・ババの御教え・
教師は、恐怖という安易な手段で支配しようとしてはなりません。なぜなら、それは生徒たちにとって多くの危険な結果を招くからです。それよりもむしろ「愛」の道を試みなさい。教師自身がジャパ(神の御名や真言を繰り返し唱えること)や瞑想といった修行の習慣を身につけなければなりません。これによって、彼らが大いに必要としている心の静けさが与えられます。生徒たちは無意識のうちに教師を英雄のごとく考えて、彼らの真似を始めますから、教師は、簡素な生活と高邁な思索の雰囲気を築き上げなければなりません。彼らは、これからの世代の人々に、過去の世代の人々が蓄えた財産、すなわち霊的規律と精神世界に関する発見とを譲り渡さなければなりません。それらのものをみずからが学び、あなた方が世話をしている生徒たちに教えなさい。それによってあなた方は、自分たちが大昔の聖者たちに負っている借りを返すことができるのです。あなた方が苦い種を播けば、甘くておいしい穀物を育てることはできないことを私は知っています。しかし、現代のカリキュラムや学習指導要領という制限のもとでさえも可能なことがいくつかあるのです。
目次に戻ります(C) 1994 Sathya Sai Organization Japan