第25話  
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 校長先生が生徒に、サティアが以前は毎日祈りの時間を非常によくリードしていたが、サティアが学校を辞めて霊性の途に入り、献身の道を歩むことになったと話し、祈りの時間のリーダーとしてガフール カーンを指名しました。しかしながらサティアがいなくなったことにより、カーンはじめ生徒たちの悲しみは大きく、祈りの歌を歌いながらみんな涙にくれるのでした。

涙にくれる生徒たちの写真

 ラメッシュとマヘーシュはその後どうしたのですかと言う問いに対して、この物語の進行役をしている先生は、「彼ら2人はサティアと別 れて暮らすことが出来なかったので、長い間悲しみ、苦しみました。苦しみの末サティアがもう帰ってこないと判ると、ラメッシュは井戸に飛び込んで死にました。また、マヘーシュは精神的におかしくなり、絶えずサティアを求めて泣き続け、その後彼も死にました。」と答えました。

タマリンドの木とサティアたちの写真

 サティアがプッタパルティに帰ってくると彼の昔の友達たちが彼を囲んでチトラバティ川の土手で遊んでいます。そして、タマリンドの木のそばに来ると、実がたくさん付いており、一人がまるでタマリンドの木にグアバ果 実が実っているようだと言いました。すると、サティアがグアバが欲しいかと尋ねました。タマリンドの木からグアバが取れるのですか、もし取れるのでしたら取って下さいと言って、みんなは笑いました。すると、サティアはその木からグアバを取り出しました。みんなが驚いてグアバを見つめていました。皆が気が付くと、サティアは今まで居た場所から瞬間のうちに移動して、木の上方の枝に腰掛けていました。そこで、サティアは友達の要求に応じて、ブドウ、オレンジ、リンゴ、バナナ、シトリスフルーツを次から次へと取り出して与えました。次の瞬間サティアはタマリンドの木の枝から消えて、その木からかなり離れたチトラバティ川の河原を歩いており、みんな大変不思議に思いました。そしてまた、次の瞬間サティアはみんなの前に顕れました。そして、「ラージュ、どのようにして急にここに戻って来たのですか?」という質問に対して、サティアは「私は何処にでもいるのです。あなた達は私を一箇所だけで捜すことはできない。」と言いました。それから、彼らはハヌマンの寺院へ行きました。

サティアと生徒たちの写真

 彼らはハヌマン寺院でハヌマンとラーマを讃えて寺院の周囲を廻り始めました。サティアは途中で止まって、廻るのを止めました。友達の一人が「どうしてそこに止まって廻らないのですか?」と尋ねると、サティアは「ハヌマンが私の脚を掴んで放さないので、一歩も動けないのです」と答えました。しかし、友人達にはハヌマンは見えず、サティアが冗談を言っているのかと思いました。そこで、友人達はサティアをしっかり掴んで引っ張りましたが、動きませんでした。そこで、友人の一人が「あなたは、シュリ ラーマチャンドラですか?教えてください。」と懇願しましたが、サティアは微笑んでいるだけで、「将来、あなたがたは神の化身である私の更なる威光を知ることになるでしょう」と言いました。

ハヌマン寺院でのサティアたちの写真

 「学校を止めてプッタパルティに戻ってきてからスワミはどのようなことをされたのですか?」という生徒の質問に対して、この物語の進行役の先生は「スワミはその使命に着手され、この小さなプッタパルティの村を後に聖地に変えられました。スワミはいろいろな奇跡を行い、帰依、義務、愛、英知及び放棄について数え切れないほどのお話をされました。スワミは常に人々が霊的な視野を広げるように霊感を与えました。そして、スワミは私たちの文化を守るためにあらゆることをなされました。そして、その村への交通 機関が牛車しかなかった時代においてさえ、たくさんの帰依者がいつも訪れていました。」と答えました。

先生と生徒たちの写真

 帰依者の前でコンダマ ラージュはサティアに対して「あなたは解脱された魂、神の姿であり、ラトゥナカラ ファミリーにとって宝物です。私は孫の中に神を見るといった幸運に恵まれました。私は今これらの果 物を祖父としてではなく帰依者として捧げます。どうぞお受け取り下さい!!」と言って果 物を差し出すと、サティアは「オー!年老いた賢者よ、あなたは神と同じです!良きことがありますように。」と言いました。さらに、コンダマ ラージュはサティアに「これまで私はこれらの手によって、多くの赤ん坊に最初の食事を与え、多くの子供たちに教育を施し、多くの結婚を祝福してきました。そしてまたこれらの手によって、多くの孫息子や孫娘を抱いてきました。これらはあなたの祖父の手ですが、あなたの手は普遍的な善を施すでしょう。それらは世界のために多くのことを行うでしょう。私は、あなたの祖父としてではなく一人の帰依者として、あなたの聖なる手で私の額にビブーティを付けていただきたいのです。それは、究極の至福です。」と言い、サティアにビブーティを付けてもらいました。

祖父とサティアの写真

 イーシュワランマが「サッチャムよ!本当はあなたは誰なのですか?あなたは私のサッチャムなのですかそれとも他の人なのですか?そして、これらの力は何なのですか?」と聞くと、サティアは「時が来れば、全ての答えが判るでしょう」と答えるだけでした。

(第25話終わり)

母とサティアの写真


 
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