第22話  
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 コンダマ ラージュの家にて、サティアを囲んで祖母のスバンマ、母のイーシュワランマ、姉、祖父のコンダマ ラージュ、父のヴェンカマ ラージュが祈祷師が行ったことを非難しています。そして、父のヴェンカマ ラージュがサティアの頭の傷を治すために薬を塗ろうとするのですが、サティアはそれは自然に治るから薬はいらないと主張しますが、コンダマ ラージュに説得されて薬を塗ることを認めました。

サティアの家族の写真

 学校では校長先生、数学の先生、テルグ語の先生等が集まり、校長先生はサティアがいないので、学校は空しく生気がないと嘆いています。そして、サティアがここにいれば彼が祈りの歌を美しく歌ってくれるのにと先生達に話しています。そして、テルグ語の先生もサティアがいてくれればとても素晴らしく、お祭りのような雰囲気があると話しています。

先生たちの写真

 コンダマ ラージュの家にて、コンダマ ラージュがサティアの頭に毛が生えてきたのを見て、もう痛みは完全に取れたかと聞くと、サティアは痛みはそれがあった場合のみ、少なくなったかどうかと言えるのであって、最初から無い場合にはそのようなことは言えないのですと答えました。そして、そこではサティアのウラバコンダの学校への復帰が話され、母のイーシュワランマはサティアを学校にはまだ戻したくなかったのですが、父の説得とサティアの学校に戻りたいという意思により復学が決まりました。

サティアの家族の写真

 セーシャマ ラージュの家に知人のラーマ ラージュ他数人が訪ねてきました。そして彼らは、セーシャマに「貴方にとってサティアは単なる兄弟でしょうが、私たちにとっては神なのです」と話し始め、彼らがサティア達をハンピの遺跡訪問に招待するためにやってきたのですと言いました。彼らはサティアがそこを訪れてくれればその場所は聖別 されそして栄えるであろうと言い、是非サティアにそこを一緒に訪問して欲しいと懇願しました。そして、サティア及びセーシャマはその懇願を受け入れました。

招待を受けるサティアたちの写真

 彼らはハンピの遺跡にやってきました。そこには1000本柱のホールがあり、1本の柱を叩くと7つの音階の音が聞こえると一人の男が説明をしています。そして、男達がそこに施された彫刻のすばらしさに感嘆していると、サティアは「あなた達はただ創造された物にだけ興味を持っていてその創造者には興味がないようですね」と言いました。そして、「外部に現れた美しさは誰にでも見ることができますが、内部の美しさは僅かな人しか見ることができません。私は彫刻を見るだけでなくそれらを彫った人達を見ることができます」、「根がない木はありません。ノミがなければ石を彫刻できません。また手がなければ、ノミは使えません。安定した心がなければ、手は行おうと思うことができません。神への思いがなければ、穏やかな心は得られません。そして、前世における徳がなければ、神を思うことはできません」と言ってみんなを驚かせました。 そして彼らは、ヴィルパークシャの神殿にやってきて、その神殿の中に入って、ヴィルパークシャ神のダルシャンを受けることにしました。ところがサティアはその神殿の中に入ろうとしません。サティアは「さあ皆さんは中に入ってダルシャンを受けて下さい。私はここで待っています」と言いました。同行してきたラーマ ラージュは「ハンピまで来て、どうしてヴィルパークシャ神のダルシャンを受けないのですか?さあ、一緒に行きましょう!」とサティアを誘ったのですが、サティアは中に入らないので、彼らだけで中に入りました。

ハンピ遺跡での写真

 聖所では僧侶が詠唱を行っております。セーシャマが神像を見ていると、ヴィルパークシャ神の神像の中にサティアらしい人が見えました。彼は、「サティアには荷物を見るようにと言っておいたのに、どうしてここに来ているのだろう?」 「われわれが見てないうちに来たのだろうか?チョット行って確認してくるので、ここにいて下さい」と言って外に出ていきました。外にはサティアが居て、セーシャマがサティアにずっとここに居たかと聞くと、サティアはここに居ましたと答えたのです。

神像に映るサティアの写真

 セーシャマはサティアにそこにいるようにと言って中に入って入っていきましたが、再び神像の中にサティアを見て驚き、再度外に出てきて、サティアが外にいるのを確認し、また神殿の中に入っていきました。そこで再度神像の中にサティアを見たセーシャマはそれは幻想ではないかと同行の者達に言ったのですが、ラーマ ラージュは「それは幻想ではなく事実である」と話しました。 サティアは「神のビジョンは全ての人に等しく顕れるが、それに答える人だけが神の恩寵を得ることができるのです。誰でも太陽光線が全世界に注がれていることを見ることができますが、何人の人が太陽の中で燃えさかる火のことに気が付くでしょうか?拡大鏡を使えば、太陽の中に燃える火があることがわかります。これと同じように、ある人の心は神を見ることができます。もし私たちが熱心に純粋な帰依心で神に向かえば、神は神のビジョンとともに恩寵を注がれます」と言いました。

その後みんなはラーマ ラージュの家に招待されました。 (第22話終わり)

神のビジョンを語るサティアの写真


 
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