皆さんは気づかれているかどうかわかりませんが、ババは、亡くなられてからさらに、私たち全員にとって接触しやすくなられ、どこででも、常に私たちを導いてくださっています。
今からだいぶ前、1973年に、夫と一緒にホワイトフィールドにババに会いに行った時のことを思い出します。――当時、外国からの訪問者は非常にわずかでした。当時ババは、私たち夫婦が帰国する直前になると、必ず最後のインタビューを授けてくださったものです―― その時の訪問が私にとってババに接した初めての経験だったので、私は興味津々でしたが、同時に、次はどうすべきかと思っていました。再びインドに戻って来るべきなのか、あるいはただ、今までのように生きるべきか? 当時の私はとても恥ずかしがりやでしたが、なんとか勇気を出してババにこう尋ねました。
"この体"とおっしゃりながら、ババはご自分の体を指差されました。そして、私がそのメッセージを咀嚼できるよう、少し間を空けられました。次にババは、こうおっしゃいました。
そうして、私たち以外にも大勢の人たちが、エネルギーを回復するために定期的にここへ戻って来ていました。当然ですね。そして今、非常に多くの人が、次はどうしようと、1973年当時の私のように悩んでいます。そこで私は、まず、ババがあの物理的な体の中に入っていると考えないことが、とてつもなく重要だと感じています。
ある時、ババは私に、すばらしい内面のビジョンを見せてくださいました。ババは、あのババの姿で私のところに来てくださったのですが、見事に輝く"光の体"となっていらしたのです。私は息をのみました。
それはババが腰を痛めて最初の手術を受けられた時のことで、私たちはホワイトフィールドにいました。ババが病院に向かわれた後、ダルシャンホールは完全に空っぽになりました。誰も中に入ることは許されませんでした。ところが、私が内面的に見たビジョンでは、驚いたことに、ババが高座にいらしたのです。でもその姿は、私たちが知っているいつものババではありませんでした。中央にいらしたのは確かにババでしたが、その周りを、すばらしい見事な光が包んでいたのです。そのビジョンが与えてくれるとてつもないエネルギーに、私は圧倒されました。そして、自分の頭の中でババの声を聞いたような気がしました。そういうことは時々あります。ババがおっしゃったのは、次のようなことでした。
その光の体を介して、ババは説明を続けられました。その説明によると、ババはご自身を、その本物の体である本物のババから、私たちが知っているあの体に映し出すことができたそうです。さらに、よく実際になさっていたように、ババは世界中どこにでも顕現することがおできになりました。そのような説明が頭に入ってきて、私は本当に驚いてしまいました。そして今、ババはそうしたことを、よりたやすく行うことができます。ババは、私たちが深く愛したあの体には、もういらっしゃらないからです。
確かに、サマーディ(お墓)はここにありますが、ババはここにいらっしゃるわけではありません。もちろんこれがあることで、私たちがかつて、いかに喜んでババに会いに来たかを思い出すことができますが、それがババの最も重要なメッセージではありません。だから私は、ババがこのお墓に埋葬されているというふうには考えられないのです。どうしてもできません。そんなふうに考えるのは、ババを矮小化することです。ババは、どこにでもいらっしゃり、私たち全員の中におわします。