2018年間の振り返りと大祓詞

2018年12月15日(土)

2018年締めくくりの定例活動として、一年間の活動を振り返り、来年の計画を話し合いました。毎回実施していたスタディーサークルのテーマと、紹介された資料や体験談を読み上げました。時々紹介していたStudents of SaiというYou tubeチャンネルのサイの学生の体験談は、印象に残るものがたくさんあり、日々の生活にまでよい影響を与えてくれました。6月に開催された関東地域主催ガーヤトリーキャンプは、大きな節目として多くの参加者がよい感想と体験を持っていました。そして御降誕祭とアカンダバジャンも東京センターと合同で開催させていただき、関東地域の皆様と共に特別な活動を捧げることができたことが大変貴重な経験となりました。一方で、埼玉センターのメンバーでクリシュナの朗読劇を捧げたことは大きな挑戦でした。初めて劇をするメンバーも多く練習のために熱心に集まり、よい準備期間をもつことができました。来年の計画としては、サイ文献を共に深く学び、御教え発表会とスタディーサークルを組み合わせたプログラムを作って3月の記念祭に捧げる案、毎年恒例となってきた5月のバジャン・楽器練習ワークショップを来年も開催する案などが出されました。

バジャン練習では、バジャンチューターの音源を使ったり、ツインリードのバジャンで声を合わせるためにメロディ楽器なしで練習したりしました。また、発声練習をしながら自分の出せる声の範囲を確認してメモを取りました。何年も練習してきた曲もあらためて曲のキーを変えながら、最高音の高さと自分が出せる声の範囲を考えて練習しました。最終的には声を出すことができたキーから1音下げて、心を込めて楽しく歌うことを意識して本番に臨みました。練習のポイントとその日に得られたものが明確に感じられると、毎回のバジャン練習が充実すると感じました。

ヴェーダクラブでは、今年学習したヴェーダを唱えた後、特別プログラムを行いました。12月31日は年越しの祓という神道における祭日で、大祓詞(おおはらえのことば)という祝詞が奏上されます。日本全体を祓う1年に2回ある大祓の一つです。神道における罪穢れ・祓の霊的意義と、サイの御教えの共通点を視点に学びました。罪は人間本来の光を「包む身」である、穢れは悪いものではなく「気枯れ」であり、元気がなくなっている状態であるという説が紹介されました。アートマの光が、エゴや無知や環境などにより包まれてしまうことが罪であり、元気や愛が不足している状態が穢れであるという考え方は、一般的な罪と穢れの印象とは異なり心に残りました。それを祓ってくれる「はらい」は、大和言葉では「命がたくさん生まれる」という意味であるという説も紹介されました。北風と太陽の物語に例えると、罪穢れを風で吹き飛ばすのではなく、太陽の光が愛と命を生み出すと考えることができます。人生におけるさまざまな障害と戦うのではなく、愛で一つになることが霊性修行であると感じました。締めくくりにテキストを見ながら大祓詞を奏上しました。この祝詞は日本で最も古い祝詞の一つであり、その起源はさまざまな説があるようですが、約千年以上前に天から聴かれたものであるという説もあるそうです。天啓経典であるヴェーダとの共通性が印象に残り、「日本のガーヤトリーマントラ」のように感じられました。初めての人でも唱えることができるのは、自分が日本人であることを実感させてくれました。

今年一年間さまざまな活動を捧げることができ、来年に向けて希望を胸に締めくくることができたことを、サットサングの皆様とスワミに感謝いたします。サイラム。

2018年12月16日|ブログのカテゴリー:2018