Special Talk  
 

ブリンダーヴァンでの逸話
サティアム シヴァム スンダラム(真善美)Part3

ワールドスペース「サイ・グローバル・ハーモニー」より

 
  Pink Line  
 


こちらはラジオ サイ グローバルハーモニーです。 ワールドスペース デジタル ブロードキャスティング サービスを通じて放送し、バガヴァン シュリ サティア サイババ様の愛とメッセージをお届けしています。


 聴取者の皆様、ラジオ サイ グローバルハーモニーは開局100日を記念して2002年3月2日に、サティアム シヴァム スンダラムという特別番組を放送しました。その特別番組をお聴きになれなかった方のために、番組の一部をここに喜びを持って再放送します。今から放送するのは「教育による人格形成」と題した部分です。

 ババ様は学生達のために、時々インド文化と霊性についての夏季講習を企画されます。通 常この講習は5月の後半に行われ、1度の例外を除き、常にブリンダーヴァンが開催場所となっています。

 講習の主な目的は学生達にしっかりとした霊性を身につけさせることです。年配の帰依者や社会的に尊敬を集めている人々が講義を行い、その目的の一部を担います。いうまでもなく、ハイライトは毎日行われるスワミのご講話です。

 夏季講習ごとに、スワミは特定のテーマをお決めになります。例えば、1993年のテーマは「心」でしたし、1996年のテーマは「ラーマーヤナ」でした。1976年はブリンダーヴァンの宿舎が工事中だったので、夏季講習の場所はウーティとなりました。この年のババ様の御講話はクリシュナ アヴァターの人間としての面についてでした。夏季講習が最初に行われたのは1970年代にさかのぼります。その頃はババ様の大学の学生数は少なかったので、インド全国各地からの学生が参加可能でした。時折、海外からの参加者もいました。しかし、シュリ サティア サイ大学が設立されると、夏季講習への参加者は主に当校の学生と、もちろん選ばれたいくらかのゲストとに制限されなければなりませんでした。

 このような全ての行事がそうであるように、スワミは夏季講習の全てを取り仕切られます。夏季講習の全期間中、食事は全ての参加者に無料で提供されます。それに加え、菓子や季節の果 物であるマンゴーも出されます。夜の催し物や文化祭も見逃せません。ある年はニューヨークから来た若者達による演劇があった程です。

 夏季講習は毎年思い出深い経験となります。特に新たに参加した学生達にとっては、スワミの無限の愛に気づかせてくれる経験となります。新入生が上級生から受ける友愛と援助は、その他の場所で行われている粗野で俗悪な新入生歓迎の儀式とは著しく異なります。

 毎年、夏季講習はバガヴァン ババ様が個人的に計画し監督した送別昼食会で締めくくられます。スワミは、まだ学生達や来賓ゲストが席に着こうとしている時に、その昼食会場に到着なさいます。まずバガヴァンは、あちこちで立ち止まって一言二言会話を交わされながら、いわば点検をしにお回りになります。スワミは、台所や、準備された食事の品々や、食事を配る係が準備を整えているか、など全てを点検なさいます。スワミの鋭い目を逃れるものは何もありません。こうした後、スワミは丁重なホスト役を務め始めます。人々がスワミに手紙をお渡しできるのは、この時です。人々が、手紙をお渡しするいかなる機会も決して見逃さないことは、驚くほどです。最終的にスワミは特別 に設けられたお席へと向かわれます。そこからスワミは集まった人々全てを見渡されます。そうした後、美しい微笑を浮かべて優しくうなずかれます。これがブランマールパナムを唱える合図です。スワミは、十分な昼食を取るためにゆっくり席に着いておられることはほとんどありません。かなりの量 が盛りつけられているうちのわずかを口にされると、立ち上がられて、しばらくの間、皆の間を歩かれて、アルティをお受けになってから、宿舎の食堂を後にされます。これが例年の送別 昼食会の様子です。

 ある年は、いつもと大きく違っていました。食事が配られている間、スワミは重要なゲスト達の座っている上座の方へゆっくりと歩いていかれました。バガヴァンはある古くからの帰依者に話しかけるために立ち止まられました。バガヴァンが会話をしておられる間も食事は配られており、バガヴァンが話をしておられるそのゲストにも配られました。スワミは時折、全くさりげなく、スワミが話をしているその帰依者に配られた食事を、ほんの少しつまんでは口に入れておられました。それは親密さを示す驚くべき行為でしたが、スワミが話をしておられるその帰依者は話に夢中になっていたので、何が起きているかはほとんど気づきませんでした。実のところ、誰も何が起きているかほとんど気づかなかったのです。スワミの行為は大変目立たないものでした。突然スワミは、「皆、何を待っているんだね?さあ、食べ始めなさい!皆、バスや電車や飛行機の時間があるのだから」と仰いました。しかし、誰も食べ始めようとはしませんでした。スワミがまだ席に着いておられず、そしてまだブランマールパナムが唱えられていないというのに、食べ始められるわけがありません。スワミは再び、「さあ、食べ始めなさい!」とお命じになりました。するとスワミがそれまで話をしていたその帰依者が言いました。「スワミ、私達はどうして食べ始められましょう。まだブランマールパナムが唱えられていないのです。」するとスワミは笑ってお答えになりました。「バンガルー(人への呼びかけ=『金塊』の意)、ブランマールパナムを唱える必要がどこにあるのだね?あなた方が私へ正式に食事を捧げる前に、私はもう食事を口にしたのだ。だからさあ、食べなさい。」ご自身が正に誰であるかということを、スワミは何と見事に私達に思い起こさせてくださったことでしょう。

 

 

 
  Pink Line  
 

●SSOJ Topページへ ●SGH目次へ

(C) Sathya Sai Organization Japan