ワカ チンナ カタ
「ワカ チンナ カタ」とは、「一つの小さな話し」という意味のテルグ語で、バガヴァン ババが、流れるような講話の中でこの三つの言葉を並べて一息置かれると、すべての耳はそばだち、すべての心は研ぎ澄まされます。それは、次に語られる物語が、闇を照らす光や、涼を与えてくれる驟雨であったり、私たちをくすぐる冗談や、苦しみを軽くしてくれる「錠剤」、そして壮大な歴史の一こまを覗き込むものであったりするからです。あるいはまた、詩的な挿話、心を陽気にさせる小話、啓発的で快活な話であったり、深遠な思想を盛り込んだ糖衣錠や、疑惑を除く当意即妙な話し、宗教的長談義をからかう言葉の連発であったりするのです! それは、私たちを元気づける昔話や、現代の喜劇であるかも知れません。また、神学上の論争に対する鋭い批評や、利己心のある高官に対する愛情のこもったちょっとした皮肉であるかも知れません。
チンナ カタ(小話)は、その意味するところについて私たちが熟考しさえすれば、バガヴァンの教育プロセスの効果的手段となるのです。ババが講話をしておられるとき、これらの寓話や物語は、群れを成してババの愛の大空に舞います。ババは、そのうちの幾つかを我々の心に飛び込ませ、巣をかけさせます。そして我々はそれらのものを大事に育て、それらを自分たちの思考と行動のパターンにするのです。
………… N.カストゥリ博士
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