第24話  
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 セーシャマの家にて、セーシャマの妻のスセーラの「お父さんお母さんに手紙を書きましたか?」という問いに対して、セーシャマは「すぐに手紙を書いた。サティアの行動が未熟さゆえの行動かまたは精神の異常によるのかわからない」と言っています。するとスセーラは「どうしてそんなふうに思わなければならないの?それは神のご意志とは思えませんか?もし、サティアの中に神性がなければ、どうしてビブーティやその他の物を物質化できるでしょうか?どうしてそんなに多くの人達がサティアにアラティを捧げるでしょうか?砂糖のあるところに蟻が集まるように、神性のあるところに人々が集まるのです。」と言いました。

セシャマの家の写真

 写真家のラーマ ラオがアンジャネユールーの庭でサティアの写 真を撮ろうとして、サティアの前にある小さな石をどけるように言いました。するとサティアは「その石をどけてはいけない。そのままにしておきなさい。それは写 真に写らなければいけない。」と言いました。

サティアと写真技師の写真

 コンダマ ラージュの家では、セーシャマからの手紙を読んでいます。イーシュワランマはウラバコンダに直ぐに行ってサティアに何が起きたのか確認したいと言い、ヴェンカマは大変困ったことが起きたようで、自分にはどうしたらいいか判らないと言っています。それに対して、コンダマは「ヴェンカマよ、われわれの理解はとても限られているのだよ。何がおきようとも、それは神のご意思なんだよ。人は富を稼ぐために勉強をするが、私の孫は高級界のために世俗的な教育を放棄している。他の人達は世俗的な幸せを求めているのに、私の孫は霊的英知の富を求めている。われわれ家族の明かりであるサティアは全世界を照らすでしょう。あなたがそうしたいのであれば、行ってサティアをプッタパルティに連れてきなさい。」と言いました。そこで、イーシュワランマとヴェンカマはサティアに会いに行くことにしました。

サティアの両親の写真

 朝から僅かなミルク以外には何も食べていないサティアのもとにアンジャネユールーが食物を持ってきました。以下は食物に関するサティアの言葉です。
「大洋は海水で満たされているが、その海水の一滴は全大洋と同じ特質を備えています。これと同様に、人は誰でも神の全性質を備えています。私たちが食べる全ての物は、神からの贈り物です。」
「人々は『これは私の畑で収穫した』とか、『私がそれを調理した』とか言います。あなたは神の火花なのです。全ては神です、即ち畑も、農作物も、収穫や調理を含む全ての出来事も。神が収穫し、神が調理し、そしてまた神はそれを味わうのです。『私』と言う言葉は正にエゴの印です。もしそれを捨て去れば、全世界を捨て去ったのと同じことです。」
「これは美味しい。この中に何が入っているか知っていますか?」
「味です!お菓子の中に味が隠れているように、帰依者の中に神が隠れて居るのです。」

サティアの写真

 ラーマ ラオが昨日撮った写真を持ってきて、次のような会話が交わされました。
ラーマ ラオ「アンジャネユールー、とても不思議なことがおきました。写真にはこの石の代わりにシルディ ババの像が写っています。」
アンジャネユールー「オー!どうしてシルディ ババが表れたのだろう?」
ラーマ ラオ「思い出してください。私は石を動かしたかったのですが、若いスワミがそれをお許しにならなかったのです。ここに奇跡が起きました。」
アンジャネユールー「何と不思議なことだろう!われわれはシルディ ババが石の中に居るとは知りませんでした!帰依者の皆さんご覧下さい。昨日ラーマ ラオによって撮られたこの写真には、この石はシルディ ババの像として写っています。」

シルディサイ像とサティアの写真

 そこへイーシュワランマ達がやって来ました。イーシュワランマはサティアの言葉、行い、バジャン等を理解することができず、必死に説得します。
イーシュワランマ「この年で、このようなことは良いことではありません。私たちの夢をうち破らないでちょうだい。」
ヴェンカマ「おまえはこんな子供の時から世捨て人になろうとしているのか?世間の人を救う前に、おまえを生んだお母さん、おまえを育てたお父さん、おまえの幸せのために一生懸命してきた兄弟を先ず助けなければいけない。それがおまえのダルマだ、それを忘れてはいけない!私の言うことを聞きなさい!おまえの決意を変えなさい。」
イーシュワランマ「私のサティアよ!私たちにはあなたの心が判りません。直ぐにあなたの兄の家に戻って、あなたの心の内を私たちに判るように説明してちょうだい。私たちはあなたのしようとしていることが正しいのかどうか知らなければならないのです。私を見て、私の言うことを聞いて。あなたの母の望みを拒否しないで。」

サティアと母の写真

 サティアはこれらの説得にも全く耳を貸しません。そして、イーシュワランマが、その手からサティアに食べ物を渡そうとしたとき、
サティア「幻想(イリュージョン)、幻想(イリュージョン)。」
セーシャマ「お母さん!彼はあなたを幻想と呼んでいます。」
サティア「もはや繋がりはありません。幻想は去りました。幻想は去りました!」
イーシュワランマ「繋がりってなに、自由ってなに?私が食べ物をあげたことに対する宣言なの?サッチャム、これは一体どういうことなの?多分私たちは幻想の中にいるし、私たち自身は幻想で、あなたは幻想を超越したのでしょう。だから、私たちはあなたの邪魔をしないし、議論もしません。しかし、私たちから離れて洞窟とかヒマラヤには行かないで!サッチャム、プッタパルティに留まるとお母さんに約束して。帰依者達もそこに来れば、歓迎しますよ。」
サティア「私はプッタパルティを私の場所として選びました。私はそのような望みをあなたのためだけでなく、プッタパルティ及び世界のために聞き届けるのです。」

サティアと両親の写真

こうして、サティアはプッタパルティに行くことに同意しました。

(第24話終わり)

 

 
  ・These photographs were taken from the video serial, Copy Rights ANJALIDEVI TELEFILMS / SAI KRUPA Int .Inc  
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