第4話  
Orange Line
 
 ババは村の同い年の子供達とビー玉 遊びをしていました。彼の順番になると、いつも正確にビー玉に命中させて、他の子供たちのビー玉 を全部取ってしまいました。
幼少期のシルディサイ  ある少年の母親は自宅の祭壇にサリグラム(スワミが作り出すリンガムのようなもの)を置いていました。この少年は、どうしてもババからビー玉 を取り返したいので、祭壇からサリグラムを盗んできて、それをビー玉のかわりにして勝負しました。ババはサリグラムも命中させて円の外に出してしまい、それもまた取ってしまいました。少年の母親は祭壇のサリグラムがなくなっていることに気付き、絶望的な気持ちになりました。ふと気がつくと、家の外が騒々しく、自分の息子とババが取っ組み合いになっているのを見かけました。その息子は「自分が勝ったんだ!」と言って、無理やりババの手からサリグラムを掴み取ろうとしていました。母親はババがサリグラムを持っているのを知ると、家の祭壇に置かなければならないので返してほしいと誠心誠意頼みました。
 しかし、ババは断りました。彼女はババを掴み、強引に奪い取ろうとしました。ババはすぐさま飲み込みました。彼女は吐き出させようと本当に喉を締め付けましたが、すでに飲み込まれていました。
しかし、ババが口を開くと、至高のクリシュナ神がフルートを吹き、全宇宙がババの口の中にあるのを見て驚嘆しました。そのような突然の神の顕現に耐えられず、彼女はその場で気を失いました。

 周りの村人達は何が起こったのかわからず、またもやババのことで母親を責めました。母親はついにババをグルクラムに預けることに決め、賢者ヴェンクサの庵に連れて行きました。

 庵に近づいた時、偉大な賢者が弟子たちにスルヤ ナマスカール(太陽神への挨拶)やアディティヤ フリダヤム(太陽崇拝のマントラ)を教えていました。弟子たちが解散した後、賢者ヴェンクサはババと母親に会いました。
 彼はババの頭の周りに神聖な後光を見ることができたので、すぐにババが何者かわかりました。
ヴェンクサの庵に着いたシルディサイの写真
 彼はババの両手を取って、「ババ、ようこそ私の庵へ、お待ちしておりました」と言い、母親にこの子は普通 の少年ではないことを告げました。彼女は賢者の言うことに頷いてその意味を理解しました。だからこそ、ババの神性を理解できない世俗の無知な人々に悪口を言われないように、賢者の庵に置いてやりたかったのです。
ヴェンクサとシルディサイの写真

 
  ・These photographs were taken from the video serial, Copy Rights ANJALIDEVI TELEFILMS / SAI KRUPA Int .Inc  
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