降り注ぎ
大地や茶色い枯葉を洗う
清らかな雨の匂いに気づくとき
私があなたを清めているのです
私を思いなさい

苦痛が薄れ
恐れが消え去るとき
私を思いなさい

日々の過酷さに
迷いなき瞳も恐れおののくとき
あなたは静かに沈む夕日に気づき 眺める
私があなたを慰めているのです
私を思いなさい

次に あなたは尋ねます
あなたが「私」のそばにいるとき
どうすればそれがわかるのでしょうか と

灼熱の太陽が
あなたと大地を焦がす
砂と埃があなたの目を荒らし
わずかな日陰さえ 見当たらない
それでも あなたは私を愛しています

孤独を感じ なおかつ飢え
何一つ満たされることがない
それでも あなたは私を愛しています

唇はひび割れ
舌が土のように固まる
喉は干上がり
どこにも水はなく
蜃気楼さえ見当たりはしない
それでも あなたは私を愛しています

すがるような目で見つめる死にゆく子どもを
あなたが抱きしめる
それでも あなたは私を愛しています

私が海をかき混ぜ 三日月のような波が立つ
深い波間 であなたが木の葉のようにもがくとき
それでも あなたは私を愛しています

苦痛が耐え難いものとなっても
あなたは微笑んでいる
あなたは私を愛しているのです

あなたが最も大切にしているものを 
私が取り上げるとき
あなたが視力を失い
暗闇があなたを取り囲む そのとき
それでも あなたは私を愛しています

なぜなら、あなたが見るもの聞くもの、嗅ぐもの、味わうもの、触れるもの、そのすべてが私のものだからです。すでに私自身であるものを、どうして私に捧げることなどできるでしょう? あなたの愛を捧げる以外には。その愛、それは、時が流れ始めるより前に、あなたのただ一つの所有物として私が与えたものなのです。あなたがそれを私に返すとき、私は、あなたが本当に私のものであることを知るでしょう。そして私は、あなたの悲しみも幸せも私の中に融けこませます。その愛は…私自身です。それゆえ、私はあなたを永遠の至福の中に置きましょう。なぜなら、私は絶えずあなたのことを愛し、思っているのですから。

あなたを最も愛するあなたの父より

2015年11月23日ブログのカテゴリー:2015

2015/9/6クリシュナジャンマシタミー

 

クリシュナ ジャンマシュタミー記念プログラムを行いました。

 はじめのヴェーダ チャンティングでは、ガナパティ プラールタナー、ナーラーヤ ナウパニシャッドを唱えました。 2006年のインド サーダナキャンプで、日本グループが初めてスワミの御前で唱えるために練習したヴェーダです。

 役員交代式では、埼玉センターを長年支えてくださった世話人の方から、メッセージをいただきました。 サイセンターで活動する意義と心構えについて、長年の経験を踏まえたアドバイスをいただきました。

 その後、三つのプログラムを行いました。 一つ目は、ワークショップ「五大価値と神の化身(アヴァターラ)」です。 書籍「真の教育 -サティヤ サイ エデュケア講話集」をもとに行なわれました。
 この本の中には、トレーターユガには、ラーマが真理と正義を育み、ドワーパラユガには、クリシュナが、平安と愛を育んだと書かれていました。 では、現在のカリユガには、誰がどの五大価値を育むのでしょうか。 その答えは、予想とは大きく異なったものでした。

 二つ目は、フードマントラについて、ヴェーダ(マントラ)クラブを行いました。 日々、最も頻繁に唱えるマントラの一つであるこのマントラは、バガヴァッド ギーターの中でクリシュナによって語られた言葉です。 ヴェーダナーラーヤナン先生が唱えている音源をお手本に練習しました。 またその意義については、書籍「霊性修行の手引」でスワミが食前の祈りについて教えている部分を読みました。 そして意味については、一行ごと一語ごとについて学びました。一行ごとの意味が、イラストで表されているテキストを見ながら唱えました。 くっついて発音されていた言葉が、二つの言葉に分かれると意味が分かる部分もありました。

 三つめは、「愛は源 愛は道 愛はゴール」についてのスタディーサークルです。 書籍「プレーマ ダーラ 愛の流れ サティヤ サイ ババから学生への書簡集」のP6からP9の手紙を、字幕と音響つきの映像を見ながら朗読を聞きました。 そして自分が一番好きな部分を選び、その理由を全員で発表しました。この手紙は、最も偉大なヴェーダの教えを、誰にでも理解できる、愛に満ちた詩的な言葉で書かれていました。 この手紙を、以下に紹介いたします。

プレーマ ダーラ 愛の流れ サティヤ サイ ババから学生への書簡集」P6-9

不滅なる命の子どもたちよ!
あなたがたが 私の似姿として
創造されたのだということを
覚えておきなさい
完全なのです!

あらゆる意味で すべての水準において
その似姿にふさわしく生きていきなさい!
大師たちのように生きなさい!

この地球上を 堂々と歩みなさい
魂を高く飛翔させながら・・・
愛に心を開いて・・・
自分自身と内在の神を信じなさい
そうすれば すべてがうまくいくでしょう

地球は 私の生命によって創造された
私の存在の顕れにほかなりません!

あなたがどこを見ようとも 私はそこにいます
あなたがどこを歩こうとも 私はそこにいます
あなたが誰と接しようとも 私はその人なのです
私は 全き栄光そのままに
一人ひとりの内にいるのです

あらゆるところに私を見なさい
一人ひとりの内にいる私に語りかけ
私を愛しなさい

そのとき私は 一人ひとりの中から応え
あなたを栄光へと導くでしょう
あなたは ある場所に私を見て
別の場所には私を見ない ということはできません
なぜなら 私はすべての空間を満たしているからです

あなたは 私から逃れることも
私に隠れて何かをすることもできません
なぜなら 私にとって
秘密は存在しないからです

生きなさい・・・生きなさい・・・
私の掟に完全に従いつつ生きなさい
そうすれば 驚くべきことが起こります!

考えてもごらんなさい
あなたの過ちは あなたの中を
自由に流れる私の存在の本質を
妨げることができるでしょうか?

私があなたの過ちを明示するよう
今 この瞬間 あなたの瞑想の静寂の中で
私に願いなさい

あなたに内在する 私の潜在意識から
古い記憶を湧き上がらせなさい
過去の傾向を・・・
忘れ去られた古い感情や思いを

さあ それらのものを光の海に投げ込み
意識から焼き払ってしまいなさい
あなたが 私の存在の
真の象徴となることが
できるように

今この瞬間に 思い描きなさい
あなたの中で燃えながら
より高く ますます高く立ち昇っていく
燃え盛る私の炎を

それは あなたを静め 清め 癒す炎です
あなたに潜む悲しみを和らげ
安らかな静けさで あなたを満たす炎です

私の愛の中に憩いなさい
今日に至るまで幾多の人生の中で
あなたが体験してきたすべてのことを
私の救いの光の中で 溶かしてしまいなさい

私という存在の子どもたちよ!
あなたがたの悲しみと恐れを
私の内に溶かしてしまいなさい
あなたのすべてのカルマを
私が拭い去ってあげましょう

あなた自身の真の意識そのものである
私の意識の中に帰ってきなさい
あなたの内なる真我である私のもとに帰る以上
取るに足らない自我などは
今すぐ立ち去らせてしまいなさい

あなたは今 私の輝く栄光に満ちた真我そのもの・・・
もはや 私から離れた存在ではありません
私に溶け込みなさい・・・私に融合しなさい!・・・
私になりなさい!

 

2015年09月06日ブログのカテゴリー:2015
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