●プラシャンティニラヤムからのニュース
   2001年1月28日   

純粋な愛からの申し出

 スーパー スペシャリティ病院の建設準備が行われていた数年前、バガヴァンが学生達に接する時間が少なかった時のことです。

  昼も夜もバガヴァンは新しい病院のことでとても忙しく、午後のダルシャンの後はいつも医者のグループをインタビューに呼び、模範的な病院の非常に細かいことまでも医者達に話していました。バガヴァンがインタビュー ルームから出てくるのは夕方のバジャンが始まってからでした。従って、この期間学生達はバガヴァンに接する機会があまりありませんでした。通 常はバガヴァンはインタビュー ルームから出てくると学生達に話しかけ、学生達にアドバイスを与えておりましたが、この期間はバガヴァンはとても忙しくて、そのようなことはできませんでした。

 バガヴァンの学校の低学年のある少年は母なるサイと長い間引き離されていることに耐えられず、ある日バガヴァンに手紙を書いてそれを午後のダルシャンに持っていきました。しかし、運の悪いことに彼は前から2,3列目にしか席を取ることができませんでした。バガヴァンが彼のそばに来たとき、少年は立ち上がって手紙を差し出しました。バガヴァンは立ち止まり、体を曲げてこの少年の手紙を受け取られました。
 控えめに見ても、この少年は恍惚状態でした。それから、ダルシャンはいつものように続き、バガヴァンはある医者のグループをインタビューにお呼びになりました。学生達は今日もまた母なるサイの愛を受けることができないと思ってがっかりしていました。ところが、およそ5分ぐらいすると、驚いたことにインタビュー ルームのドアーが開き、バガヴァンが手に小さな手紙、そうです先ほどの少年の手紙を握りしめて現れたのです。
 バガヴァンはその少年を近くに呼び、「君が私に書いた手紙をみんなに聞こえるように大きな声で読んでもよいかい?」と少年に尋ねました。少年は「バガヴァン!御意思のままに」と答えました。そこで、バガヴァンは自らみんなに聞こえるように大きな声で手紙を読まれました。その手紙の内容は以下のようなものでした。

「親愛なるバガヴァン!あなたは私そしてここにいる全ての人々にたくさんのものを与えてくださいました。そして、あなたは私と私の兄弟に学費がただの教育を与えてくださり、また、あなたは社会のあらゆる階層の人々にただで医療を施す最新式の医療設備を整えた大きな病院を建設されていると聞きました。バガヴァン!私もまたあなたの栄光あるお仕事のお手伝いをしたいのですが、私はまだ子供でどのようにしたらお役に立てるのかわかりません。 バガヴァン!私の両親はとても貧しいのですが、毎月私にいくらかのお金を送ってきてくれております。それは私に対する愛情と思いやりの顕われと思っております。バガヴァン!この3ヶ月、私は衣服をドービー(洗濯人)に出しませんでした。そして、みんなが寝静まった後に自分で洗濯して、僅かばかりのお金を貯めました。バガヴァン!また私はお菓子やチョコレートやその他のものを我慢して、何とか少しのお金を貯めました。とても少しで恥ずかしいのですが、バガヴァン!私はこの100ルピー紙幣をあなたにお渡しいたします。そして、もしもこのお金で新しい病院の基礎となる1つの小さな煉瓦でも買うことができれば、私は世界中で一番幸せな子供です。」 あなたの愛する息子

  小さな息子が母の大きな誇りになることをしたときのように、母なるバガヴァンは目を輝かせました。そして、100ルピー紙幣を手に握り、バガヴァンはその少年に、「かわいい息子よ!これは私にとっては100ルピーではなく、何百万ルピーもの価値があるものだよ」と仰いました。


出典:プラシャンティニラヤム ウェブサイト





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