第7話  
Orange Line
 
床に伏すシルディサイの写真

  ババは咳をしながらも説教を繰り返していました。
「アートマだけが普遍であり、決して消滅しません。ところがアートマの住まいである肉体は水の泡のように消え去るものです。」
 周りに居た帰依者達は皆、肉体が滅びる話を聞いて泣き始め、死のことなど話さないでくださいとお願いしました。帰依者達は「オーム サイ シュリ サイ ジャヤ ジャヤ サイ」といつものバジャンを歌い、最後にはアルティを捧げました。ババは、気分が悪くなったので皆(とても近い側近の者以外)は席を外すようにと言いました。人々は出て行き、しばらくすると全員がモスクを出て行きました。翌日また人々は集まってきました。

 私は心から私を慕う人々のハートの内に居続け、肉体を去ったあとでも帰依者達の前に現れるだろう、と話しました。
 そして再び帰依者に対して、ババの教えを実践することの必要性を強調しました。
「同胞に対する愛を示しなさい。余裕があれば持っていない人に分け与えなさい。」

 説教を少しした後、咳をし始め、体調は悪化していきました。シャーマやラクシュミ バイたちはまた泣き始めました。彼ら皆が、もう話すのをやめて休んでくださいとお願いしました。「そうだ。わかっている。もうすぐ永遠に休めるよ。」とババは言いました。それから、ババはシャーマにクリシュナ寺院の修復について尋ね、シャーマは順調に寺院の修復は進んでいますと答えました。次に、ラクシュミ バイに宝石のような9つの石を与え、これは全ての人が従うべき9つの行動規定を現しているのだと説明しました。
 そして更にババは、全ての帰依者が彼の教えを実践するように望んでいると、そして心から神を敬愛し求める人々のハートに神御自身は居るということを話しました。

光輝に包まれるシルディサイの写真

 そう言うとババは突然話すのをやめ、苦痛で体を大きく歪めて咳込みました。 再び彼らは、ババに話すのをやめて休んでくださいとお願いしました。もう永遠の休みに入るよとババは言いました。そう言うと突然頭の周りに後光が現れ、ここでババは偉大なる宣言をしました。
「私は今生ではバドリ村に生まれたが、今から8年後にプッタパルティと呼ばれる村に再び生まれ変わるだろう。」

サマーディに入るシルディサイの写真

 そう言ってババはゆっくりと仰向けになって最後の呼吸をし、アートマが肉体を離れ、シルディ サイババはたびたび帰依者達に話していたサマーディの状態になりました。 帰依者達は肉体の前に伏して、激しく泣きました。

シルディサイの葬儀の写真


 
  ・These photographs were taken from the video serial, Copy Rights ANJALIDEVI TELEFILMS / SAI KRUPA Int .Inc  
Orange Line
  ●メニューへ戻る ●SSOJ Topページへ  
  (C) Sathya Sai Organization Japan