第26話  
Orange Line
 


 近隣の人達がサティアのことを聞きつけて若いスワミのダルシャンを受けるためにどんどんと集まってきています。

集まる人たちの写真

 イーシュワランマは人々がサティアについて噂していることが気になっています。

サティアの母と父の写真

 サティアの父のヴェンカマは、祖父のコンダマ ラージュが以前に話したこと、即ち、彼のグルのベンカバ ドータが「この世を守るためにナーラヤナ神御自身がラトゥナカラ家の家系に生まれてくる」と言った予言を思い出してイーシュワランマに話しています。イーシュワランマはその予言が当たってきたと言っています。

サティアの家に集まる人の写真

 場面が変わり、コッタチェルブやウラバコンダからも若いスワミのダルシャンを受けるために人々が団体でやって来ます。 サティアは集まった人達に「あなたがた全ての人に、目には見えない第3の目があります。それは英知の目です。その目を開きなさい、そうすれば神はここに居るとか、そこに居るとかいうものではなく、何処にでも居ることがわかります。あなたの心に愛を育みなさい。常に真実(サティア)と正義(ダルマ)を守りなさい。アートマを理解した者は何処においても神を見ることができるので、神を探して特別 に出掛けるようなことはしないでしょう。」と語りました。

講話をするサティアの写真

スバーマとイーシュワランマが話しています。
スバーマ「イーシュワランマ、あなたの家は小さくてサッチャムに会いに来る人達が中に入れないで外に立っています。私の家はもっと大きくて、多くの人達が中に入れるだけでなくバジャンやその他のことをするのに都合がいいと思います。」

イーシュワランマ「スバーマ、あなたの仰るとおりです。」
スバーマ「よかった。では許してもらえるのね。」
こうしてスバーマの家でサティアのダルシャンが行われるようになりました。 しかしながら、日に日に帰依者は増えて、その場所も狭くなってしまいました。

スバーマの家で行なわれるダルシャンの写真

イーシュワランマ「サッチャムを崇拝する帰依者達を見ていると、これは全て彼の前世での善い行いの結果 だと思うのです。だけど、他人の嫉妬が怖いのです。彼に危害が加えられなければいいのですが。個人的には、みんなから崇拝される人よりも、単に私の息子として留まっている方が彼にとっては安全だと思うのです。」
スバーマ「イーシュワランマ、そんなこと心配する必要はないですよ。サッチャムはあなたが想像しているような普通 の子供ではないのです。彼はナーラーヤナ神の贈り物で、どのような悪行によっても傷付けられることはないのです。私がチトラバティ川の傍に持っている土地をサティアに使ってもらうようにしましよう。帰依者達がそこに滞在してバジャンを歌い、私がいろいろと世話をします。サティアもまたそこに住んで、全ての時間を帰依者と共に過ごせるようにしましょう。」

イーシュワランマとスバーマの写真

イーシュワランマ「スバーマ、どうしてそんなに親切なの?」
スバーマ「イーシュワランマ、そんなふうに言ってはいけないわ!むしろ、私の目の前に生まれてきたサッチャムはまさに神そのものであるということを知って私はとても幸せなのです。神に奉仕することを、親切とか言ってはいけないわ!イーシュワランマ、サッチャムに奉仕できるということは私にとって最高の幸せなのです!」
イーシュワランマ「スバーマ、私は混乱してよくわからないの。私が望むことは私の子が私から離れないことなのです。」
スバーマ「そんなことを言ったら、私たちみんなは苦しみませんか?特別 の使命を帯びて生まれた人、そしてまた永遠のマスターである人の母として、あなたはある程度犠牲を払う覚悟が必要です。普通 の人の場合には世間的な繋がりは必要ですが、特別の使命を帯びて来た人の場合にはそのようなものは必要ないのです。あなたの息子は全世界を彼のもとに引きつけています。全ての波が海岸に打ち寄せるように、世界中の帰依者がサッチャムのもとに群がってくるのです。私たちはそれを幸せに感じて困惑してはいけないのです。イーシュワランマ、心配しないで!」 

(第26話終わり)

 

 
  ・These photographs were taken from the video serial, Copy Rights ANJALIDEVI TELEFILMS / SAI KRUPA Int .Inc  
Orange Line
  ●メニューへ戻る ●SSOJ Topページへ  
  (C) Sathya Sai Organization Japan