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2019年11月4日 台風災害支援セヴァ

11月4日(月) 

台風19号により被害のあった、埼玉県東松山市での災害支援セヴァの報告です。この日は東松山市のボランティアセンターに午前9時に集合し、参加者登録を済ませた後、ボランティアを行う場所への振り分けが行われました。

振り分けられた場所は農家の一軒家で、住居内や物置が浸水し、その汚泥の掻き出しと使えなくなった家具の運搬が中心となりました。入居者の話によると、台風当日は家族で2階に避難していたようで、水が引いた後ボランティアが入った初日は庭も汚泥で埋まっており、それこそ50人かがりで掻き出しを行い、それでようやく家屋の方にも手が付けられる状況になったということでした。物置の柱に浸水した高さを示す跡があり、ちょっと見ただけでは分からない被害の大きさが感じられました。

参加した7人は、まず物置や屋内の家具を運び出し、その後手分けして、家の前の通りや屋内の泥をスコップで掻き出して近くに空き地まで捨てに聞く作業を繰り返しました。すでに台風から2週間以上が過ぎており、庭の泥には草が生えている状況でもありました。埋まった泥は庭の庭石をほとんど覆い隠しており、針金等で庭石の位置を探るなどして作業を進めました、また植木の回りの汚泥も丁寧に払い取るなど丁寧に作業を進めました。

慣れていない力仕事で次第に体力が失われ、持っているスコップに力が伝わらない状況もありましたが、途中で昼食をとり談笑するとすぐに新たな力が湧いてきました。何よりこれもスワミが私たちに与えたセヴァの機会という想いが、私たちの体を動かしていたようにも思いました。小さな植木周りの泥を取り除かれたのを見ると、「こんなに綺麗だったのか!」と思うこともあり、植木がまた生命を取り戻したようにも感じました。

作業が一段落した後、午後2時にボランティアセンターに戻り現地の状況を報告した後、解散となりました。終わった後にはまるでバジャン会が終わった後のような、内面の平安を感じました。スワミは「感覚的な喜びは一時的だが、セヴァの喜びは一生残る」と仰っています。私たちにとってこのセヴァはそれを体験するよい機会になりました。

まだまだ台風19号の爪痕は各地に残っており、セヴァの機会が多いことと思います。是非今後も支援物資や炊き出しのセヴァの機会も含めて、台風の被害に苦しんでいる方に対して、祈りと共にスワミの愛を届けたいと思います。サイラム。

2019年11月04日ブログのカテゴリー:2019

2019年10月14日 台風直後の定例活動

10月14日(月) 

台風19号通過の翌日となったこの日の活動は、会場までの通り道も、浸水で通行止めになっていたところも多かったようで、少人数での活動となりました。避難所で一夜を過ごした方もおられ、ヴェーダチャンティングの後、台風の前後どう過ごしたか、また前月開催された全国サーダナキャンプの感想等、座談会という雰囲気で前半は進みました。

冒頭の唱えたヴェーダは「シヴォーパーサナ マントラ」と「マントラ プシパム」でした。この日は満月だったということと、月曜日でシヴァの日(インドで礼拝する神様が曜日で決まっている)ということから、ヴェーダを決めましたが、特にマントラプシパムは五大元素(空・風・火・水・地)のうちの「水」とその他の元素や天体についての原因と結果に関わる事が謳われていることから、台風(水)の被害に遭った事と関連してこのヴェーダの意味を深く考えることになりました。その昔、アメリカ人の帰依者の夢にスワミが出てきたことがあり、その中でマントラプシパムの意味を明らかにされたことがあったそうです。スワミは「愛は命の水です。神は愛です。愛は神です。」とおっしゃいます。台風が上陸する前日サイガーヤトリーを108回唱えたという方からは「当日は仕事だったが、台風で大雨が地元に降っているときでもマントラの効果か平安を保てた」と話されていました。また別の参加者からは「避難所で夜、子供と一緒にラグビーのワールドカップを見ていた、日本が勝ったことで盛り上がったが、台風で意気消沈していたことを考えると、やはり永続的な幸せではないと感じた」と話されていたのも印象的でした。神様は台風という形をとって、私たちに何を教えたかったのでしょうか?

全国サーダナキャンプを振り返り、バジャンのリードで全国大会という広い会場で自分の声が聞こえず思い通りに歌えなかったという反省がありました。定例会の後半は主にバジャン練習が行われ、これまで歌ってきたバジャンやツインリードでの声の合わせ方を重点的に練習しました。ヒンディーバジャンはガマカという音の曲線があります。どうしても音が直線的になってしまうところを甘く歌うために、マンディールでの音源を確認して練習しました。また来月にはグローバルアカンダバジャンがあるということで、それに向けての練習も行いました。

台風の被害の中、このようなサットサングの機会の恵まれていること自体がスワミの恩寵のように感じられました。「祈りやヴェーダ、バジャンはその神聖な波動が環境浄化にもなるが、災害が起きた後はやはりセヴァで目に見える形で社会奉仕を」という声もあり、埼玉センターとして災害支援セヴァを検討することになりました。ここのところ行われていなかった埼玉センターでのセヴァ等、新たな活動の方向性も見いだせた一日となり、最後に障害を取り除くガネーシャ神のヴェーダ「ガナパティアタルヴァシールシャム」とバジャン5曲、アーラティが捧げられこの日の活動は締めくくられました。

2019年10月14日ブログのカテゴリー:2019

2019年9月16日 定例活動

9月16日(月)

全国サーダナキャンプを間近に控えたこの日の定例活動はまず、キャンプで埼玉が担当予定のヴェーダの吟唱から始まりました。これまで学習してきたヴェーダをセンター活動で皆が声を合わせて唱えるとヴェーダの音が力強く感じられ、バジャンと共にその神聖なヴァイブレーションの余韻に浸りながら帰路につくこともしばしばあります。

スタディーサークルのテーマは、「至福(アーナンダ)」でした。参加者からは子供が誕生日の時に「初めての誕生日プレゼントはこの体なんだね!」と話してきたことが印象的だったという話がありました。物質的なモノや情報に左右されて生きている現代社会で、私たちは内なる神性を体験するためにこの体があるということに感謝しなければいけないと思いました。また世俗的な事にはほとんど興味がなく、周りの人からそういった話題を振られたときにきれいな対処が出来ないという悩みを抱えている方もおられ、霊的探求をしている私たちが軸にしている「神」という概念をどう周りに説明したら良いかという話や、サイセンターに通い出してから、何もないことこそが「至福」の状態であるように思えるようになった。そして今後、自分に起こることはすベて良いこととして捉え、スワミに感謝してそれを受け入れたいという話もありました。

ヴェーダクラブで練習したヴェーダは、ニーラー女神を讃える「ニーラースークタム」でした。出だしの「ニーラー」の「ラ」が他のヴェーダでは出て来ない「ラ」だったり、「ル」も何種類も出てくるので一行一行、丁寧に繰り返し練習しました。テキストだと2ページほどの短いヴェーダですが、練習すると改めて難しいと思いました。

バジャン練習ではいつものよう歌い出しの音やリズムに気をつけて練習しました。ヒンディーバジャンのツインリードの練習にも力が入りました。これまで歌ってきたバジャンでも練習をすればするほど新たな発見があり、その度にバジャン練習の大切さを再認識させられますが、この日も新たなラーガ(メロディー)の発見やリズムの崩しやすいところを重点的に練習したり、楽器の練習の進み具合を見たり、個々人のテーマに沿った練習が出来ました。

この日習ったヴェーダとバジャン6曲、アーラティがささげられ、10人の参加者とサーダナキャンプへの思いを一つにしてこの日の定例活動は締めくくられました。

2019年09月16日ブログのカテゴリー:2019

2019年8月24日クリシュナ ジャンマシュタミー特別プログラム

8月24日(土) クリシュナ ジャンマシュタミー特別プログラムを開催しました。

冒頭のヴェーダチャンティングでは、サルヴァデーヴァターガーヤトリーとマントラプシパムをスワスティ(2組に分かれて交互に唱える方法)で、その後、ナーラーヤナウパニシャッドを唱えました。スワスティは一行の最後を次の行に被せるような形で唱えるので、唱え慣れているヴェーダでもお互いのリズムを合わせるのが難しく、ヴェーダの違った側面を体験することが出来ます。

ウェーダクラブではヴィシュヌ神のガーヤトリーマントラを唱えました。その中でガーヤトリーマントラの韻律についての説明がありました。8音節を3つ重ねた24音節からなるガーヤトリーマントラを実際に24音節あるかどうか参加者全員が指を折りながら数えました。またジャパマラを使わず、指の節を使ってマントラの回数を数える方法にも意見が交わされました。

スタディーサークルは「信愛(バクティ)」をテーマに行いました。その中で、今年の記念祭の時にダルマヴァーヒ二ーのワークショップで紹介されたバガヴァットギーターの12章の意味を知り、あるときそれを思いだしスワミの喜ぶことを考えて行動したら突然、自分の内面から湧き出るようなスワミの愛を感じたという体験や、スワミに出会った頃の情熱が今はないような気がするのでそれを取り戻したい。情熱こそが信愛なのだと思うという話もありました。また以前はセンターの活動と日常の仕事とを切り分けて行っていたが、センター活動の力は大きく日常の仕事の中でも思わぬ力が発揮されることがあるなどと、テーマを越えて様々なことに話が及びました。また信愛する人という意味である「バクタ」とは神を正しく認識する人のことをいうなど、サンスクリット語の意味の解釈などにも学びが深まりました。

 その後、ゲストのSSIOJ副世話人からスピーチをいただきました。その中で昔、東京センターでのクリシュナ ジャンマシュタミーの時、バジャンの最中に祭壇にあった花がゆっくりと揺れており、花が揺れている間は「神様がいらしているのだから終わるわけにはいかない」と延々何時間もバジャン会が続いたという思い出や、サイセンターの活動に参加して数年も経っていなかった頃、ブッタパルティにて開催された世話役ミーティングに参加した時、参加者の皆が歓喜のままにバジャンを歌い、その後、スワミが直接「今の感じを忘れないように」とおっしゃったという貴重な体験を聞く事が出来ました。

バジャンの前に役員交代式が行われ、世話人が交代しました。他地域のセンターの方や子供たちも多く参加して捧げられた9曲のバジャンは、埼玉センターの新たな門出にふさわしい、至福に満ちあふれたものになりました。

2019年08月24日ブログのカテゴリー:2019

2019年6月1日バジャン練習チェックシート

五月に開催したバジャン・楽器練習ワークショップを機会に、埼玉センターのホームページにタンバリン練習動画とバジャン練習チェックシートをアップしました。この日には、実際にバジャン練習チェックシートを使って練習をしました。

まず、センターでバジャンを練習するために、事前に何を準備・練習しておけばよいのでしょうか。シートの曲情報を書く欄には、バジャンの番号や歌われている神様の御名、音源の最初の音と調、最低の音と最高の音とその広さなどの項目があります。みんなで調べるとすぐに記入することができました。一曲目のバジャンの音域は五音だったのに、二曲目のバジャンの音域は一オクターブと三音でした。自分に合った音域のバジャンを選ぶ大切さが、数字から理解できました。

また、練習チェックシートには次の五段階の事前練習のチェック欄があります。それは、「①歌詞を覚える ②各行の繰り返しの回数をメモする ③音源のリードでコーラスを歌う ④音源と一緒にリードを歌う ⑤音源なしでメロディを正確に歌う」です。

①から④までの練習をして、大丈夫だと思ってセンターで歌ってみたら、全く音が取れなくて大失敗をしてしまったという体験談が聞かれました。音源と一緒にスムーズに歌えても、音源がないとメロディの微妙な部分が分かっていなかったことに気づくことがあります。⑤の練習を繰り返しすることで、楽器がなくても最初の音を迷わなくなり、自信もつきます。そうして初めてセンターでバジャン練習に臨むと、よい練習ができるのではないでしょうか。

では、ここから始まる百回の練習は、何を目標にして行えばよいのでしょうか。指導してくれる方がいれば、スムーズに練習できるかもしれませんが、地方のセンターグループでは、そのような方がいないことも多くあります。そこで三つの視点で自己評価をしてみます。それは、ラーガ(メロディ)、ターラ(リズム)、バーヴァ(思い)です。難しいメロディの部分は、ラジオサイの「バジャンチューター」のようにゆっくりと、リズムがない状態で歌うことで確認することができます。そしてターラは、一行目の歌い出しからリードがリズムを刻むことができたかを意識します。最後に、バジャンを歌う人の思いの深さ、共に歌う人たちが神への思いを深めることができたかなどの視点で振り返ります。その日に練習した音の高さと調を記録して、次回の練習の時にハーモニウムの人に伝えることができれば、毎回ゼロからではなく前回からの続きを練習することができます。マイバジャンブックに記録していれば、いつでもどこでもこの高さの情報を伝えて練習をすることができます。

今回の定例活動ではこのように練習をしてみて、今まで繰り返し練習してきたバジャンが、さらに深まったことを実感できました。バジャン練習そのものが、神への礼拝になることを祈って、これからも練習会をスワミに捧げます。サイラム

2019年06月01日ブログのカテゴリー:2019

2019年5月4日(祝)第4回バジャン・楽器 練習ワークショップ

2019年5月4日(祝)10連休のゴールデンウイークに、バジャン・楽器 練習ワークショップを開催しました。2016年から毎年開催することができ第四回目を迎えました。ゲストは昨年に続き、サイ大学の学生で日本に帰国中の方に来ていただきました。彼は現在、ブリンダーヴァンのマンディールのバジャングループに所属して、バジャンを捧げているとのことです。関東地域だけでなく、関西の帰依者の方まで、多くの方々が参加されました。

テーマは、ターラとユニティ(リズムと一体性)でした。楽器練習はタンバリンをメインに行いましたが、ターラムやドーラクに挑戦した方もおられ、タブラを普段から習っている子どももいました。普段のバジャンでは見ることはあまりできないゲストの方のタンバリンやターラム、ハーモニウムの演奏を見ながら、四曲のバジャンを歌いました。演奏がよく聞こえるように楽器を少なくしていましたが、躍るような手から生み出されるターラ(リズム)で、バジャンは力強くなりました。その後、グループに分かれて練習したり、初歩のリズムからスモールステップで徐々に複雑になっていくたたき方を教わりながら、バジャンに合わせて演奏したりしました。今回初めて参加した方もいましたが、今まで練習をしてきた人といっしょに練習をすると、驚くほど速く同じように演奏することができるようになる場面が見られました。ヴェーダ学習でも、練習をしてきた人たちと一緒に学ぶと学習がとても速くなるのと同じだと感じました。サットサングの素晴らしさ、そして毎年開催をしてきたことが積み重っていることを実感することができ、感謝で胸がいっぱいでした。

昼食中にもいろいろな話を聞くことができ、積極的に楽器練習をしている方もいました。午後は、再びゲストの方の演奏を見ながらバジャンを四曲歌いました。練習した後にお手本の演奏を見られることは、本当に学ぶことが多く、またバジャン自体が素晴らしい体験となりました。その後、関西から参加されていた方三名に、関西でのバジャンの様子や、神戸センターのバジャンレッスンの様子、日本語バジャンでよく歌われる「おおサイ」が生まれた時のエピソードを作曲した方から伺いました。

そしてゲストスピーチでは、まずテーマのターラとユニティ(リズムと一体性)について分かりやすく実演を交えて説明してくれました。バジャンの三つの要素であるラーガ(メロディ)、ターラ(リズム)、バーヴァ(思い)の説明に加えてターラの重要性を話され、ターラが整うことでバーヴァも高まり、神への愛(バクティ)も大きくなるという言葉がありました。そしてターラは、打楽器だけにあるものではなく、他の様々な楽器や歌の中にもある大事な要素であるという言葉が印象的でした。タンバリンなどの打楽器の練習を通してターラを学ぶことができ、それがバジャン全体の一体性につながっていくという目標をもつことができました。また、インドと日本のバジャンを比較した時に気づくこととして、コーラスの声の大きさがあげられ、バジャンは参加者全員が神様とつながる時間であり、リードの人だけではなく、一人ひとりの参加者がコーラスを熱意と共に大きな声で歌うことが大切だと話がありました。リードをするために一曲を百回練習することの大切さを繰り返し聞いたり意識したりしていましたが、バジャンの意義とコーラスとして歌うことの価値、バジャン全体の一体性という視点から考えることができ、大きな気づきとなりました。神様の御名を心から大きな声で呼ぶことで、神様とつながることができるということを意識して、最後のバジャン九曲を捧げようと、皆で目標を共有しました。最後のバジャンでは、Bro.友はハーモニウムを弾いていましたが、高らかに心から神の御名を呼ぶ歌声が、会場に響いていました。そしてハーモニウムの音を通して、ラーガとターラとバーヴァが全体に広がっていく様子を実感することができました。

今回は開催直前に、数年前から計画していたタンバリンの動画を作成することができました。タンバリンの練習カードと項目に対応した二十二の動画集を埼玉センターのホームページにアップして、事前に練習してからワークショップに参加できるようにしました。また、当日のゲストの方の演奏の動画は何度も見返したい資料であり、楽器を練習している方々と共有したいと感じています。ゲストの方、多くの方々と共に学ぶことができた機会に感謝申し上げます。

 

2019年05月06日ブログのカテゴリー:2019

2019年3月9日埼玉センター十七周年記念祭

SSIOJ副世話人の方をゲストに迎え、26名の参加者と共にいつもより大きな会場で記念祭を開催しました。テーマは、「生きる道」ダルマヴァーヒニーで、バジャンの後にワークショップを行いました。

司会者二名が会話形式でテンポよくかけあいをしながら進行しました。これは、ラジオサイでサイの学生が進行していたラジオサットサングという番組を参考にしたものでした。台本もこの番組をベースにして、ダルマヴァーヒニーの御言葉を追加していきました。活発なスタディーサークルを聞いているようなイメージです。

一つ目のワークは「人生におけるジレンマ」でした。バガヴァッドギーターのあらすじがスライドで紹介された後、アルジュナが「戦うべきか、戦わないべきか」のジレンマに陥り、クリシュナがアートマダルマについて教えを述べる場面を朗読劇で演じました。その後、参加者はワークシートに自分の人生のジレンマについて書きました。

二つ目のワークの資料は、バガヴァッドギーター12章です。この章ではクリシュナが、アートマダルマを実践するために必要な性質と、神に愛されている人とはどんな人かを繰り返し述べます。参加者はこの答えを予想してワークシートにたくさん書き、みんなで発表し合いました。答えは、以前にサイユースが作成したバガヴァッドギーター12章とそれについてのスワミの御言葉集から紹介しました。たくさんある中から少し紹介すると、「興奮や怒り、恐れや不安から解放されている人、敵と味方に対して同じ心で、名誉と不名誉に対しても同じ心で、非難と賞賛を同一視し、何にでも満足し、安定した心を持っている人、神への愛に満ちている人」などでした。

次はワークショップの一部としてヴェーダクラスを行いました。練習したのは、バガヴァッドギーターの12章20節です。サイセンターではフードマントラとして、バガヴァッドギーターの一節を唱えることが多いですが、他の節を唱えることはあまりありませんでした。ヴェーダテキストと同じ形式のテキストを使いながら練習しました。この節についてのスワミの詳しい解説文があったため、直訳だけでなく深い意味を感じながら練習することができました。この節のキーワードは、「ダルミャームルタム・不滅のダルマ」でした。

次は、人生の困難に対してどのように立ち向かえばよいのかをテーマにした朗読劇「郵便局長と息子」でした。この話はスワミの御講話から作られたもので、テーマは純粋な祈りでした。難しいアートマダルマを学んだ後に、最もシンプルで力強く、具体的な方法を学ぶことができました。

最後に、今まで学んだことのまとめのスタディーサークルを、「人生の困難・ジレンマとダルマ」について行いました。活発なスタディーサークルは、それぞれの発表の後に前の話につながる言葉が飛び交い、テーマについて多面的に学ぶことができます。順番に発表するのではなく、たくさんの方々の意見を聞くことができました。司会のかけ合いの中では、何度もキーワードの「アートマダルマ」が出てきました。一人で本を読むだけでは難しい内容も、いろいろなワーク、劇、マントラの練習を通じて最後にスタディーサークルで話し合ったことで、理解を深めることができました。資料は埼玉センターの会員ホームページやメールマガジンで共有したいと思います。埼玉センターのホームページから、どなたでも登録できますのでぜひご覧ください。

サティヤダルマを離れて追求されるアーチャーラダルマ(振る舞いに関するダルマ)と、アーチャーラダルマから離れてしまったサティヤダルマは、どちらも実を結ばずに終わります。その二つは解くことができないほど互いに絡み合っており、そのようなものとして扱うべきです。
「生きる道 ダルマヴァーヒニー P22」

その後、SSIOJ副会長のゲストスピーチをいただきました。1999年のインドブッダプールニマーで、スワミのパダナマスカールをいただける特別なダルシャンに参加した時のことです。あと数メールで自分の番がやってくるという場面で、ある思いが突然わいてきたそうです。それは、自分が担当していた、ビデオカメラマンの後ろに立って撮影のサポートをするというセヴァです。この時はそのセヴァをすることにはなっていなかったのですが、カメラマンの姿を見てサポートをしなければと思い、体が動いてしまったのだそうです。パダナマスカールの順番が来る直前で席を立ってしまったその人のことを、まわりの人は驚きとともに不思議に思いました。しかし、本人はそのセヴァが自分が行うべきダルマだと感じていたのです。結局、パダナマスカールのチャンスは逃してしまいました。しかし、後になってこの方は驚くべきことを聞きます。この方がダルシャンラインからカメラマンの所へ行ってしまった瞬間、スワミは立ち止まってその方を愛おしそうに優しくずっと見つめていたというのです。神だけがすべてを知っています。神だけが私たちのことを、すべて理解してくださっているのです。

ヴェーダクラブで練習したバガヴァッドギーター12章20節の訳です。

以上述べた、この不滅に至るダルマの道を尊び、唯一究極の目標として私を信頼し、一心に私と結びついている者たち、彼らは私にとってこの上なく愛おしい。

2019年03月09日ブログのカテゴリー:2019

2019/2/16ワークショップ「生きる道 ダルマヴァーヒニー」の準備

2019年2月16日(土)

三月の記念祭のワークショップに向けて、スワミが書いた本「生きる道 ダルマヴァーヒニー」の学習会を行いました。

前回まで、ダルマに関するエピソードや御言葉を調べながら、「アートマダルマ」「身体と心と魂」「真理とは」という三つのキーワードについて、学びを深めてきました。ダルマに集中して生活し、日々の出来事からダルマを意識していると、その時間自体が霊性修行になります。

参加者からは「母にガーヤトリーマントラを教えたら苦しい場面でそれを唱えて救われたという話を聞き、スワミが自分の体を使って母にマントラを教えたのではないか? そして一緒にマントラの練習を定期的に行うことが親孝行になっていて自分のダルマなのだと思う。」「インタビューでスワミに直接声をかけられ、その後の人生で辛いことがあってもそれはスワミがダルマの道を歩むために与えてくれたものであると感じ、心の支えになっている。」「たとえ相手から攻撃されたり、その人がやるべき仕事を自分に押しつけられたりしてもそれは神様からの贈り物として受け入れる」などの意見が聞かれました。

人生には大事な場面で二者選択を迫られたり、ジレンマに陥ったりすることがあります。特にスワミのおっしゃっている「アートマダルマ」はとても深遠で難しいテーマです。学習会ではこのことを実感しながらも、このカリユガを生きる私たちにとって大切なものが、ダルマという言葉のなかに含有されているように感じました。

学習会のあとにバジャン5曲、アーラティーを捧げて定例会は終了しました。定例活動のほとんどの時間をダルマを掘り下げることに集中して多くの学びを得ることができ、記念祭に向けての気持ちが大きく高まったことを実感しました。

2019年02月16日ブログのカテゴリー:2019

2019/1/5ワークショップ「生きる道 ダルマヴァーヒニー」の準備

2019年1月5日(土)

3月の記念祭で捧げる予定の特別ワークショップのテーマを、スワミご自身が書かれた本「生きる道 ダルマヴァーヒニー」に決めました。当初は本の要点を抜き出して分かりやすくまとめる作業をしていましたが、途中で考え方が変わってきました。帰依者向けにスワミの御教えの要点を発表するのではなく、帰依者だけでないすべての人にとって共通の問いかけから始めました。

「毎日、何をして、何を考え、何を幸せに思っていますか?」という質問に対して、現代社会の中であらゆる年代、性別、職業の人々が、さまざまな苦難の中、幸せを求めて考え、行動していることが分かります。そこから導き出されたのは、「どうすれば、幸せになれるのかを知りたい」というすべての人に共通の願いでした。それに対する答えの一つが「ダルマ」です。ダルマについて、さまざまな意見が交わされました。

スワミに出会って最も人生が大きく変わったのは、ダルマという価値を知り、生きる意味を知り、すべての行いの結果は自分に返って来るカルマの法則を知り、何を守って生きていけばよいのかが分かったこと。五大価値のすべてが人類にとって意義深い価値であるが、今の日本と世界にとって「ダルマ」という価値は、最も必要とされている価値ではないか。「知っているけどできない」ではなく、「まったくその価値観が見失われている」ものがダルマであり、ダルマを知ることで人生が大きく変わる。環境、政治、経済、ビジネス、学校、地域、家庭、食文化、娯楽など、あらゆる分野においてダルマよりも目先の損得が優先され、みんなの幸せを脅かすものが当たり前のように存在している。人生の迷いがなくなり、やるべきことがはっきりすると、たとえ大変になってもよかったと思えた。インタビュールームでスワミから受けた指示は自分が望んでいた内容ではなかったが、現在の自分のダルマとなっているなどの意見が聞かれました。

バジャン練習では、リードの練習に加えて、タンバリンのアクセントの場所や楽器を同時に止めるところも練習しました。サルヴァ ダルマ プラールタナーをあらためて練習することができ、アートマリンガというリズムが難しい箇所を注意して歌いました。また、アーラティの回し方について、サイの学生の方から以前教わった方法を練習しました。バジャンのキーを確認してメモを取りながら練習することが定着して、リードの音域やコーラスの音域に合わせて歌うことができるようになっています。

バジャン後の御言葉では、「スワミの財産は学生たちです」という言葉が紹介されました。サイの学生はインドから世界中に広がり、世界を変えています。日本各地でサイの学生の方々とのサットサングに参加したことがある人は、その大きな影響を体験したことと思います。一方で「サイの学生」とは、インドのサイ大学の卒業生だけでなく、サイの御教えを学び実践するすべての国の人であるということも繰り返し言われてきました。この広い意味でのサイの学生が、家庭や学校や会社や地域において周りに大きなよい影響を広めることができる存在になるべきです。社会のみんなが幸せになるための答えが、スワミの御教えにあるのです。スワミの御教えによって自分がまず幸せになり、次にまわりの人たちに幸せと愛を拡大していきたいです。今回企画しているワークショップは、愛と幸せを拡大するために大きな助けとなるものを目指して、劇や歌、スタディーサークルを合わせて企画しています。私たちが、スワミのメッセンジャーとなることができますように。サイラム。

2019年01月05日ブログのカテゴリー:2019

2018年間の振り返りと大祓詞

2018年12月15日(土)

2018年締めくくりの定例活動として、一年間の活動を振り返り、来年の計画を話し合いました。毎回実施していたスタディーサークルのテーマと、紹介された資料や体験談を読み上げました。時々紹介していたStudents of SaiというYou tubeチャンネルのサイの学生の体験談は、印象に残るものがたくさんあり、日々の生活にまでよい影響を与えてくれました。6月に開催された関東地域主催ガーヤトリーキャンプは、大きな節目として多くの参加者がよい感想と体験を持っていました。そして御降誕祭とアカンダバジャンも東京センターと合同で開催させていただき、関東地域の皆様と共に特別な活動を捧げることができたことが大変貴重な経験となりました。一方で、埼玉センターのメンバーでクリシュナの朗読劇を捧げたことは大きな挑戦でした。初めて劇をするメンバーも多く練習のために熱心に集まり、よい準備期間をもつことができました。来年の計画としては、サイ文献を共に深く学び、御教え発表会とスタディーサークルを組み合わせたプログラムを作って3月の記念祭に捧げる案、毎年恒例となってきた5月のバジャン・楽器練習ワークショップを来年も開催する案などが出されました。

バジャン練習では、バジャンチューターの音源を使ったり、ツインリードのバジャンで声を合わせるためにメロディ楽器なしで練習したりしました。また、発声練習をしながら自分の出せる声の範囲を確認してメモを取りました。何年も練習してきた曲もあらためて曲のキーを変えながら、最高音の高さと自分が出せる声の範囲を考えて練習しました。最終的には声を出すことができたキーから1音下げて、心を込めて楽しく歌うことを意識して本番に臨みました。練習のポイントとその日に得られたものが明確に感じられると、毎回のバジャン練習が充実すると感じました。

ヴェーダクラブでは、今年学習したヴェーダを唱えた後、特別プログラムを行いました。12月31日は年越しの祓という神道における祭日で、大祓詞(おおはらえのことば)という祝詞が奏上されます。日本全体を祓う1年に2回ある大祓の一つです。神道における罪穢れ・祓の霊的意義と、サイの御教えの共通点を視点に学びました。罪は人間本来の光を「包む身」である、穢れは悪いものではなく「気枯れ」であり、元気がなくなっている状態であるという説が紹介されました。アートマの光が、エゴや無知や環境などにより包まれてしまうことが罪であり、元気や愛が不足している状態が穢れであるという考え方は、一般的な罪と穢れの印象とは異なり心に残りました。それを祓ってくれる「はらい」は、大和言葉では「命がたくさん生まれる」という意味であるという説も紹介されました。北風と太陽の物語に例えると、罪穢れを風で吹き飛ばすのではなく、太陽の光が愛と命を生み出すと考えることができます。人生におけるさまざまな障害と戦うのではなく、愛で一つになることが霊性修行であると感じました。締めくくりにテキストを見ながら大祓詞を奏上しました。この祝詞は日本で最も古い祝詞の一つであり、その起源はさまざまな説があるようですが、約千年以上前に天から聴かれたものであるという説もあるそうです。天啓経典であるヴェーダとの共通性が印象に残り、「日本のガーヤトリーマントラ」のように感じられました。初めての人でも唱えることができるのは、自分が日本人であることを実感させてくれました。

今年一年間さまざまな活動を捧げることができ、来年に向けて希望を胸に締めくくることができたことを、サットサングの皆様とスワミに感謝いたします。サイラム。

2018年12月16日ブログのカテゴリー:2018

平日夜のディーパーヴァリープログラム

2018年11月7日(水)

ディーパーヴァリー プログラムを開催しました。埼玉センターでは、祭りの当日に関東地域の皆様と共に祭りを祝いたいと考え、年に数回平日の夜にサットサングを開いています。今回も仕事の後に遠くから参加してくださった方がおられ、大変うれしく思いました。また、当日に仕事で起こったすばらしい体験談をお話くださり、神の愛が帰依者一人ひとりを通して社会に広がっていることを実感しました。仕事における困難な事例に対しては、神の愛こそがもっとも大きな変化をもたらす根本的な解決策になります。「手は社会の中に、頭は森の中に」という御言葉を学ぶことができました。

週末には、東京センターでアカンダバジャンが開催されるため、バジャン練習を中心に行いました。家で繰り返し練習してきたキールタン(一人で歌う神の賛歌)は、センターでサンキールタン(皆で歌う神の賛歌)になります。日々のサーダナが、センターでのサットサングにつながることは、日本の社会におけるサイセンターの意義を実感させてくれます。東京センターでは、リードをする曲の名前を紙に書いてボードセヴァの方に渡すという流れになっています。練習した曲名とはじめの音のリストを作っておくと、当日のバジャン中に紙を書かずにバジャンに集中することができ、はじめの音を書いておけば自分の音域と参加者の音域にあったキーを選んでバジャンを歌うことができます。参加者の人数が少ない時や女性が多いときは、半音キーを下げるなど調整をすることもできました。今回は何人かのメンバーでこのリストを作り、活用することができました。そのバジャンの最高の音と最低の音も調べておくと、キーを選ぶのに役立てることができました。

11月は、アカンダバジャンの準備をすることで1年間のバジャン練習の軌跡を振り返ることができ、参加することでバジャンへの新たな目標をもつことができます。そして、御降誕祭に向けて熱意をもってつき進むことができます。世間のカレンダーとは違いますが、サーダナカレンダーの年末年始であるように感じます。

「カーラシチャ ナーラーヤナハ」 時間なる神に感謝をこめて。

2018年11月07日ブログのカテゴリー:2018

スタディーサークル「神と人間と自然」

2018年10月13日(土)

ナヴァラートリー プログラムを開催しました。ヴェーダ クラブでは、ナーラーヤナ ウパニシャッドの前半を練習しました。特に言葉をはさまず、ヴェーダをシルティでひたすらに繰り返し唱える時間は、究極的にシンプルで、この上なく力強い時間です。その後に、今までに学習したすべてのヴェーダを声高らかに皆で唱えた時間は、本当にありがたく楽しい時間でした。

スタディーサークルでは、ナヴァラートリーの御講話から「神と人間と自然」をテーマに話し合いました。神の恩寵を手に入れるためには、人間は最初にプラクリティ・自然を礼拝しなくてはいけないという御言葉を読み、自分自身と自然と神の関係について意見を出し合いました。

バジャン練習では、ヒンディ バジャンを二人のリードで練習しました。マンディールで二人のリードが息をぴったりと合わせて歌っているように、声と心を合わせられるように練習しました。マンディール バジャンの録音を聞きながら、細かいメロディーとリズムを確認して歌いました。また、以前から練習したいと考えていたサルヴァ ダルマ プラールタナーと日本語アーラティを、特にリズムに注意して練習しました。以前、マンディール バジャン シンガーの方々が来日された時に、東京センターで開催されたサットサングで聞いたサルヴァ ダルマ プラールタナーの優しく、甘い歌声が心に深く残っていました。最もたくさんの神の御名を唱えることができるサルヴァ ダルマ プラールタナーと、最もたくさん歌ってきたアーラティを練習することができ、非常に意義深い時間となりました。アーラティの最後の「ジェイ ボーロー」の部分も二人のリードの声の合わせ方や、ハーモニウムの音の出し方などを練習しました。言葉とリズムが難しく、一人では緊張する部分ですが、二人で歌うととても楽しく、心を込めて歌うことができた気がしました。

定例会の終了後にも、残ったメンバーでバジャン練習を楽しく、リラックスした雰囲気で行うことができました。不思議なことですが、このようなその場で始まるバジャンは、とても素直で楽しく、また力強くなる気がします。純粋な気持ちでバジャンに取り組むことの大切さを思い出すよい機会になりました。

ヴェーダも、バジャンも、アーラティも、スタディーサークルも、日本全国において定例会で毎回開催されています。しかし、それらは積み重ねられた練習や先人の研究の成果の上にあるものであり、日本において他では絶対に得られない貴重な機会であることを深く実感しました。いつもより参加者数が少ない日であっても、より深い学びを与えてくださるスワミに感謝いたします。サイラム。

2018年10月13日ブログのカテゴリー:2018

スタディーサークルを楽しく活性化させるグループワーク

2018年9月1日(土)

クリシュナジャンマシタミー特別プログラムを、いつもより時間を拡大して開催しました。ヴェーダクラブでは、ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナの降誕祭ということで、ヴィシュヌ ガーヤトリーマントラを練習しました。聞きなれた言葉も含まれている2行ほどのヴェーダですが、難しい発音もあり、繰り返し唱えました。

その後、先日の関東サイユースの活動でも紹介されていた、スタディーサークルを楽しく活性化させるグループワークを10分ほど行いました。「最近食べたおいしい食べ物」から「好きな御言葉」までいくつかの質問を、ゲーム性のある方法で発表しました。そしてその後、クリシュナはドワーパラユガに愛と平安を育むために化身したという御講話を紹介して、スタディーサークル「愛と平安」を1時間15分行いました。

特に平安についていろいろな視点からの意見が出ました。肉体を去る瞬間にこの「平安」を感じることが目標である、たった今唱えたヴェーダの後の静寂にそれを感じた、平安は騒音や忙しさにあふれている現代社会と対照的なものであり一般的にはあまり認識されていない概念とも言える、夜明け前の大自然の中や海の波から聞こえるオームの音にそれを感じる、自分の苦しみへの理解・共鳴を他者から得らると大きな安心を得られるなどの話がありました。どれだけ自分を攻撃、避難する相手に対しても、深いところで相手の幸せを願う平安な心があるという発見や、苦しいときにはスワミにひたすら話しかけて神にしがみつくという態度、どんな出来事でも自分にとってよいことであると思う態度について、多くの苦しい体験を経て自然に感じるようになったという体験談がありました。このような体験談を本人から聞くことができるのが、サットサングで一番啓発される瞬間です。それぞれの人生がそれぞれの人のメッセージになり、その愛のメッセージを広げてくれていると感じました。

クリシュナの物語を描いた絵がたくさん紹介され、祭壇にクリシュナの写真を飾り、バジャンとアーラティが捧げられました。

2018年09月01日ブログのカテゴリー:2018

山の日特別プログラム

2018年8月11日(祝日)

山の日特別サットサングを開催しました。テーマ「愛を広げる」~家庭に、社会に広げるために~で、ゲストをお迎えしました。関東地域から多くの方が参加してくださり、30名以上のサットサングとなりました。

はじめに埼玉センターでは恒例のバジャン・楽器練習を行いました。タンバリンやターラムをたくさん用意し、それぞれ楽器やバジャンリードの練習をしました。いろいろな楽器のリズムを合わせて、バジャンの歌を乗せると、多様性の中の一体性が音として感じることができます。スワミが手で拍子をとってくださっていることをイメージして、一緒に止まったりアクセントを付けたりしました。はじめてドーラクをたたいたという男性の力強い音が、皆に元気を与えてくれました。

ゲストスピーチでは、長い間スワミと共に歩んできた人生の出来事と気づきを、率直な言葉で語ってくださいました。途中、家族やサイセンターの懐かしい写真も見せてくださり、歩んできた歴史の深さを感じることができました。何を行うにも、「意図が純粋か、愛があるのか、平安をもたらしているか」という問いにより、日常生活におけるサーダナの方向性を確かめることができることを知りました。山ほどのエゴに向き合い、どれだけ困難があってもスワミと対話を続けて、家族と共に歩き続けてきたという人生のメッセージをはっきりと感じることができました。

スタディーサークルでは、男女に分かれて3グループで行いました。埼玉センターでは、ヴェーダやバジャンなどをテーマに大きな会場でサットサングを開催してきましたが、今回は、スタディーサークルをメインに考えていました。スタディーサークルに参加したくて多くの人が集い、神とのつながりを深められることを願っていました。当日は、ゲストとしてお招きするような方がたくさん参加してくださり、豪華なスタディーサークルとなりました。

文化祭プログラムは、朗読劇「カルシャティ イティ クリシュナ 魅了する者クリシュナ」を埼玉センターが担当し、クリシュナの御名を歌うディヴォーショナルソングを埼玉センターとユースで協力して捧げました。埼玉センターのメンバーの多くが初めて劇に挑戦しました。特別練習日として木曜日に集まり、劇の練習とバジャン練習をしました。木曜日が楽しみで、全員で作り上げる喜びにあふれる準備期間となりました。劇は、小学生か中学生の時以来ではないかという声も多く聞かれ、とても新鮮でした。練習をする度に台詞の雰囲気が大きく変わりました。子どものころのクリシュナとスワミのエピソードを交互に紹介する内容で、初めて聞くエピソードが多くありました。映像は、クリシュナの美しい絵と、スワミが若いころの白黒の写真をたくさん使用しました。神と帰依者がさまざまなエピソードを通じて絆を深めていく様は、神がいつも見守ってくださっていることを教えてくれます。まぶたが目を守るようにいつでも、神は人を守ってくださるのです。最後の言葉は以下の御言葉でした。

宇宙至高神についてのみ考え神の化身の甘美な物語を聞きなさい。物語を何千人もの人が聞くのは珍しいことではありません。しかし英知を得ることができるのは、聞いた話を完全に信じた人のみなのです。信念によって心は清められるのです。

「カルシャティ・イティ・クリシュナ--魅了する者クリシュナ」クリシュナは皆を引きつける至高の力をもっています。こうした魅惑する力はすべての人の中にあるのです。すべての人がクリシュナであり、スワミです。すべての人の中に神の愛があり、その愛は広がるのです。

参加者からの感想です。
朗読劇では、担当になったところに自分への特別な意味があるということを聞き、実感することができました。ラーマの帰依者シャバリやゴーピーたちの神への愛、クリシュナへの愛の感覚に全てを忘れてバナナの皮を捧げてしまったというエピソードについて、どのように深い至福なんだろうと、憧れのような思いを感じています。私にとって、神への愛を深めるということが今とても必要なのではないかと、思い至りました。

また、役になりきって演技することで、自分の殻(エゴ)を破ることが少しできたのかもしれません。こんなに下手でいいのかなと思うところもありましたが、自分の下手さも受け入れ、それでも皆さまの前で表現する場をいただけることに感謝して、上手い下手ではなくできる限りのことをしようと思いました。これは、バジャンに関しても同じ思いです。そして、有島さんご夫妻のお話が、とてもとても心に響きました。奥様のお話にありました、純粋な意図で、愛からできているのかということ、ご主人様のお話にありました、日常の一つ一つの行為を全て神へお捧げする、実感していくということ。家に帰ってから、そのことを強く意識するようになり、全ての行為を神にお捧げすることを試みています。すると、丁寧に物を扱い、きれいに洗濯物をたたみ、、心が満たされ、喜んでいるような感覚を感じるようになりました。日々の家事を礼拝に、実践しようと思います。そして、全ての行為が、純粋な意図からのものなのかと、奥様のように、いつも自分に問うようにしようと思いました。そう思うと、家族に対する行動も、これは自分のエゴで言ってるなとか、今のは純粋だったかも、など、チェックできる基準がはっきりしたように感じます。これを実践して、神様への愛を深めていけたらと思います。

9月のクリシュナジャンマシタミーに向けて、クリシュナとスワミの神の化身の物語を学び、伝える機会となりました。そして私たちと神をつなぐ「愛」を、家族に、社会に広げていきます。広げれば広げるほど、神との愛が深まります。ゲストの方をはじめ、関東地域の多くの方々に支えられ、今回もサットサングを捧げることができました。終了後には、埼玉センターのメンバーが分担して捧げた食事をプラサーダムとしていただきました。この時間はいつも一番にぎわい、また勉強にもなります。いつも見守ってくださるスワミと皆様に、心より感謝申し上げます。サイラム。

 

2018年08月12日ブログのカテゴリー:2018

ガーヤトリーマントラ

2018年7月21日(土)

初めてサイセンターに参加された方がおられました。ガーヤトリーマントラに興味をもっておられ事前にメールで連絡をいただいていたので、ヴェーダクラブではガーヤトリーマントラの練習をしました。先月に静岡で開催されたガーヤトリーキャンプで学習した内容を、さっそく分かち合う機会をいただきました。地方のサイセンター・グループは、少人数で活動をしていることが多いですが、このように参加者に合わせてプログラムを実施することで、地方のよさを生かしたいと思いました。

現代社会にあふれるストレスや困難の中で救いをもとめている人々が、ガーヤトリーマントラと出会うことでどれほど人生が大きく変化するのでしょうか。神様の意思なくしては、木の葉一枚も落ちません。サイセンターに参加して、スワミが唱えるガーヤトリーマントラと出会うという幸運は、何代も前の人生から積み重ねてきたよい行いが花開いた瞬間なのだと感じました。このドラマチックな場面に居合わせることができるということもまた、限りない恩寵であり、スワミの道具として働かせていただくチャンスなのだと思いました。

ヴェーダ チャンティングでは、この数年間練習してきたヴェーダを続けて唱えました。サルヴァ デーヴァター ガーヤトリー マントラは、スワスティで交互に唱えました。同じ調子で繰り返されるヴェーダが繰り返されるたびに力強くなっていくような気がしました。積み重ねてきたヴェーダ学習の日々を思い返すことができました。日本にいながらヴェーダの聖句を学習することができる幸運と、それに対して大きな興味をもつことができる幸運も、神の恩寵なくしては得られないことだと思いました。

バジャン・楽器練習では、ドーラクとタンバリンのリズムでバジャン練習をしました。数年前から開催している楽器練習ワークショップに参加した方が、自宅で練習をしたり、毎週木曜日に何人かで集まってバジャン練習をしたりしていました。みんなのリズムと歌声が集まって一体感を感じる場面がありました。今後も埼玉では、積極的に楽器とバジャン練習を開催したいと思います。

2018年07月21日ブログのカテゴリー:2018

シヴォーパーサナの意味と初めてのバジャンリード

2018年6月16日(土)

ヴェーダクラブでは、シヴォーパーサナを練習しました。シヴァ神のいろいろな御名と属性を讃えた後に、「私はオームで表されるサダーシヴァです」という訳文と「礼拝者が二元から不二一元へと進んだことを象徴します」という解説文が記載されている箇所があり、ここに力を入れて唱えていますという感想が聞かれました。シンプルな構成で力強いこのヴェーダの意味を、さらに深く感じて唱えることができました。

スタディーサークルでは、「神の遍在を感じるとき」について話し合いました。来週開催されるガーヤトリーマントラをテーマにしたサーダナキャンプの準備を通して、日々の生活で神を想い、ガーヤトリーマントラを唱える機会がとても増えているという体験、仕事や生活における困難に出会ったとき、24時間どんなときでもすがることができるのが神を想いながらガーヤトリーマントラを唱えることであり、困難を受け入れて困難に対してではなく自分の内面に向き合うことができるという感想が聞かれました。また日常において、神への信仰なしに困難に向き合っている人の大変さを想うと尊敬すらしてしまうという感想、スワミと出会ったことで最も変化したことは困難をポジティブに受け入れることができるようになったということであるという感想、出会う人々が自分の一部であるように感じるという体験、食事のにおいや周りにあるすべての環境が神の愛のプレゼントのように感じたという体験などが発表されました。インドでスワミに出会ったことがある方と、出会ったことがない方などいろいろな立場の方々が率直に意見を交換したり質問をし合ったりすることができ、今日すべての帰依者に共通する、神を内面に求めることの意義を再確認することができました。また、様々なサーダナを通して神の遍在を感じることに加えて、奉仕活動や文化祭を共に作り上げるなどの活動を通して、神を共に感じたいという今後の目標も発表されました。

バジャン練習では、はじめてバジャンをリードされる方が3名おられました。先月の定例会以降、毎週木曜日に集まって、手拍子のみでバジャン練習をされていたということでした。初めていろいろな楽器と共にマイクを使って歌われ、とても力強く、かつ優しいバジャンとなりました。初めてバジャンを歌った日のことを思い出し、初心に帰ることができました。

神を想い、共に神のことを話し合い、共に御名を唱えることができるというサットサングの機会が、自分たちが住む地域にあるという恩寵を、定例活動のたびに思い出して感謝いたします。サイラム。

2018年06月16日ブログのカテゴリー:2018

バジャン・楽器練習ワークショップ

2018年5月4日(祝日)

ゴールデンウイークに、桶川市でバジャン・楽器練習ワークショップを開催しました。2016年から継続して開催しており、今年は昨年に引き続きマンディール バジャン グループに所属しているサイの学生の方をお招きして、ターラムとタンバリンの演奏方法をはじめ、バジャンについていろいろなお話を伺いました。

初めにタンバリンの基本的なたたき方として、手をパタパタと動かしながらたたく方法を、分かりやすくシンプルなリズムで教えてもらいました。20個以上のタンバリンが集まり、子どもから大人まで一緒に練習して、迫力がありました。毎回、初めて参加する方が多いのですが、開催するごとに初めての参加者の方が上達するスピードが早くなり、驚くばかりです。ヴェーダの学習でも同様なことが見られますが、今までに練習していた経験は、練習した本人だけでなく、その後に初めて参加する人にも受け継がれるように思います。ヴェーダも、バジャンも、スタディーサークルも、集団で共に学ぶ場面で起きる魔法だと感じます。

質疑応答では、いろいろな質問が出ました。バジャンが始まる時のタンバリンの入り方についての質問では、「リズムをキャッチできるタイミング」という言葉がありました。リードが意図しているリズムをキャッチすることの大切さと、二番に入る前にはリードがリズムを上げやすいようにするということも説明されました。リズムを上げやすくすることと、リズムを無理に上げてしまうことの違いは大きいと感じました。

タンバリンがどれくらい上達したらバジャンで演奏してよいかという質問に対しては、一定のリズムを保つことができるという目安がありました。飾りがたくさんあるけれどリズムが不安定なたたき方よりも、シンプルなたたき方でも一定のリズムを保つことが大切であるという言葉が印象に残りました。楽器演奏がエゴを大きくしてしまうのではなく、セヴァになることが目標だと感じました。また、リズムが安定していても、ドンとたたく一拍目を間違えやすいという実例が挙がり、それに対する工夫を具体的にアドバイスしてもらいました。

後半のセッションでは、タンバリンの練習ワークシートが紹介され、難しいたたき方にスモールステップで少しずつ挑戦しました。初級から4段階、19のステップをできたらチェックするシートです。タンバリンの持ち方から、日本語バジャンに合わせやすい基本のたたき方、ヒンディバジャンで合わせやすいたたき方、3拍子の日本語バジャン、8分の6拍子のヒンディバジャンの合わせ方、2番に入る前にしめくくるリズム、32分音符のたたき方まで、実際に見ながら練習をしました。初めて練習した方にとっては、難しい内容もありましたが、今後の目標が明確になりました。お手本をスマートフォンで録画をしている方がたくさんいました。今後、資料と動画をホームページにアップすれば、参加できなかった方とも学びを共有しやすいと考えました。

リードで歌っている時に、リズム隊とテンポがうまく合わない場面について質問がありました。リードがリズムを一定にするためだけでなく、そのリズムを楽器隊に知らせる方法として、ひざをたたきながら歌うという具体的なアドバイスをいただきました。マンディールバジャンの映像でもしばしば見られるこの歌い方の意義がよく分かりました。

プラサーダムの夕食をいただきながら、ヒンディ バジャンのラーガについて詳しい質問をしていている方がいたり、楽器のたたき方を教えてもらっている人がいたり、仲間同士で練習し合っている人がいたり、最後まで活発な場となりました。今後も継続して開催していく計画と、埼玉では毎月の定例活動でいつでも楽器練習ができるようにする計画が発表されました。年に数回利用している大きな会場での特別プログラムということで、関東地域の方々だけでなく、関西の方も参加してくださり、28名の方と共に学び捧げることができました。同じ会場での特別プログラムを、次回は8月11日の山の日に開催する予定で、今後内容を企画していきたいと思います。いろいろな所に出かけて疲れてしまいがちなゴールデンウイークに、この上なく素晴らしいサットサングを与えてくださったスワミと、たくさんの兄弟姉妹の方々に、心より感謝申し上げます。サイラム。

2018年05月04日ブログのカテゴリー:2018

ヴェーダ学習会

2018年4月22(土)

京都でエーカーダシャルッドラパーラーヤナムが開催される吉祥な日に、関東地域でもヴェーダを唱える機会として、ヴェーダ学習会を開催しました。ヴェーダをこれから学習する方にも学びやすい、シヴォーパーサナを唱えました。同じ言葉を繰り返し唱えるこのヴェーダは、シンプルであるため非常に力強く感じます。初めは、テキストを見ないで、短い言葉ずつ唱えました。ヴェーダはシュルティと呼ばれ、聞かれたものという意味があります。聞くことに集中することで、頭が真っ白な状態でヴェーダを味わいながら唱えることができました。

そしてテキストも見ながら、難しい箇所は何度も繰り返し唱えました。ヴェーダには、アヌッシュラヴァという別名もあり、これは連続して聞かれたものという意味です。短い言葉から徐々に唱える部分を長くしながら唱えていると、難しかったヴェーダが、体にしみこんでいくように感じます。そして、一行ずつ唱えたり、2グループに分かれて重ね合うように唱えるスワスティという方法で唱えたりしました。ルッドラムと同じくシヴァ神を讃えるヴェーダを集中して唱えることができ、日本にヴェーダが広く長く伝わっていることを実感しました。

3月の記念祭で、ゲストの方にデーヴァナーガリーワークショップを開いていただきました。このワークショップに参加して、ヴェーダやマントラを学ぶ意欲が高まったという感想が聞かれ、デーヴァナーガリー文字でサイラム、サイババと書く練習用ワークシートが紹介されました。また、フードマントラの一語ごとの意味を体で表しながら唱えるワークショップの内容も振り返り、日々の生活の中で「ヴェーダ・マントラを味わう」ことがキーワードとなりました。神様に助けをもとめる場面では、「サイラム」の御名が最初に出てくる、マントラを唱えることは美しい場所に旅行へ行くようなイメージ、マントラは楽しんで宇宙を味わうような感覚、マントラによって習慣が変化することがうれしい、けがをして外出ができなくなったことで神を想う時間が増えて、健康な時よりも幸せが増したなどの意見が聞かれました。

徐々に参加者が増え、最後には11人でバジャンとアーラティを捧げました。

2018年04月22日ブログのカテゴリー:2018

埼玉サイセンターの十六年記念祭

2018/3/31(土)

桜舞う時期に、埼玉サイセンターの十六年記念祭を開催しました。お昼のティータイムサットサングでチャイを飲みながらお話をした後で、本プログラムを始めました。

スタディーサークルのテーマは「愛を広げる」でした。スワミがアシュラムのサルやアリにまで愛を注ぐ姿を帰依者に見せてくださったエピソードから始まり、いろいろな視点で意見が交わされました。気にかける人が家族などから広がっていくと、心が広くなり、自然と地域の方へのあいさつが増えたり、身近な人に優しくなったり世界や動物にまで愛が広がっていくのではないか、愛を広げるには、まず愛される体験や愛されていることに気が付くことが必要だと思う、ネガティブな記憶ばかり引きずっていては愛を広げることは難しく、自分が愛されてきたことに気づき愛の感受性を広げることで愛を広げることができるようになる、相手のそのままを受け入れることで自分との違いを見ることをやめることができるなどの話が聞かれました。昭和天皇陛下のエピソードから、自分のことを顧みずに万人の幸せを祈るという愛の生き方の話や、四つのリーダーのタイプとして、暴力で従わせるタイプ、ルールで従わせるタイプ、従いたいと思わせるタイプ、リーダーの存在を意識させずに幸せでいられるタイプが紹介されました。これにより、愛を広げる人のイメージが膨らみました。スワミが、「愛している」と「好き」の違いについて語ったエピソードや、個人は社会の一部、社会は自然の一部、自然は神の一部という御言葉から、体の一部である爪が自分の体を傷つけないように、自然の一部である人間は自然を傷つけずに自然の一部であることを認識するべきであるというエピソードも紹介されました。最後に、自然の中でヴェーダを唱えていると昆虫が体にとまってきたという体験から、自然との一体感やエネルギーを還元するという視点から、愛を広げることを考える話が聞かれました。

ヴェーダクラブでは、フードマントラの一語一語の意味をヨーガのポーズを参考にして体で表現しながら唱えるというワークショップが行われました。また、フードマントラとして唱えられる部分の前後のバガヴァッド ギーターの詩節の意味についても資料が紹介される予定となりました。

そして、ゲストによるプログラム「デーヴァナーガリー文字入門ワークショップ」が行われました。ヴェーダを学ぶときやインターネットでインドの言葉を調べるときにデーヴァナーガリー文字が読めると便利です。今回は、簡単でわかりやすいデーヴァナーガリー文字の覚え方が紹介されました。例えば、「エー」という文字は、ガネーシャの一本牙が折れた顔に似ており、「エーカダンターヤ」の「エー」と覚えることができました。このような例えが、驚くことにすべての文字に当てはめられており、文字が読めるようになるだけでなく、神様の名前やエピソード、霊的な教えが随所に散りばめられていました。また、「カ」の文字を学んだ後に、カ行のすべての文字を発音するため、カ、カー、キ、キー、ク、クー、クル、ケー、カィ、コー、カゥ、カム、カハとなり、すばらしい発音練習にもなっていました。ヴェーダセミナーでも、ここまで詳しくすべての音を発音することは珍しく、貴重な機会となりました。最後は、デーヴァナーガリー文字を見ながら、サハナーヴァヴァトゥのヴェーダを唱えてしめくくられました。

バジャンとアーラティを捧げた後、夕食をいただきながら多くの方からいろいろな話を伺うことができました。5月には、同じ大きな会場で、楽器・バジャン練習ワークショップを今年も開催する予定が発表され、期待が高まりました。毎月の活動を大切にして、今後も歩んでいきたいと思います。

 


テーマ:「愛を広げる」~日常における愛とヴェーダの実践~

日時:2018/3/31(土)14:00~18:00

(13:30-14:00 ティータイム サットサング)

<プログラム>

・ゲスト紹介 Guest introduction
・スタディーサークル Study cercle
 「愛を広げる」 ~日常における愛とヴェーダの実践~
・ヴェーダ ワークショップ Veda workshop
 「フードマントラの一語ごとの意味とバガヴァッドギーター」
  word by word meaning of Food mantra and Bhagavad Gita
・ゲストワークショップ Workshop by the guest
 「デーヴァナーガリー文字入門ワークショップ」Devanagari skript
・バジャン Bhajan

「デーヴァナーガリー文字入門ワークショップ」

デーヴァナーガリー文字は、ヴェーダなどのサンスクリット語やヒンディー語を表記するときに使われる文字です。ヴェーダを学ぶときやネットでインドの言葉を調べるときにデーヴァナーガリー文字が読めるとなにかと便利です。今回は簡単でわかりやすいデーヴァナーガリー文字の覚え方をご紹介します。

プログラム終了後、夕食の用意があります。

2018年03月31日ブログのカテゴリー:2018

「神の御名を唱える」~ナーマスマラナムとガーヤトリーマントラ~

2018/2/10(土)

今年になってから、定例活動で紹介するエピソードを準備するようにしています。神の栄光に満ちたエピソードの数々は、私たちが知っているような気になっていた知識を、目が覚めるような新鮮さで学びなおす機会を与えてくれます。「今日はセンターに来てよかった」と充実感に包まれて、家に帰ることができるような定例活動を目標にしています。

今回のスタディーサークルのテーマは「神の御名を唱える」~ナーマスマラナムとガーヤトリーマントラ~で、参加者の体験とエピソードを分かち合いました。仕事中や階段を登っている時に絶えず神の御名を唱えている方は、忙しい日々の中でも神の御名をたくさん唱えることができる気づきを、喜びあふれる笑顔で語りました。関東地域で最近開催されているペアレンティングセミナーでの気づきが、日常に影響を与え、スワミの御教えをさらに理解し実践する助けになるという体験談も聞かれました。インタビュールームでスワミの体に触れたことがある方が、今でも常にスワミがそばに寄り添ってくださっている感覚を味わっているというエピソードの紹介は、強く印象に残りました。神への信仰をもったことによって、人生における困難に直面したときに、今までなら選ばなかった困難な道を選ぶようになり、自信と信頼を深めているという体験談も紹介されました。表面的な損得ではなく、心の奥深い部分からの願いに従って、結果を望まずに困難に立ち向かっていくという言葉には、ダルマという価値を深く学びました。一方で、様々なサーダナや祈りを通して少しずつ自分が成長していると言う実感が得られてきているにもかかわらず、ささいな出来事がきっかけで自分の未熟な点に向き合わざるを得なかったという体験は、共感できるものでした。

2004年11月23日の御講話では、マイケルゴールドステイン博士が、プッタパルティから帰る飛行機でハイジャックに巻き込まれ、神の御名をひたすら唱えることによって命が救われたというエピソードがスワミの口から語られました。人生における苦難に立ち向かうことができる力こそが、「霊性の力」であるという御言葉に、日々のサーダナの意義を深く実感しました。また、ガーヤトリーマントラに関するインタビュールームでの驚くべきエピソードや、ガーヤトリーマントラによってサイの学生の兄弟が交通事故の大怪我から救われた体験談が紹介され、あらためてガーヤトリーマントラの力の偉大さを、ナーマスマラナムの視点からも認識することができました。マハーシヴァラートリーを目前に控えた定例活動の日に、神の御名を唱えることの意義をさまざまな体験やエピソードから学ぶことができ、喜びに満ちたサットサングとなりました。

2018年02月10日ブログのカテゴリー:2018

2018年の最初の活動

2018/1/9(祝日)

2018年の最初の活動を行いました。

スタディーサークルのテーマは、「変わりたい自分」で、今年の目標や、霊的な変容をテーマに話し合いました。冬の海の波の音を聞きながらオームを唱えた時に波とオームが一つになるように感じられた体験、インドのスワミの病院であるスーパースペシャリティホスピタルで治療を受けて奇跡的に病気がなくなった体験、日々の家庭生活で苦しみながらも目標をもち奮闘している体験、年末に病気で寝込んでいるときに身の回りの風景が突然まったく異なった世界に見えて物質・心・アートマの世界の精妙さを垣間見た体験など、さまざまな話を本人の言葉で聞くことができました。

 また、二つのエピソードが紹介されました。一つは、ヴィジャヤクマーリ著「アンニャターシャラナムナースティ」という本に書かれている、スワミの周りに限られた人しかいなかった昔の体験談です。著者がスワミと過ごした日常は次のようなものでした。

朝4時ごろに起きてスワミの部屋の前でスップラバータムを歌い、スワミがお目覚めになるとバジャンを歌ったり、物語を朗読したりする。8時ごろから昼食を用意したり、スワミを囲んでお話をしたりして過ごし、11時から14時まではバジャンを歌う。15時半まで昼食を食べ、16時ちょうどにはチトラヴァティ川へ行き、願望成就の木の下でバジャンを歌う。スワミは、砂から甘いお菓子や辛い料理を物質化してくださり皆でいただいた。時には、スワミは砂の中に手を入れてジャパマラや神像を取り出し帰依者にプレゼントしてくださった。20時ごろにマンディールに帰るとバジャンを23時ごろまで歌い、夕食を食べて眠るのは夜中の2時過ぎだった。そして4時ごろにはまた起きる。

何と幸せな、贅沢な日々だろうかと、現代の私たちは思います。しかし、神と出会う機会に恵まれずに現代社会の苦しみに耐えながら生活する人生と比べれば、スワミと出会った私たちの人生は、著者と同じようにいつでも神を思い、神の栄光を見たり聞いたりすることができる神の恩寵に満ちた人生です。著者が当時はその価値を分かっていなかったように、私もその価値を分かっていないのではないかと考えました。スワミは、帰依者に必要なものをすべて与えてくださいます。そのことに気づくことが大切なのではないかと思いました。

二つ目のエピソードは、サイの学生の体験談です。インタビュールームでスワミは、「スワミの値段はいくらですか?誰が私を買いますか?」と次々に質問されました。誰も答えることができないでいると、スワミは小さく指を広げられて「これだけの純粋な愛です」とおっしゃったそうです。この質問の前には、インドで広範囲の地域に清潔な飲み水を提供した「恵みの水プロジェクト」の時の知られざるエピソードもあり印象に残りました。帰依者が神のためにできることは何なのかを深く学ぶことができました。

今年も早速、神の愛の物語を聞き、互いの実践と変容を分かち合い、神の御名を共に唱えることができました。サイラム。

2018年01月09日ブログのカテゴリー:2018

インドのメラカヴァッティ村での奉仕と奇跡

インドのタミルナードゥー州メラカヴァッティ村で実際にあった奉仕と奇跡のエピソードが紹介されました。(Radio SaiのHeart 2 Heartの英文記事より) 

 サイババの奉仕団体が、郊外の村まで何十kmも車で移動して訪問し、食料や生活用具などを配布するセヴァを始めました。そこで出会った一人の女性は、20年もの間、両手足が不自由で、ただ一人孤独と苦痛の中で生きていた方でした。奉仕団体は、この女性に支援を続けることを決めました。やがて、その奉仕を見ていた村人たちの心に変化が生まれ、村人たちが互いに競って女性に奉仕をするようになりました。ついに女性の家は、村人が集まる公民館のようになり、バジャン会が開催されることになりました。そして、そのバジャンの最中に、女性の手足に突然、感覚がよみがえりました。女性は感激のあまり、バジャン会場へ行き、踊り出しました。村人はバジャンに熱中していた中、20年間手足が動かず不自由な暮らしをしていた女性が踊っている姿を見たのです。

 この話を聞いた後、参加者がそれぞれの体験をもとに、奉仕についての考えを発表したことでさらに学びが深まりました。ある方の意見の要約を紹介します。

 この話で奉仕をしていたのはサイババの奉仕団体でしたが、実はこの女性こそが奉仕をしていたと言うこうともできると思います。女性は、孤独で苦痛にあふれた人生という最も苦しい役割をもち、奉仕団体の人たちに奉仕をする機会を与えました。それにより幸せを得たのは、奉仕団体の人であり村人でした。最後には、最も苦しい役割を担っていた女性に神の恩寵が注がれたのです。奉仕をする者、受け取る者は、どちらも神です。これが無私の奉仕という意味ではないかと思いました。

2018年01月06日ブログのカテゴリー:2018

2017年締めくくりの定例活動

2017/12/9(土)

2017年締めくくりの定例活動に、スワミは16名のサットサングを集めてくださいました。いつもは広く思える会場に、入りきれないほどの人が次から次へと集まりました。初めて参加する方がたくさんおられる一方で、数十年前のスワミとの思い出を話してくれる方もいました。尊敬する年長者の方も、小さな子どももいました。

初めにオームカーラムについてのセッションを行いました。以前、サイの学生の方が日本で行ってくださったプログラムを参考に、「ア」「ウ」「マ」の三つの音から「オーム」が唱えられることを練習しました。途中で会場に入って来た方々は、オームカーラムについて、渚に立って波の音を聞くイメージで唱えるというエピソードを話し合いながら会場に入ったら、オームカーラムの練習をしていたということを教えてくれました。最高のディレクターでおられるバガヴァンは、このように私たちのサットサングを応援してくださいます。やる気がますます高まり、オームカーラムの練習を3回繰り返す間に、最初は3名だったオームが最後には16名のオームになっていました。2017年の締めくくりの活動のはずが、新しいサットサングが聖音オームと共に集い、始まったように感じられました。

初めて参加した方も多い中で、スタディーサークルをテーマ「人生の意味」で行いました。スワミとの出会い、神への信仰、仕事の霊的意義などの観点から、人生の意味を話し合いました。キーワードとなったのは「自分をなくすこと」でした。十字架の意義は「I」を切ることというスワミの御教えや、神道で祀られている「かがみ」から我「ガ」を取ると「かみ」になるというエピソードが紹介されました。仕事を自己成長の場としてとらえ、今まで怒りがわいていた場面でも、自分のエゴを取ることや相手を許すことで平安が得られたという体験や、ピンチこそチャンスであるという人生の体験談が数々紹介されました。

初めて参加する方がいるサットサングは、スワミが与えてくださっている数々の宝に気づくことができる恩寵の時です。ガーヤトリーマントラとバジャンを練習しながら、そのことを実感しました。初めてスワミのガーヤトリーマントラの声を聞いたときの衝撃と喜びを思い出しました。そして、それを分かち合う機会を与えられているということは、スワミの愛の流れの中で自分が道具として使っていただいているということです。熱意と輝きがあふれる新しいサットサングの方は、このような感動と気づきを与えてくださいます。

バジャンとアーラティを捧げ、今年の定例会を結びました。終了後には夕食をとりながら、スワミとの体験談をゆっくり、たくさん分かち合うことができました。サイラム。

2017年12月09日ブログのカテゴリー:2017

アヴァターの日特別プログラム

2017/10/21(土)

アヴァターの日特別プログラムを実施しました。

ミニスタディーサークルでは、「マントラとその効果」について体験を分かち合いました。朝、ガーヤトリーマントラやヴェーダを唱え忘れると、電車に乗り遅れることが多いという体験や、営業の成績が悪くなることがあるという身近なエピソードが印象に残りました。また、インドでの大きな化学工場事故で発生した毒ガスによる多大な被害の中、ヴェーダの儀式により被害を受けなかったという家族の話は、インドの新聞にも掲載されたそうです。また、ガーヤトリーマントラの効果をスワミに願ったことにより、唱えた瞬間にスワミがダルシャンを与えてくださったり、話しかけてくださったりしたという、帰依者にとって最も幸せな体験談がラジオサイのホームページから紹介されました。このような奇跡的な体験は、一部の人の恵まれた体験ではなく、すべての人が体験するべきことであるという話が印象に残りました。マントラは、神と自分の直接的な結びつきを強めるものであり、その体験から帰依心と信念が生まれるということを感じました。

ヴェーダクラブでは、インドの国際ヴェーダ大会に参加予定の方と共に、マントラプシパムの後半を繰り返し唱えました。一行ずつ交互に唱えるスワスティは、少人数でも力強いチャンティングになります。特にブラフマの発音は、多くのヴェーダで唱えられる重要な言葉の一つであり、繰り返し練習しました。一つ一つのヴェーダに集中して、何か月も大切に繰り返し練習している方のヴェーダに対する真摯な態度が強く印象に残りました。

楽器練習では、ドーラクとタンバリンの伴奏を練習しました。似た言葉とメロディを繰り返すヒンディバジャンで、一行ごとにリズムに少しずつ変化をつけて練習しました。少人数のバジャンでは歌う人の数が少なくならないように、リズム楽器を演奏しながら高らかに歌うことができようになりたいと強く感じます。バジャン練習では、バジャンチューターの音源で、細かいメロディを確認しながら、ヒンディバジャンを練習しました。リード二人の声がぴったり重なる瞬間は、一体性を感じる心地よい瞬間でした。ディーパーヴァリ祭に関する御言葉を紹介し、プログラムを締めくくりました。

2017年10月21日ブログのカテゴリー:2017

ナヴァラートリープログラム

2017/9/23(土)

ナヴァラートリープログラムを実施しました。プッタパルティでのナヴァラートリーの映像を随時見ながら、祭りの意義を学び、プログラムを行いました。

ヴェーダクラブでは、ガーヤトリーマントラの発音を練習し、スワミが唱える音源に合わせて唱えました。国際ヴェーダ大会に参加申し込みをした方もおられたため、今まで練習していたマントラプシパムからナマカムの1章の練習へ進みました。特にチャの発音を、日本語のチャの発音との違いに注意しながら練習しました。

バジャン練習は、発声練習から始めました。ハーモニウムの音に合わせて、一つひとつの音を大切に歌っていると、ハーモニウムの音と自分の声と他の人の声の区別がつかなくなるような瞬間があります。発声練習をバジャンと同じように神への捧げものとして行うことを意識して行いました。楽器練習では、ドーラクを練習している方がとても力強く伴奏をされ、バジャンが力強くなりました。

スタディーサークルでは、ナヴァラートリーに関する御講話を紹介し、この期間に礼拝される女神と母性をテーマに体験を話し合いました。肉体の母と自分との関係についての話題では、母の振る舞いや言葉が自分に受け継がれていることを実感し、自分が母としてどのように振る舞うべきか考えているというような教育的な話題にもなりました。また、神聖な母性の具現としての大地や、母なる神についての話題では、ふとした瞬間に自然や空や大地に母性を感じる体験や、光明瞑想の誘導の中の母なる大地への感謝という言葉から体験が深まるというような話がありました。

ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティーのもつ意味は正しく理解されなければなりません。三女神は、「意志力」(イッチャ シャクティ)、「行動力」(クリヤ シャクティ)、「識別力」(グニャーナ シャクティ)という、人間に内在する三種の力を表しています。

http://www.sathyasai.or.jp/ashram/festival/dasara.html

私たちが意志すること、識別すること、そして行動することは、女神の力なしには成し遂げられません。ナヴァラートリー祭の十日間に、意志力を神への切望に変え、行動力を神聖な行為をする力に変え、識別力を神そのものに変えなさいとスワミはおっしゃいます。このような意義深いお祭りをサットサングと共に学び、翌日から意識してサーダナに取り組むことができるということを感謝いたします。

2017年09月23日ブログのカテゴリー:2017

ワークショップ「閉母音と開母音」~ガーヤトリーマントラの発音~

8月13日に、クリシュナ ジャンマシタミー特別プログラムを開催しました。他地域のセンターの方々が参加してくださり、活発に言葉が飛び交う充実した活動となりました。

始めにヴェーダクラブでは、ワークショップ「閉母音と開母音」~ガーヤトリーマントラの発音~を行いました。サンスクリットの閉母音と開母音の違いを学ぶもので、今年の3月に実施したワークショップの内容を更新したものでした。

埼玉センターの活動目標の1つとして、プログラムを実施した後にはすぐに内容を更新するということを心がけています。1回で終わらせず、実施した反省を生かしてよりよいプログラムを作り、その後いつでも実施できるように準備しておけば、多くの方々と学びを分かち合うことができます。ワークシートは実施するたびに更新する部分が多くあり、司会の台本も不足していた言葉を加えたり、関係する御言葉が増えたりします。今回は、以前に更新していた2つのプログラムを実施して、他地域の帰依者の方々と学びを分かち合う機会をいただきました。

この目標を決めたのは、過去の活動資料を整理していたときのことでした。10年間以上の様々な活動資料を見直すと、新鮮な学びがたくさんありました。多くの時間とエネルギーをかけて作り上げたプログラムも、1回実施した後に埋もれてしまっていたことを残念に思いました。そして、もっとこうすればよかったという反省も、数日たてば忘れてしまい、2回目の実施を考えていなければ更新することもありません。このような状況に対して、思い出す御言葉がありました。サハナーヴァヴァトゥから始まるヴェーダをスワミご自身が唱えて、説明してくださったものです。

皆共に動きましょう。共に進みましょう。私たちが理性によって学んだことを維持し保存しましょう。

「学んだことを維持し保存すること」は、次に伝えることに役に立ちます。これは、教えてもらったヴェーダを伝えてゆく過程にも当てはまります。また、繰り返すことで学びが深まることは、ヴェーダ学習を通じて学んだ宝のような経験です。今回も、プログラム実施後に更新する点が多くありました。また、いつでも実施できるように準備しておきたいと思います。

次に楽器練習ワークショップを実施し、練習用ワークシートを使いながらタンバリンとターラムを練習しました。これも7月に実施したプログラムの更新版でした。また、バジャンの作曲をされた方がおられ、全員で練習して録音をすることもできました。楽器練習をした後のバジャン練習でしたが、あえて楽器を使わずに歌に集中して練習した時間もあり、バジャンをいろいろな視点で学ぶよい機会となりました。

埼玉センターでは、このように当日の参加者の方によってプログラムを実施することもあります。共に学んでくださる方々と、内なる神様に心より感謝申し上げます。

2017年08月13日ブログのカテゴリー:2017

日本からの祈りを聞いてくださったスワミ

2017/6/9(土)の定例活動のスタディーサークルのテーマは「祈り」でした。

海外の帰依者の体験談で、プッタパルティにおられたスワミが、日本からの祈りを聞くために広島に原爆が投下された8月6日の早朝に特別なことをしてくださったというエピソードが紹介されました。心からの真摯な祈りは、神へ直接届いていることを実感しました。そして日々の生活と祈りについて、参加者の体験を分かち合いました。

ヴェーダクラブでは、シュリ サティヤ サイ国際ヴェーダ大会に向けた練習を開始し、マントラプシパムとサイガーヤトリーマントラを練習しました。また、ガーヤトリーマントラを21回唱え、その後しばらく瞑想しました。最も身近で最も力強いこのマントラを、サットサングと共にたくさん唱えることの大きな価値を体感しました。今後、108回唱える機会も作りたいと計画しています。初めてお会いした参加者もおられ、定例活動という場は本当に貴重な機会であることを感じました。

2017年06月10日ブログのカテゴリー:2017

バジャン・楽器練習ワークショップ

2017年5月20日にバジャン・楽器練習ワークショップを行いました。

昨年に続き、定例会場より大きい大ホールでの開催となりました。ゲストにプッタパルティの学校から帰国中のサイの学生、同じく海外から帰国中の学生、そして二人のお母様、関東地域世話人が参加しました。ゲストの方々からバジャンについてのスピーチが終わると参加者の方々から質問が絶え間なく続き、バジャンに関する活発なスタディーサークルのようになりました。

ゲストの方々からは、所属するようになったマンディールバジャングループでの経験、神様のために時間を使うと神様はあなたのために来てくれるということ、緊張するのでなくリラックスしていていた方が楽器は上達すると思うということが紹介されました。

また、プッタパルティでの学生時代の体験談が紹介されました。学生にとってのバジャンと楽器、特にタンバリンを練習することをあきらめずに続けたことの意義が話されました。他にも、自分の音域と声質を知って歌うバジャンを考えたという経験、バジャンのメロディを正確に聞き取らないと無意識のうちに自分流にアレンジしていることがあるという気づきが紹介されました。

参加者からの意見が活発に交わされ、助けて欲しい自分のことを考えて歌うのではなく、神様を助けますというくらい神様を讃えて歌いたいという意見も出ました。耳を鍛えてよく聞き熱心に練習することの大切さ、バジャンは神・宇宙のリズムに合わせて皆と一体となって捧げることができるこの上なく楽しいサーダナであるということが紹介されました。

楽器はタブラ、ハーモニウム2台、ドーラク2台、タンバリンとターラムは10個以上がそろい、グループに分かれながら楽器練習をしました。ゲストの学生の方にはタンバリンとターラムを教えていただき、バジャン中にはあまり見ることができなかった、なめらかで力強い演奏をじっくりと見ることができました。ドーラクは、はじめてさわったとう方も、関西地域でよく演奏しているたたき方を練習しました。タンバリンは、初心者用の簡単なたたき方から難しいたたき方まで、グループに分かれて練習しました。

個別の練習の後には、バジャンリードの人、楽器練習のグループ、コーラスのグループに分かれて交代しながら、バジャン練習を繰り返しました。最後にバジャンとアーラティを捧げてプログラムを終了しました。その後、プラサードの夕食をいただきながら、バジャンやスワミに関する話をして、散会となりました。今後も、バジャン・楽器練習のプログラムを継続して開催する予定です。


2017年05月20日ブログのカテゴリー:2017

埼玉サイセンター15周年記念祭

2017年3月25日に埼玉サイセンター15周年記念祭を行いました。テーマは、ガーヤトリーマントラでした。

開会前には、2006年プッタパルティでのヴェーダナーラーヤナン先生のヴェーダに関するスピーチ映像を上映しました。サンスクリットの発音を体系的に一つずつ教えてくださった部分は、ヴェーダを学習するためのすばらしい資料となっています。このスピーチが収録されているサイラムニュース110、111号には他にもさまざまなエピソードが収録されており、紹介しました。

ワークショップ「ガーヤトリーマントラの発音の新発見」では、マントラを唱えるときに意識する発音として、短いアと長いアの違いを共に学びました。そして、それぞれがガーヤトリーマントラの中にいくつあるかを数えてみました。奥のナの発音は難しいですが、一つのマントラにそれほどたくさんはありません。しかし、短いアの発音は、とても難しいにもかかわらず、ガーヤトリーマントラの中に思った以上にたくさんあることに驚きました。

その後、ガーヤトリーマントラのガナパータのテキストと音源を紹介し、練習しました。ガナパータは、一つの言葉を何度も繰り返して唱える方法で、独特なリズムで力強いヴェーダです。ガーヤトリーマントラだけでなく、ガナパティプラールタナーとナマカムのガナパータのマンディール音源も聞きました。

スタディーサークルは、テーマを「愛に生きる」として、アーラーダナマホーッツァヴァムに向けた御言葉集を読みながら行いました。

文化祭では、青年部が作ったスライド劇「ガーヤトリーマントラの力」を、青年部の協力で発表しました。スワミの御前でスピーチされたことがあるという体験談をもとにしたお話で、毎日ガーヤトリーマントラを唱えていた人が、ガーヤトリー女神に命を救われた話でした。子どもでも分かる紙芝居のような形式でガーヤトリーマントラの力を学ぶことができました。

ゲストスピーチでは、SSIOJ副会長よりサイスリーマントラとヤントラの解説をお話いただきました。サイガーヤトリーマントラをはじめ、三つのサイスリーマントラが生まれた経緯は、聖賢がヴェーダを神から与えられた経緯と同じものでした。定例会で毎回唱えているサイスリーマントラが、それぞれどのような要素と対応しているかがまとめられた一覧表が紹介され、今後学び続けるための素晴らしい資料となりました。この表には、三つのマントラに対応する瞑想する神の御姿、鞘、意識状態、唱える時間、もたらされる力など13の項目がありました。また、サイスリーのヤントラの写真と解説文には、スワミの御教えが60以上の体系的な項目にちりばめられていました。人生において最もたくさん唱えるマントラの一つとして、サイスリーをさらに深く学びたいと感じました。

ヴェーダクラブでは、ガーヤトリーマントラ9回と、サイスリーを3回ずつ計9回唱えました。いろいろな視点からマントラを学んだ後のチャンティングは、知識を体験に変化させてくれました。特に、サイスリーは1回ずつしか唱えないことが多かったので、今後はそれぞれのマントラをたくさん唱えたいと思いました。

バジャンとアーラティを捧げ、別室の和室でプラサーダムの夕食をたくさんの方と楽しくいただきました。多くの方がさまざまな地域から参加してくださいました。皆様と内なる神様に心より感謝申し上げます。サイラム。

 

2017年03月25日ブログのカテゴリー:2017

マハーシヴァラートリー2017

マハーシヴァラートリー

ヒンドゥー教の信仰では、月は心(マナス、マインド)を司る神であり、月の16の相は心の16相を表しているとされています。シヴァラートリーの夜は新月(朔)の前日であり、目に見えるのは線のように細い月のみです。これは、15の相は真我に融合しており、残すところ1つの相だけになっていること、すなわち、心の影響が弱まっていることを象徴しています。そのため、この日は心を制御して神に向かわせることが容易になるとされているのです。ですから、この夜、神を瞑想し、神を礼拝することで一夜を過ごすなら、心の気まぐれを完全に抑え、心を超越し、アートマンを実感認識することができるのです。

2017年2月24日は、マハーシヴァラートリーの祭日でした。この日は、夜の6時から朝6時まで神を思い過ごします。全世界のサイセンターでは、マハーシヴァラートリーのバジャンが開催されました。

マハーシヴァラートリーについての詳細

以下に、各地の中継された映像のリンクを紹介します。

プッタパルティの中継(期間限定)

 

2017年02月26日ブログのカテゴリー:2017

セーヴァ(奉仕)

2017年2月18(土)

今日のテーマは、「セーヴァ(奉仕)」でした。インドにおけるサイの奉仕活動の紹介ビデオ約15分を上映し、奉仕についてのスタディーサークルを行いました。
奉仕の本質とは何か?セーヴァ(奉仕)とボランティアの違いは何か?について、様々な体験をもとに考えました。しめくくりには、今から始められることを考え、発表し合いました。

埼玉センターでは、昨年より楽器練習としてタンバリンを練習していましたが、インドで購入したタイプのものは日本では手に入らず困っていました。しかしこの度、日本でも手に入るものを見つけることができたため紹介しました。優しい音色で、初めての方や子どもでもたたきやすいです。今後、毎回持って行きますので、興味がある方はご覧ください。

休憩時間には、チャイをいただきながら1999年のホワイトフィールドにおける日本主催のブッダプールニマー祭の映像を見ました。ビデオテープで販売された映像を、画像が劣化しないようにDVDに変換しました。今ではなかなか見ることができない貴重な映像に、驚かされることが多くありました。スワミのダルシャンを見ながら、バジャンとアーラティを捧げました。終了後には、プラサーダムのお菓子が配られました。

2017年02月18日ブログのカテゴリー:2017

2006年のインドで行われた日本のサーダナキャンプ

先日、2006年のインドで行われた日本のサーダナキャンプの記録を振り返っていました。
スワミの御前で初めて日本人がヴェーダを唱えたキャンプです。

サイラムニュース110号より、2006年のサーダナキャンプの報告文より一部抜粋

2006年7月20日(木)

最初は、ヴァルヴィカスの子供達による沖縄民族舞踏エイサーです。マイクを使うことなく、子供達のヴェーダを唱える声が美しくホールに響いた後、華麗な舞と力強い太鼓の音が見事に調和しました。次は寸劇「真理の息吹」です。日本にヴェーダが広まった様子を実話に基づいて作成し、日本各地の帰依者の合同チームが演じました。まさに日本においてスワミの起こされた奇跡を再現し、世界中の帰依者と分かち合うことができました。

そしてついに、ヴェーダを唱える時が来ました。ガナパティ プラールタナー、ナーラーヤナ ウパニシャッド、マントラ プシパムをスワミの御前で唱えました。するとスワミは、二人の学生を会場に向かって立たせました。突然、学生が唱え始めたヴェーダは、まさに私たちが機会をいただければ唱えようと準備していたプルシャ スークタムでした。サイクルワントホールはサイの学生、日本グループ、インド人帰依者、外国人帰依者が一体となって唱えるヴェーダで満たされました。次にスワミは、愛する学生二人にさらに指示を出しました。私たちが耳にしたのは、日本では知られていないヴェーダでした。学生たちの美しく、力強い声が響き渡りました。スワミは二人の学生にそれぞれマイクを持たせるよう細かく指示され、彼らの純粋な声が会場に響き渡りました。日本から来た私たちと、毎日神の化身のもとで学んでいる学生達が、国家、文化、言葉の壁を越え、ヴェーダによって語り合っているようでした。二人の学生は、立派にスワミの指示に従いました。彼らはどのような学生だったでしょうか。光輝く純粋さに溢れ、深い知性を感じさせる、西洋の顔立ちをした学生でした。プログラム後には次々と同じ言葉が私たちに届きました。

「私もインド人として、ヴェーダを学びたい」
「私もインド人ではないけれど、ヴェーダを学びたい」

ヴェーダの知識を理解し、消化して、それから活力を取り入れるべきです。それがあなたの思いと言葉と行いに現れるようにしなければなりません。あなたもヴェーダを広める仲間に参加し、喜びを他者と分かち合うべきです。
二〇〇四年十月十九日・ダサラ祭期間中の御講話

2017年02月17日ブログのカテゴリー:2017

平日夜の定例会

 

2017年2月10日、平日夜の定例会を開催しました。2回目の開催となりますが、数年ぶりに参加された方もいらっしゃいました。夜の7時から8時半まで、ミニスタディーサークルとヴェーダクラブ、バジャンを行いました。スタディーサークルでは、日々の生活の中でのスワミの御教えの実践について、具体的に話し合いました。毎日の時間の大半を費やしている仕事の中で神を憶念するチャンスを作り出す方法や、仕事を礼拝にする方法などが印象に残りました。また、スワミとの出会いのエピソード、インタビューによって大きく人生が変わった体験談などを聞くと、平日の夜に体が軽くなり、心が愛に満たされます。
 少人数でのサットサングを生かして、参加者の興味や要望に合わせて、プログラムを実施することもあります。ヴェーダクラブでは、初めてヴェーダを唱える方がいらっしゃったので、ガナパティプラールタナーを唱えました。ヴェーダを少しずつ何度も繰り返し唱えることは、ヴェーダの音の力を体験するチャンスになります。一人きりでは、覚えているヴェーダを何度も唱えることはあまりありません。スワミが『リーラー・カイヴァリャ・ヴァーヒニー』の中で、ヴェーダを指す九つの言葉の一つとしてあげている「スワーディヤーヤ」は、復唱すること、声高に暗唱することという意味です。ヴェーダクラブの醍醐味は、スワーディヤーヤをサットサングと共に体験できるところにあると感じました。

2017年02月10日ブログのカテゴリー:2017

マカラサンクラーティ

1月14日にマカラサンクラーティのプログラムを開催しました。

この日から太陽は北半球を周り始めます。聖典によれば、この日は大いなる霊的意義がある日だとされています。この日についての御講話にあった、「頭にメガネをのせてメガネを探している人のように、いつも自分と共にあった喜びを再発見することができる日」という言葉が印象的でした。

この日、ヴェーダを始めて学習される方がいらっしゃったので、調音点ごとにサンスクリットの音をすべて発音した後に、ガナパティプラールタナーを練習しました。2006年にヴェーダナーラーヤナン先生がインドのサーダナキャンプで教えてくださったサンスクリットの基本の内容は、振り返るたびに大きな気づきを与えてくれます。

また、埼玉センターでは昨年の九月から継続してタンバリンの練習をしています。ただ、バジャンに合うタンバリンは日本では手に入らず、練習したい方から相談をいただくことがよくありました。今回、日本でも購入でき、値段もそれほど高くない、手作りのタンバリンキットを紹介しました。作りはインドで購入したものと同じで、やや小さめのサイズで、鈴の音が軽くてきれいでした。10人以内のバジャンでも、調和しやすい音だと思いました。子どもでも作ることができ、愛着もわいて、家庭で練習しやすい音量でおすすめです。

スタディサークルでは、マカラサンクラーンティについてのスワミの御講話を読み、その中から心の平安について話し合いました。そこで、書籍『心を浄化する方法』を取り上げました。この本は、実生活の中で心を平安に導く具体的な方法がたくさん書かれています。スワミの御言葉をもとに、西洋心理学とウパニシャッドの哲学を組み合わせた方法論で、他の書籍にはあまり見られない内容です。その中から「鏡を認識するエクササイズ」を行いました。

まず、あなたが心を閉ざしてしまった誰か、許していない誰かを考えてください。次に、それは正確にその人の何であるかを書き出してください。例えば特定の行動、言葉、性格、価値観などです。この後、驚くべきことが起きるのですが、それは本の109ページを見ながら実際にやってみてください。スワミの普遍的な御教えが、自分の最も身近な人間関係の困難をひも解いてくださいました。

バジャン練習では発声練習に重点をおいて行いました。ハーモニウムの音に合わせて「アー」の声で音を上げたり下げたりする練習です。以前に発声練習を教えてくださった尊敬する年長者の声を思い浮かべながら、スワミの御姿に集中して取り組むと、「発声練習がバジャンになる」という言葉の意味を少し感じることができました。

マカラサンクラーンティには、収穫を祝う意義もあります。野菜の中で最も大きなかぼちゃは、「広い心の象徴」としてこの日に捧げられることを御講話で知りました。アーラティの後、かぼちゃとかぼちゃの種を使ったケーキが、プラサードとして配られました。


 

2017年01月14日ブログのカテゴリー:2017

2016年しめくくりの活動

2016/12/24(土)

クリスマスイブに今年最後の活動を行いました。
スタディーサークルのテーマは、「人生の困難と霊性」で、大人と一緒に子どもも参加しました。小さいものから大きなものまで、人生の困難に対してどの様に向き合い、乗り越えてきたか、体験を話し合いました。

 困難を解決するテクニックではなく、霊的な視点で困難をとらえた意見を多く聞きました。人生の困難をたくさん体験して慣れてきた、困難の中でも動揺せず平常心を保つことができれば自ずと解決する、祈ることに加え自分の思いを書くことなど、様々な気づきを体験をもとに話していただきました。

 チャイを飲みながら休憩をはさんだ後、埼玉センター恒例の「御言葉かるた」を行いました。子ども同士の対決は白熱しました。大人同士の対決では、「思いと言葉と行為を・・・」と上の句を読み上げると、初めての方が「一致させなさい!」と下の句を予想して一瞬で札を取る場面が印象的でした。

 バジャン練習では、 9月に開始したタンバリン練習を継続して行っています。この日は、9月に参加していた方に本番でも担当していただきました。本番では、10年以上前にホワイトフィールドで日本グループが捧げたバジャンの映像を見ながら、バジャンを捧げました。子供の元気あふれる声、初めてセンターでバシャンリードをした方の純粋な声、久しぶりに参加していただいた方々の熱意あふれる声、多くの声が会場を満たしました。

 2016年、埼玉の地域の方をはじめ、他センター所属の方、他県から足を運んでくださる方、SSIOJの世話人の方、多くの方にお世話になり、充実した活動を行うことができました。そして、この埼玉の小さなセンターをも、バガヴァン ババは愛で導いてくださいます。心より感謝申し上げます。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 結びに、スタディーサークルで紹介したクリスマスの御講話の一部を紹介します。

 

「キリストは、愛を与えることと、愛を分かち合うことを人生の主な目標にすることを決意しました。その愛は多くの障害や喪失に遭いました。キリストは、真の人間とは、障害に立ち向かい、愛の中で前進できる者であると考えていました。喪失や苦痛に屈してはなりません。喜びに心を奪われてはなりません。すべてに平静に向き合いなさい。」

「クリスマスの季節はクリスマスのおじいさん、サンタクロースを連想させます。「トコヴァン」というのがサンタクロースの元々の名前です。彼はトルコで生まれました。彼は聖職者としての生活を始め、少しずつ霊性の卓越を獲得していきました。彼はどうやって霊性の巨匠となったのでしょうか? それは犠牲の精神によってでした。彼は出会った子どもたちすべてにチョコレートや人形やプレゼントをあげていました。生涯にわたって彼は絶えず与え続けました。クリスマスが近づくと、子どもたちは皆、サンタクロースのあとを追いかけました。サンタクロースは贈り物をすべて一つの袋に入れて持ち歩き、あらゆる子どもたちに配りました。彼はどのようにして贈り物を配ったでしょう? 彼は「これは神様の愛のしるしだよ、これは神様の愛のしるしだよ」と言い、そのようにして贈り物は配られたのです。その結果 、彼はクリスマスのおじいさんと呼ばれるようになり、もともとの名前は忘れられてしまいました。 」

1995年12月25日の御講話より抜粋

SSIOJホームページ クリスマスに関する御講話

2016年12月24日ブログのカテゴリー:2016

ゲスト サイの学生の青年

2016/7/18(月)

 7月18日にグルプールニマーの前夜祭として特別プログラムを行いました。テーマは「サイの家族 ~サットサング~」で、金沢からサイの学生の青年をお迎えし、ヴェーダクラス、スタディーサークルの司会を担当していただきました。また、埼玉センターのホームページからメールマガジンに登録してくださった方が、初めての方も含めて、様々な地域から参加してくださいました。

 ヴェーダクラスでは、ブルグヴァッリーを教えていただきました。このヴェーダは、父ヴァルナの導きの下、息子ブルグがブラフマンとは何かを探求する物語のヴェーダです。御講話でもこのヴェーダのエピソードが詳しく語られていることがあり、それをもとにした朗読劇を行いました。サイの学生の青年にヴェーダを一行ずつ唱えていただきながら、物語をブルグ、ヴァルナ、ナレーションの三役で朗読しました。ブルグとヴァルナの台詞としてウパニシャッドの英知が語られるだけでなく、ナレーションの言葉自体もヴェーダで唱えられている内容に対応していることに驚きました。長いヴェーダであるため途中までの学習となりましたが、マントラ プシパムのように同じ型を何度も繰り返すヴェーダであったため、今後も埼玉センターで学習していく予定となりました。

 スタディーサークルのテーマは、「家族」でした。話し合いの中で、ある小話が紹介されました。ある立派な王様が寿命を全うして死の神ヤマの前に立った時、王様には98%の良いカルマと2%の悪いカルマが残っていると言われました。どちらのカルマの結果も受け取らなければならないが、先にどちらを受け取りたいかとヤマは王様に尋ねました。そんな時、皆さんならどちらを選びますか。会場の多くの人が2%の悪いカルマの方に手を挙げました。王様は2パーセントの悪いカルマを選んだ結果、ヘビに生まれ変わることになりました。そして、多くの人を毒でかみ殺すこととなり、悪いカルマが2%から50%まで増えてしまったというのです。ヘビとしての命を終えた後、かつて王様だったヘビはヤマに再び会います。そして、今度はよいカルマの方を選び、聖者として生まれ変わることになりました。聖者はその人生で、よいカルマを増やすことができました。この話にはまだ続きがあり、またその後に、この話と似ているシャンカラーチャーリヤの小話も紹介していただきました。これらの話を聞いて、いつもよいものを見たり、聞いたり、食べたりしてよい生き方をすることを、今までと違った視点で考えることができました。そしてよき仲間、サットサングと共に生きることのかけがえのない価値に、あらためて気づくことができました。よいところに注目することは、日本人にとって特別なテーマの一つであるように感じます。スワミは学生に対して、何かを選択する時にはいつもよいものを選びなさいと教えているという言葉も印象に残りました。

 ゲストスピーチでは、彼がまだサイの学生ではなく他の学校の学生だった頃、プラサードを配るサイの学生のふりをしてスワミの御前に走り出たという体験談を伺いました。すべてをご存じのスワミは、彼に、いつか本当にサイの学生になる日がくるということをユニークな方法で伝えました。そして、数年後に本当にサイの学生になった彼に対して、スワミはまたユニークな言葉をかけるのです。母なる神は、帰依者の人生をいつも見守り導いてくださっています。このような神との直接のつながりの体験を、直接伺うことができる時間は、まさにサットサングです。その場に参加したすべての帰依者が、神との愛のつながりを、自分のことのように感じることができるのです。パリクシット王が聖者シュカからクリシュナの物語を歓喜の内に聞いたように、現代の私たちはバガヴァン ババの物語をサイの学生から直接聞くことができます。また、インドのスワミの近くに住んでいなくても、この日本で自分自身で体験することもできるのです。

 金沢からお越しくださったサイの学生の青年の神への深い愛と、関東各地の多くの兄弟姉妹の神への愛が、埼玉の場で一つにつながり、グルプールニマーの日に神への捧げものとなりました。


2016年11月26日ブログのカテゴリー:2016

ガナパティプラールタナーのガナパータ

2016/6/25(土)

 ヴェーダクラブでは、ガナパティプラールタナー ガナパータをはじめて練習しました。埼玉センターでは、何回かヴェーダの五つの唱え方を、シヴァ パンチャクシャリー マントラという短いマントラで学習していました。その中でも最も多く言葉を繰り返して唱える方法であるガナパータで、最もよく唱えているガナパティプラールタナーを練習しました。

 2行を学習するのにも時間がかかり、唱える力もたくさん使ったような気がします。一方で、今まで最も多く唱えたこのヴェーダの言葉や発音の中に、多くの新しい発見がありました。奥のナはもちろん、ガの短いアの音や、下に点が付くムの音など、繰り返し唱えることで新しい気づきを得るチャンスに恵まれ、いつも以上に音に集中することができました。最後に参考として、ガーヤトリー マントラのガナパータの音源を聞きました。

 ミーティングでは、セヴァをテーマにさまざまな意見が交わされました。熊本県の震災や、東日本大震災、茨城県の水害の時のセヴァの体験から、災害時のセヴァについての具体的な状況を聞かせていただきました。また、海外でのサイセヴァのエピソードや、日本に住んでおられたインド人のご婦人の献身的なセヴァのエピソードからは、どのような国、状況においても共通するセヴァの本質を学び、ボランティアとセヴァの違いの理解が深まりました。また、プッタパルティではどのような形式のセヴァでも、純粋な心で神に捧げることができれば、スワミが直ちにそれを受け取ったことが分かるサインを与えてくださるというエピソードをたくさん聞くことができました。

 来月には、金沢からサイの学生の方をゲストでお招きすることが決まり、プログラムの準備やディヴォーショナルソングの練習をしました。最近は土曜日に定例会を開催することが増えたため、関東地域の帰依者の方々と共に学ぶことができるサットサングの企画を立てています。

シヴァ パンチャクシャリー マントラのガナパータハのテキスト原本
(デーヴァナーガリー文字)
この原本をアルファベットと記号付きカタカナに翻訳したテキストを使用しています。


2016年11月19日ブログのカテゴリー:2016

楽器バジャン練習ワークショップ

2016/9/19(月)

 ターラ(リズム)とユニティ(一体性)をテーマに、バジャン・楽器練習ワークショップを開催しました。日本各地のセンター・グループで実践している演奏方法や練習が紹介され、楽器はタンバリンとドーラクを中心に練習しました。はじめて叩いたという方も多くおられましたが、初心者から楽器担当となった実例も紹介されました。青年もギターを抱えて参加してくれました。

 まず、タンバリンとドーラクの楽器練習カードが紹介されました。スモールステップで一つ一つ達成しながら新しい内容に挑戦でき、自宅での個人練習に活用するためのカードでした。初級のステップは、子供から大人まで叩くことができる方法、中級はスワミの御前でタンバリンを叩いたことがあるインドの方から教わったシンプルですが奥深い練習方法、上級はプッタパルティでのナガラサンキールタンの音源を参考に練習する方法がありました。また、タブラが叩ける方にどのようなリズムで叩いているかをゆっくり実演していただきました。タブラを叩いたことがない人にとって、バジャンのリズムの理解を深める機会となりました。ハーモニウムなしでバジャンを行うグループやファミリーバジャンでも、手拍子とタンバリンだけでバジャンを行う期待が高まりました。

 参考資料として、関東地域ヒンディバジャン トレーニングセッションで紹介されたバジャン チューターの全曲リストと日本でよく歌われるものを選んだセレクションCDが紹介されました。また、前述のナガラサンキールタンの録音データ15個がラジオサイにアップされており、ダウンロード方法が説明されました。

 楽器を練習して上手になることはうれしいものです。しかし、楽器が上手になること自体を目標とせず、それを通じて神への帰依心を高め、バジャンにおける一体性を高めていきたいと思いました。特にリズムは、一体性と熱意を高めるためにとても重要な要素であると感じました。

 合間に行ったヴェーダ クラブでは、サンスクリットの発音をカタカナとデーヴァナーガリー文字の大きなカードを見ながら発音しました。数分の練習で、四つのデーヴァナーガリー文字を読めるようになりました。

 普段の定例活動の会場の倍以上の広さの会場に、熱意をもった多くの方が関東各地から参加してくださいました。会場での夕食後も自然とタンバリン練習が始まり、名残惜しい中、お開きとなりました。今後も定例活動の中や特別イベントとして、練習会を開催する予定です。


2016年09月10日ブログのカテゴリー:2016

特別ゲストとサイガーヤトリー マントラ

2016/5/28

 SSIOJ副会長をゲストにお迎えして、定例会を開催しました。
 スタディーサークルのテーマは、「心と感覚」で、資料は書籍「ブリンダヴァンの慈雨」(Summer Showers in Brindavan 1990)でした。カタ ウパニシャッドでは、人間の体、感覚、心、知性を、馬車の四つの部分にたとえて説明しています。絵が印刷されたワークシートを見ながら、スタディーサークルを行いました。我慢できないほどの腰痛と毎年戦っていた方が、あえて腰を痛い方向に自分から動かしてみたら、痛みと恐怖の心が引き離されて、苦しみが軽減し、やがて痛みもなくなったという体験談がありました。感覚と心と身体の関係について、気づきを与えてくれました。

 ゲストスピーチでは、はじめに英語の書籍「SAI THREE」をもとにサイスリーマントラについて詳しい説明をしていただきました。3つのマントラが生まれたエピソードは初めて聞いたものもあり、このマントラが特別なマントラであることをあらためて感じさせました。そして、三つのマントラのヤントラ(神聖な図)と、スワミが物質化されたという特別な写真の映像を見せていただきました。ヤントラの日本語解説表には、それぞれのマントラの内的意義とレベル、三つの原則と七つの価値、それらを取り巻くさまざまな霊的要素が説明されていました。定例会でバジャンの後に唱えられるサイスリーの意義深さを学び、本日はバジャンの前にガーヤトリーマントラとともに唱えました。

 スピーチではさらに、バガヴァンから人類に与えられたものとして、光明瞑想、スタディーサークル、御講話についてお話しいただきました。特に、バガヴァンご自身の言葉で語られた御講話を、バガヴァンご自身が教えてくださったスタディーサークルという方法で学ぶことの意義深さを学びました。日本全国のスタディーサークルの実践例、今後のビジョンを熱く語っていただきました。何よりもスタディーサークルが大好きな気持ちが強く伝わり、自分がサイセンターに通い始めたころ、スタディーサークルで語られるさまざまな体験や考えを聞くことが楽しみでしかたがなかった記憶がよみがえりました。

サイスリーマントラのヤントラ
2016年05月28日ブログのカテゴリー:2016

埼玉センター14周年記念祭

2016/3/6 埼玉センター14周年記念祭

 1997年に活動を開始し、2002年に埼玉グループとして認可された埼玉センターは、このたび14周年記念祭を開催することができました。

 午前中のプログラムでは、ゲストのSSIOJ副会長の方から、「まなぶ まねぶ きづく」をテーマにスピーチをいただきました。ホームページのバクティ クラブにアップされたマールカンデーヤのエピソードが紹介され、ナーマスマラナムの大切さを「まなび」ました。そして、学んだことを実践してみることが「まねぶ」ということであり、そこから実際に体験を得て「きづく」ことが大切であることを知りました。マールカンデーヤは、「オーム・ナマ・シヴァーヤ」と一心に神の御名を唱えたため、シヴァ神の恩寵を得たのです。

 スタディーサークルは、SSIOJの2016年のテーマ「愛は源 愛は道 愛はゴール…五大価値の実践」を、関東地域世話人の司会で行っていただきました。スワミに「あなたはどこから来ましたか?」と聞かれたら何と答えるかという質問から始まると、そこには実際にスワミにそう聞かれたことがあるという帰依者の方が体験談を話してくださいました。スタディーサークルいおいて、参加者の体験をもとにした気づきを聞かせていただいた時は、最も学びが深まる瞬間の一つだと感じます。スワミの御言葉の理解が深まると同時に、今この瞬間から私も行動してみようという勇気がわいてきます。今回は、「五大価値の実践」というテーマへ取り組む熱意を得ることができました。

 菜食の昼食を和やかな雰囲気でいただき、午後のプログラムを開始しました。午後は、ゲストの方に講師としてバジャン ミニセミナーを開いていただきました。関東地域合同で開催したヒンディ バジャン セッションでのエピソードの紹介から始まり、一つの日本語バジャンを集中して練習しました。翌日がシヴァ ラートリーであったこともあり、日本語バジャン「シャンカラ シヴァ 宇宙の神 シヴァーヤ ナマオーム」を、講師の方のリードで繰り返し何度も歌いました。長年、日本において尊敬する帰依者の方々が繰り返し伝えてこられたことは、「バジャンをスワミに捧げるためには、1つの曲を100回は練習する」ということです。何度も教えていただいたこの言葉を実践するためには、すばらしいバジャン練習を実際に体験することが大きな助けになります。練習しなくてはいけないと思うのではなく、もっともっと練習したいと心から感じるようになります。そして、そんな思いを共有できる方々と出会い、共に学ぶことができる場所が、サイセンターであることにあらためて気づきました。

 埼玉サイセンターを守り続けてきた方々への感謝、埼玉センターに集ってくださった方々への感謝、そしてバガヴァン ババへの感謝とともに、9曲のバジャンと、アーラティをお捧げして記念祭はお開きとなりました。

2016年03月06日ブログのカテゴリー:2016

特別ゲスト スートラ ヴァーヒニー

2016/2/7

2月の定例会の報告です。
スタディーサークル
 今回の定例会は、午前中から活動しました。ゲストとして千葉センターで長年世話人を務めておられた方をお招きし、午前中はスタディーサークルを行いました。テーマの資料は、昨年の御降誕祭に発売された『ブラフマ スートラの神髄 スートラ ヴァーヒニー』~ブラフマンに関する金言~ (サティヤ サイ ババ 著)です。この本は、スワミご自身の執筆によるヴァーヒニー シリーズの本です。「ウパニシャッド」、「バガヴァッド ギーター」と共にインドの三大原典の一つとして尊ばれている経典「ブラフマ スートラ」の金言(スートラ)の中から、スワミが自ら12の金言をお選びになり解説してくださっています。一人で読むには難しい本を、仲間と共に学ぶと、大きな気づきが得られます。関東地域の世話人の方と副世話人の方も参加してくださり、難しいウパニシャッドの教えを、スワミとの直接の体験談に結びつけて話してくださいました。このように学びを深めることができるのが、スタディーサークルの最も素晴らしいことの1つだと感じます。

昼食
 昼食は、メンバーが持ち寄った菜食のご飯をいただきました。食事の合間のサットサングとの会話は、何より楽しく、学びも多い時間となります。最近のプッタパルティの様子や、全国各地のセンターグループの活動内容など、様々な話を伺うことができました。

 午後は、スワミが帰依者の中を歩くダルシャン映像を映しながらバジャンで始めました。この時使用した映像は、日本グループがスワミの御前でバジャンを捧げていたものでした。するとその中で、ゲストとしてお招きしていた方がバジャンのリードを歌っていた場面が映りました。その時のエピソードは非常に興味深いものでした。

ゲストスピーチ
 ゲストスピーチでは、スワミも御講話で紹介することがあるインドの有名な聖者の言葉から紹介されました。それは、この世における最も素晴らしい3つの功徳についての言葉でした。 1つ目は人間として生まれること、2つ目は神を求めること、 3つ目は偉大な魂と出会うことです。スワミに出会い、サイセンターに参加できるということの類まれなる価値に、あらためて感謝する機会となりました。

ヴェーダ クラブ
 ヴェーダ クラブでは、先月も学習したシヴァ パンチャクシャリーマントラを練習しました。(1月の報告参照)そしてその後、最近の恒例となっている御言葉かるたを2回行ないました。初めてやってみた方も、スワミの御言葉をよく覚えておられるので、上の句を聞いただけで下の句のカードをすばやくとっていました。

バジャン
 バジャン練習では、ハーモニウムとタブラの素晴らしい演奏のおかげで、1つの曲を何度も練習して深めることができました。ある方がよく歌っていたバシャンは、キーを高くしたらかえって歌いやすくなった場面がありました。とても力強く、すみとおった声が印象的でした。

 バジャンでは、先ほど紹介した映像を再生しました。映像の中のスワミが、マンディールに入ってこられる姿を待ちながら、ヴェーダを唱え始めました。関東地域の世話人の方々の声は、特に強く会場に響き渡りました。そして、スワミが扉を開けてマンディールに入ってこられる姿が映りました。インドのスワミの御前で、実際に体験していた濃密な時間が蘇りました。7曲のバジャンはどれも力強く、途切れることがありませんでした。女性が2人でリードした曲は、とても優しくかつ力強さを感じさせました。そして最後の曲は、映像でゲストの方が実際に歌っていた「おお サイ」でした。
 この曲が終わった瞬間、まさに1秒もずれることなく、映像の中でもバジャンが終わり、アーラティが始まる映像が流れました。15年前に録画された映像を、埼玉の小さなセンターで再生しながらバシャンをしていたら、1秒もずれることなく、映像とともにアーラティが始まったのです。私は、今までにもしばしば体験したこの絶妙のタイミングに、喜びが溢れ出てきました。さらに熱意を込めて、アーラティを捧げました。するとアーラティを終えた瞬間、再びまさに1秒もずれることなく映像がフェイドアウトして終了しました。
 私は映像の編集をすることがありますが、1番難しいのは、映像と実際に行うプログラムを正確に合わせることだと感じています。バジャンのときには、スワミがバジャンを聞いている映像を、アーラティの場面ではアーラティを捧げている映像を、アーラティが終わった後には余韻を感じさせる映像を再生できるようにしようと、それぞれ長めに設定して、DVDにチャプターを設定してスキップして合わせることがあります。今日のプログラムでは、15年前の映像が1秒もずれることなくバジャン、アーラティ、終了まで実際の進行と同期したのです。スワミは、最も偉大な映像クリエーターです。
 我々帰依者は、このような偶然からスワミの遍在を感じます。神は遍在しているということを、思い出させてくれる瞬間なのです。しかし、このような出来事があってもなくても、神は遍在しています。そのことに、いつも感謝し続けることこそが大切だと思いました。特別な体験をした時だけ喜ぶのではなく、どれほど辛く苦しい時も、神が守り導いてくださっていることを確信し、感謝できる人間になりたいと心から思いました。
 最後に、『プレーマ ダーラ 愛の流れ』サティヤ サイ ババから学生への書簡集』から、一節紹介いたします。

蒸し暑い夜に
あなたの頬に触れる
最初の冷たいそよ風
私があなたを撫でているのです
私を思いなさい

2016年02月07日ブログのカテゴリー:2016

2016/1/10

 2016年最初の定例会の報告です。

ヴェーダクラブ
埼玉センターでは、当日の参加者に応じて、プログラムを実施することがあります。今回はヴェーダクラブで、埼玉では初めて学習するヴェーダを取り上げました。それは、「シヴァ パンチャクシャリーマントラ」というマントラで、シヴァ神をたたえる強力なマントラとして知られています。このマントラを唱えながら、ヴェーダの5つの唱え方についても合わせて学習しました。5つの唱え方とは、サンヒターパータハ、パダパータハ、クラマパータハ、ヂャターパータハ、ガナパータハの5つで、2012年にヴェーダナーラーヤナン先生が来日された時のスピーチでお話しされていたものでした。
 資料は、Mantra Pushpam(マントラ プシパム)という本です。この本は、かつてプッタパルティのサイの学生がヴェーダを学習するのに使用していた本で、デーヴァナーガリー文字(ヒンディ語やサンスクリット語を表記する文字)で記載されています。現在は、SSSBPT(インドにある公式のサイ文献の出版協会)から、アルファベット文字で記載されたヴェーダ テキストが多数発売されていますが、10年前には、このような本はほとんどありませんでした。Mantra Pushpamの本には、膨大な量のヴェーダが記載されているのですが、それでもよく唱えられるヴェーダの一部のみが収録されているようです。古の時代からシルティ(口伝)で伝わってきたヴェーダの全体は、創造を超えるものであると感じました。
 このMantra Pushpamのヴェーダの5つの唱え方が書いてあるページを、アルファベットと日本語に翻訳したシートを資料として作成しました。
 紙に書くことも、CDに録音することもできなかった時代に、膨大な量のヴェーダを伝えるために、賢人はさまざまなヴェーダの唱え方を用いて、正確に伝えていたことが実感できました。また、ガナータハの唱え方は同じ言葉が何度も繰り返され、非常に力強いものとなります。プッタパルティで唱えられることもあるようです。ガナパティ プラールタナーやガーヤトリー マントラ、ナマカムなどのよく唱えられるヴェーダのガナパータハは、今までよく知っていたヴェーダが、全く新しいものに生まれ変わったように感じられます。今回は、ほんの数秒で唱えられる長さのシヴァ パンチャクシャリーマントラを、5つの方法で何度も繰り返し唱えました。

スタディーサークル
テーマは「内なる声」で、資料は「真の教育 サティヤ サイ エデュケア講話集」P36-38を使用しました。この部分では、良心(コンシェンス)、顕在意識(コンシャス)、意識(コンシャスネス)について、以下のように説明しています。

1.「意識」はすべてを取り巻いている神性で、この「意識」から「顕在意識」が肉体の中に入ります
2.人の肉体の中にあるアートマ原理が「良心」です
3.「顕在意識」は肉体と感覚に関連する意識です

 1から3の箇条書きで分かりやすかったのですが、さらに分かりやすいように意識を風船に例えた説明がありました。

子供が風船で遊びます。風船が割れて、風船の中にあった空気が外の空気と溶け込むまでは、風船は膨らんでどんどん大きくなります。空気が風船の中にある間は「良心」です。風船が割れて中の空気が外の空気と混ざると、「良心」は「意識」になります。

 「良心」は辞書では、「善悪・正邪を判断し、正しく行動しようとする心の働き」とあります。しかし、上の文章で使われている「良心」は、さらに精妙なもので、アートマと本来は一つであったものです。風船の中の空気と風船の外の空気が、良心とアートマに例えられると、イメージしやすかったです。

 日常生活で、私たちは選択に悩む場面によく出会います。そんなとき内なる声に耳を傾けます。そして内なる声が聞こえたと思ったとき、それが良心の声なのか、エゴの声なのかで迷うことがあるという意見が出ました。せっかく聞こえた気がしても、自信がもてないと苦しみはなくなりません。

現代の人々は、単に肉体だけを意識している状態です。肉体は風船や水の泡のようなものです。心は狂ったサルです。肉体や心に従ってはなりません。良心の指示に従いなさい。現代の人々は、アートマ原理よりも、肉体に執着しています。自信に欠けていることが、あらゆる欠点の主な原因です。人々は富や財産や権力を信頼しますが、真我を信じていません。
「真の教育 サティヤ サイ エデュケア講話集」P38

 真我、アートマの存在を信じることは大きな一歩です。アートマについて、頭では信じていても、いざという場面でその信念は揺らいでしまいます。しかし、誰の内にも必ずある良心は、アートマと一つであったものなのです。この世の中で起きるさまざまな苦難や試練に対する唯一の解決は、アートマへの信念であると思いました。

2016年01月10日ブログのカテゴリー:2016

2015/12/13

 2015年締めくくりの定例会の報告です。
 今回は、初めて埼玉センターへ来られた方が2名いらっしゃいました。埼玉県に住んでいて、他のサイセンターには行ったことがあったそうです。このような方は、他にもたくさんいらっしゃるように思いました。埼玉センターでは、初めての方の参加を心からお待ちしています。

バジャン練習
 最近の定例会ではいつも、インドのプッタパルティのマンディールの映像を流して、ヴェーダを唱えたり、バジャンを歌ったりしています。今回は外国の出身の方が、マーナサ バジャレー グル チャラナム(Mnasa Bhajare Guru Charanam)を歌ってくださいました。その響きがとてもすばらしく、全員でのバジャン練習をそのまま行いました。はじめに歌詞の発音をゆっくり教えてもらいました。その後に、ハーモニウム奏者の日本人の方にメロディを教えてもらい、全員で何度も繰り返し歌いました。このバジャンは、とても意義深いバジャンであり、そのエピソードも一緒に学びました。

2016年活動計画
 ガーヤトリーマントラを21回唱えた後、2016年の計画を話し合いました。埼玉センターでは、老若男女、誰でも参加しやすく、共に学び合えるサットサング(よき仲間の集まり)をもちたいと願っています。また、特色あるプログラムを開催し、埼玉県だけでなく、関東地域、日本全国から参加していただける機会をつくり、祭事はできるだけ平日でも当日に開催したいと考えています。近い予定では、4月15日(金)のラーマナヴァミー、5月21日(土)ブッダプールニマーがあります。定例会場ではないため、会場の予約が決まり次第ご連絡いたします。そして、多くのゲストをお呼びして、体験談やスタディーサークル、セミナーなどを活発に開催したいと思っています。会場についても、県内のいろいろな地域で開催したいと思います。現在の主な会場は、さいたま市内で毎月第2日曜の午後です。2月からは、午前から昼食をはさんで開催する日もあります。

スタディーサークル
 スタディーサークルのテーマは「セヴァ 奉仕」でした。はじめにインドのタミルナードゥー州メラカヴァッティ村で実際にあった奉仕と奇跡のエピソードが紹介されました。(Radio SaiのHeart 2 Heartの英文記事より) 

 サイババの奉仕団体が、郊外の村まで何十kmも車で移動して訪問し、食料や生活用具などを配布するセヴァを始めました。そこで出会った一人の女性は、20年もの間、両手足が不自由で、ただ一人孤独と苦痛の中で生きていた方でした。奉仕団体は、この女性に支援を続けることを決めました。やがて、その奉仕を見ていた村人たちの心に変化が生まれ、村人たちが互いに競って女性に奉仕をするようになりました。ついに女性の家は、村人が集まる公民館のようになり、バジャン会が開催されることになりました。そして、そのバジャンの最中に、女性の手足に突然、感覚がよみがえりました。女性は感激のあまり、バジャン会場へ行き、踊り出しました。村人はバジャンに熱中していた中、20年間手足が動かず不自由な暮らしをしていた女性が踊っている姿を見たのです。

 この話を聞いた後、参加者がそれぞれの体験をもとに、奉仕についての考えを発表したことでさらに学びが深まりました。ある方の意見の要約を紹介します。

 この話で奉仕をしていたのはサイババの奉仕団体でしたが、実はこの女性こそが奉仕をしていたと言うこうともできると思います。女性は、孤独で苦痛にあふれた人生という最も苦しい役割をもち、奉仕団体の人たちに奉仕をする機会を与えました。それにより幸せを得たのは、奉仕団体の人であり村人でした。最後には、最も苦しい役割を担っていた女性に神の恩寵が注がれたのです。奉仕をする者、受け取る者は、どちらも神です。これが無私の奉仕という意味ではないかと思いました。

 バジャンとアーラティで、2015年の定例会がしめくくられました。

2015年12月13日ブログのカテゴリー:2015

御降誕祭2015年

2015/11/23

90周年 御降誕祭特別プログラムの報告です。

ヴェーダ・バジャン・サイ ガーヤトリー マントラ
 はじめのヴェーダ吟唱からバジャンまで、プロジェクターでプッタパルティでの御降誕祭の映像を映しました。スワミのダルシャン映像は、会場の雰囲気を大きく変化させます。
 ヴェーダ・マントラ練習では、「サイ ガーヤトリー マントラ」の発音練習を行い、「サイ ガーヤトリー90」プロジェクトの最終日として、マントラ108回の吟唱を行いました。普段一人でマントラを唱えている人にとって、サットサング(よき仲間)と共にマントラを唱えることができる機会は、今の現代社会において何物にも替えられない貴重な宝物のように感じました。大きなサイセンターでは、数十人から数百人で唱える機会があります。一方で小さなセンター・グループでは数人、少ない時は2、3人ということもあると思います。たとえ少人数でも、サットサングと共に唱えることの価値をあらためて感じました。

体験談スピーチ セヴァ(奉仕活動) 東日本大震災関連および茨城県常総市大水害
 体験談スピーチでは、SSIOJ全国奉仕世話人の方から、セヴァ(奉仕活動)についての多くの体験を基にした、サティヤ サイの御教えについての言葉をたくさんお聞きすることができました。東日本大震災については、発生直後の活動から、4年を経た今年(2015年)に実施した活動まで、被災された方の生の言葉を聞きながら、サイのセヴァの意義について考えることができました。そして、今年発生した茨城県常総市大水害における、泥の運び出し作業の体験談では、想像を超える現場の困難さが印象に残りました。そして、セヴァに関わる人の心の純粋さは、その困難さと対照的に感じました。

御言葉かるた大会・全員合唱
 90周年御降誕祭を記念して埼玉センターで作成した「御言葉かるた」を初めて実演しました。当初検討していた対象年齢は小学生から大人だったのですが、直前に生まれた一つの工夫により、まだ字を読むことができない就学前の子どもも参加し活躍することができました。子どもはもちろん、大人も熱中してしまいました。今後、さらにかるたの種類を増やしていきたいと考えています。
 全員合唱では、唱歌「ふるさと」と、そのメロディで作られているバジャン「幸せでいなさい」を続けて合唱しました。「ふるさと」を歌ってみて感じたことは、身体にしみこんでいる歌にこもる思いの強さです。この歌が体にしみ込んでいる世代の人は、幼いころから何百回と歌ってきた曲です。1曲のバジャンを繰り返し練習し、バジャンが血となり、肉となるという目標のイメージを、合唱を通して再認識することができました。

スタディー サークル テーマ「愛は源 愛は道 愛はゴール」 
資料書籍:プレーマ ダーラ サティヤ サイ ババから学生への書簡集、プレーマ ヴァーヒニー (邦訳『信愛』)

書籍『プレーマ ダーラ 愛の流れ』は、スワミから学生への手紙の文章であり、テーマのプレーマ(愛)を体験させてくれる多くの言葉がつづられています。そして『プレーマ ヴァーヒニー』は、ヴェーダの英知をバガヴァン自らが書き示してくださった本です。この2冊から資料を集め紹介しながら、参加者からは多くの体験談や言葉をいただきました。プレーマ ヴァーヒニーのP92には、4段階の解脱(ムクティ)が説明されていました。4つ目の「サーユッジヤ ムクティ」は、神に融けて一つになることであり、プレーマ ダーラの詩の最後の部分の理解が深まりました。また、よく唱えられるヴェーダ「ナーラーヤナ ウパニシャッド」の中でもこの言葉の一部が唱えられており、ヴェーダの日本語訳を読むとなるほどと思うものでした。今回取り上げた『プレーマ ダーラ』の手紙をこの後に紹介しますので、ぜひご覧ください。

ガーヤトリー マントラ吟唱・バジャン・アーラティ・
御降誕祭プログラムのしめくくりとして、ガーヤトリー マントラを唱えた後、バジャン・アーラティを捧げました。プラサーダムが配られ、90周年の記念すべき御降誕祭がお開きとなりました。

『プレーマ ダーラ 愛の流れ』
サティヤ サイ ババから学生への書簡集P2-5

父なる神より

愛しい愛しい 愛する者よ
あなたは尋ねます
あなたのそばに「私」がいるとき
どうすればそれがわかるのでしょうか と

すべてが熱く静まり返る
蒸し暑い夜に
あなたの頬に触れる
最初の冷たいそよ風
私があなたを撫でているのです
私を思いなさい

飢えの苦しみが癒され
孤独の闇を貫いて 幸せが訪れるとき
私を思いなさい

渇きで話すことさえできないあなたを潤す
一口の冷たい水
私があなたを慰めているのです
私を思いなさい

赤子が初めて目を開いて微笑み
死の雲が消え去るとき
私を思いなさい

私があなたの顔に雨の雫を降り注ぎ
大地や茶色い枯葉を洗う
清らかな雨の匂いに気づくとき
私があなたを清めているのです
私を思いなさい

苦痛が薄れ
恐れが消え去るとき
私を思いなさい

日々の過酷さに
迷いなき瞳も恐れおののくとき
あなたは静かに沈む夕日に気づき 眺める
私があなたを慰めているのです
私を思いなさい

次に あなたは尋ねます
あなたが「私」のそばにいるとき
どうすればそれがわかるのでしょうか と

灼熱の太陽が
あなたと大地を焦がす
砂と埃があなたの目を荒らし
わずかな日陰さえ 見当たらない
それでも あなたは私を愛しています

孤独を感じ なおかつ飢え
何一つ満たされることがない
それでも あなたは私を愛しています

唇はひび割れ
舌が土のように固まる
喉は干上がり
どこにも水はなく
蜃気楼さえ見当たりはしない
それでも あなたは私を愛しています

すがるような目で見つめる死にゆく子どもを
あなたが抱きしめる
それでも あなたは私を愛しています

私が海をかき混ぜ 三日月のような波が立つ
深い波間 であなたが木の葉のようにもがくとき
それでも あなたは私を愛しています

苦痛が耐え難いものとなっても
あなたは微笑んでいる
あなたは私を愛しているのです

あなたが最も大切にしているものを 
私が取り上げるとき
あなたが視力を失い
暗闇があなたを取り囲む そのとき
それでも あなたは私を愛しています

なぜなら、あなたが見るもの聞くもの、嗅ぐもの、味わうもの、触れるもの、そのすべてが私のものだからです。すでに私自身であるものを、どうして私に捧げることなどできるでしょう? あなたの愛を捧げる以外には。その愛、それは、時が流れ始めるより前に、あなたのただ一つの所有物として私が与えたものなのです。あなたがそれを私に返すとき、私は、あなたが本当に私のものであることを知るでしょう。そして私は、あなたの悲しみも幸せも私の中に融けこませます。その愛は…私自身です。それゆえ、私はあなたを永遠の至福の中に置きましょう。なぜなら、私は絶えずあなたのことを愛し、思っているのですから。

あなたを最も愛するあなたの父より

2015年11月23日ブログのカテゴリー:2015

2015/9/6クリシュナジャンマシタミー

 

クリシュナ ジャンマシュタミー記念プログラムを行いました。

 はじめのヴェーダ チャンティングでは、ガナパティ プラールタナー、ナーラーヤ ナウパニシャッドを唱えました。 2006年のインド サーダナキャンプで、日本グループが初めてスワミの御前で唱えるために練習したヴェーダです。

 役員交代式では、埼玉センターを長年支えてくださった世話人の方から、メッセージをいただきました。 サイセンターで活動する意義と心構えについて、長年の経験を踏まえたアドバイスをいただきました。

 その後、三つのプログラムを行いました。 一つ目は、ワークショップ「五大価値と神の化身(アヴァターラ)」です。 書籍「真の教育 -サティヤ サイ エデュケア講話集」をもとに行なわれました。
 この本の中には、トレーターユガには、ラーマが真理と正義を育み、ドワーパラユガには、クリシュナが、平安と愛を育んだと書かれていました。 では、現在のカリユガには、誰がどの五大価値を育むのでしょうか。 その答えは、予想とは大きく異なったものでした。

 二つ目は、フードマントラについて、ヴェーダ(マントラ)クラブを行いました。 日々、最も頻繁に唱えるマントラの一つであるこのマントラは、バガヴァッド ギーターの中でクリシュナによって語られた言葉です。 ヴェーダナーラーヤナン先生が唱えている音源をお手本に練習しました。 またその意義については、書籍「霊性修行の手引」でスワミが食前の祈りについて教えている部分を読みました。 そして意味については、一行ごと一語ごとについて学びました。一行ごとの意味が、イラストで表されているテキストを見ながら唱えました。 くっついて発音されていた言葉が、二つの言葉に分かれると意味が分かる部分もありました。

 三つめは、「愛は源 愛は道 愛はゴール」についてのスタディーサークルです。 書籍「プレーマ ダーラ 愛の流れ サティヤ サイ ババから学生への書簡集」のP6からP9の手紙を、字幕と音響つきの映像を見ながら朗読を聞きました。 そして自分が一番好きな部分を選び、その理由を全員で発表しました。この手紙は、最も偉大なヴェーダの教えを、誰にでも理解できる、愛に満ちた詩的な言葉で書かれていました。 この手紙を、以下に紹介いたします。

プレーマ ダーラ 愛の流れ サティヤ サイ ババから学生への書簡集」P6-9

不滅なる命の子どもたちよ!
あなたがたが 私の似姿として
創造されたのだということを
覚えておきなさい
完全なのです!

あらゆる意味で すべての水準において
その似姿にふさわしく生きていきなさい!
大師たちのように生きなさい!

この地球上を 堂々と歩みなさい
魂を高く飛翔させながら・・・
愛に心を開いて・・・
自分自身と内在の神を信じなさい
そうすれば すべてがうまくいくでしょう

地球は 私の生命によって創造された
私の存在の顕れにほかなりません!

あなたがどこを見ようとも 私はそこにいます
あなたがどこを歩こうとも 私はそこにいます
あなたが誰と接しようとも 私はその人なのです
私は 全き栄光そのままに
一人ひとりの内にいるのです

あらゆるところに私を見なさい
一人ひとりの内にいる私に語りかけ
私を愛しなさい

そのとき私は 一人ひとりの中から応え
あなたを栄光へと導くでしょう
あなたは ある場所に私を見て
別の場所には私を見ない ということはできません
なぜなら 私はすべての空間を満たしているからです

あなたは 私から逃れることも
私に隠れて何かをすることもできません
なぜなら 私にとって
秘密は存在しないからです

生きなさい・・・生きなさい・・・
私の掟に完全に従いつつ生きなさい
そうすれば 驚くべきことが起こります!

考えてもごらんなさい
あなたの過ちは あなたの中を
自由に流れる私の存在の本質を
妨げることができるでしょうか?

私があなたの過ちを明示するよう
今 この瞬間 あなたの瞑想の静寂の中で
私に願いなさい

あなたに内在する 私の潜在意識から
古い記憶を湧き上がらせなさい
過去の傾向を・・・
忘れ去られた古い感情や思いを

さあ それらのものを光の海に投げ込み
意識から焼き払ってしまいなさい
あなたが 私の存在の
真の象徴となることが
できるように

今この瞬間に 思い描きなさい
あなたの中で燃えながら
より高く ますます高く立ち昇っていく
燃え盛る私の炎を

それは あなたを静め 清め 癒す炎です
あなたに潜む悲しみを和らげ
安らかな静けさで あなたを満たす炎です

私の愛の中に憩いなさい
今日に至るまで幾多の人生の中で
あなたが体験してきたすべてのことを
私の救いの光の中で 溶かしてしまいなさい

私という存在の子どもたちよ!
あなたがたの悲しみと恐れを
私の内に溶かしてしまいなさい
あなたのすべてのカルマを
私が拭い去ってあげましょう

あなた自身の真の意識そのものである
私の意識の中に帰ってきなさい
あなたの内なる真我である私のもとに帰る以上
取るに足らない自我などは
今すぐ立ち去らせてしまいなさい

あなたは今 私の輝く栄光に満ちた真我そのもの・・・
もはや 私から離れた存在ではありません
私に溶け込みなさい・・・私に融合しなさい!・・・
私になりなさい!

 

2015年09月06日ブログのカテゴリー:2015

2013/3/3記念祭

去る3月3日(日)に行われた埼玉センター発足11周年記念祭にお越し頂きましたBro. 比良の一枚です。

 

2013年03月03日ブログのカテゴリー:2014

2011/12/18

去る12月18日(日)に行われたバジャンセミナーは、大勢の皆様と共に有意義な一日となりました。 講師役のBro.有島さんとSis.稔子さんからも「楽しかった!またやりましょう!のお言葉を頂きまして、 来年夏前の、現定例会場にて最後のセミナーを開催できればと思っております。


 

2011年12月18日ブログのカテゴリー:2014

福島県特別サットサング

2011/10/30

福島県の人々が余儀なくされている原発問題が一日も早く収束し、 再び平安を取り戻せますよう神に祈るため、埼玉グループは福島県猪苗代町にての”シャンティプログラムin 猪苗代湖”を行いました。当日は天気予報の曇り後雨に反して、すがすがしい秋空で一日が始まりました。

猪苗代湖は別名”天鏡湖”と称され、”天神浜”と呼ばれている湖畔はshanthiそのもの。穏やかに静まりかえった処で、ヴェーダやバジャンを唱えるには打ってつけの地でした。これまでは屋外のバジャンは青空バジャンとして行っておりましたが、今回はじめてテントを購入、右往左往しながらもテントを立ち上げました。

午後2時半よりこれまで学んだヴェーダ全てを一通り吟唱して 今回のshanthi program はスタートしました。するとなんと、 それまで曇っていた空が急に開けて、太陽の光が燦々とテント内を照らし始めました!スワミのご降臨を確信した瞬間でした。ヴェーダ チャンティングを終えると、3オーム、バジャンへとプログラムが続き、21曲のバジャンを捧げ、定例会同様のスタイルで全プログラムを終了致しました。

斯様に恵まれた環境下で、私たちの目的、そしてその想いが、その祈りが、福島県一体に広がり、 或いは他の地域に今なお避難され苦渋の日々を過ごされている方々に浸透したに違いないと願わずにはおれません。 改めてスワミに祈るばかりです。

 







 

2011年10月30日ブログのカテゴリー:2014

2010/5/9

埼玉センター会場において、イーシュワランマデーのよき日に、バルヴィカス修了式が執り行われました。バルヴィカスの子供たちにより、母の日のプレゼントとしてケーキを作成し、スワミに捧げられました。

 

 

2010年05月09日ブログのカテゴリー:2014

2009/5/6

埼玉センター会場において、イーシュワランマデーのよき日に、バルヴィカス修了式が執り行われました。バルヴィカスの子供たちによるダンスも行われ、スワミの愛を一身に受けた若い力で会場は愛に満ちあふれておりました。その時の祭壇の写真です。

 

 

2009年05月06日ブログのカテゴリー:2014

2009/3/1記念祭

埼玉センター会場において埼玉センター7周年祭が執り行われました。多くの方の参加があり、スワミの愛がこの埼玉の地においても、着実に広がりを見せていることがわかりました。その時にご参加いただいたSSOJ会長Bro. ダヤル サムナニによるスピーチの写真です。

 

2009年03月01日ブログのカテゴリー:2014

2008/12/21

埼玉センター会場においてヴェーダセミナーおよびクリスマス会が開催されました。ルッドラム「ナマカム第1アヌヴァーカ」の練習も行いました。

 

2008年12月21日ブログのカテゴリー:2014

2008/11/23御降誕祭

埼玉センター会場におけるスワミの83歳降誕祭の様子をお知らせいたします。

一昨年にもまして大勢の方の参加をいただき、スワミの愛をみんなで分かち合いました。右の写真は一枚目から祭壇の様子、灯火式、スワミへのバースデーケーキ、バジャンでの写真です。

全身のスワミの写真の足元におられるガネーシャ神は前回のガネーシャチャトルティの際、バルウ゛ィカスの子供たちが作ったガネーシャ像の写真に色を付けたものです。

 




2008年11月23日ブログのカテゴリー:2014

2008/9/7

9/7の定例会では慎ましやかではありますが、ガネーシャチャトルティ4日目のお祭りを行うことが出来ました。ガネーシャバジャンのみバジャンでは、普段リードでは歌いなれていない方も多かったにも関わらず、素晴らしいバジャン会となりました。母なるガウリー様もきっとお喜びになられたんではないでしょうか?

また新しい奉仕の形として大宮駅周辺と大宮氷川神社様参道とを清掃するセヴァを始めました。ガネーシャ様のお祭り期間に斯様なる奉仕活動を始めることが出来ましたこと、スワミの大いなるお導きに感謝致したいと思います。

右に掲載いたしました写真は一番上がバルヴィカスクラスの子供たちが作ったガネーシャ像、下の2枚が清掃セヴァの様子です。

 



2008年09月07日ブログのカテゴリー:2014

2008/5/18青空バジャン&スタディサークル

2008.05.18

先日行なわれた恒例の青空バジャン&スタディサークルは、 好天に恵まれ、素晴らしい一日となりました。

その時の写真を右に掲載しましたが、自然と一体となり、母なる大地に触れながらのバジャンは、 世界中の浄化と平安に響くものであったように思われました。

 

2008年05月18日ブログのカテゴリー:2014

2007/11/23御降誕祭

2007.11.23

スワミ82歳のご降誕祭が上野のラ・ベル オーラムにて執り行われました。
右の写真はスワミへ捧げられたバースディケーキです。
バルヴィカスの子供たちによりケーキカットされました。

 

2007年11月23日ブログのカテゴリー:2014