保守と運用


 「恵みの水」プロジェクトは当初、完成した時点で、アンドラプラデーシユ州の村落担当部に引き継がれることになっていました(引き継ぎ日から約1年の間は、サイ中央基金がプロジェクトの保守と運用を行なうということで了解済)。けれども一方では、電力供給をどうするか、という大問題があり、このことが州村落担当部による計画の保守運用を難しくさせています(計画が効果的に機能するためには、継続的で十分な電力供給が絶対条件。州村落担当部はそのための経費がまかなえない)。適切な保守運用を行ない、継続的かつ効果的にシステムを機能させるために一一これは結局、完全な計画遂行というプtitoravatyロジエクトの最終目的を意味するのですが一一サイ中央基金では現在、長期にわたる全プロジェクトの保守及び運用を引き受けるかどうかを検討している最中です。このことは同時に、継続的な電力供給を行なうためのデイーゼル発電機等への更なる投資と、燃料、スタッフ、その他諸々の経費が必要となることを意味しています。

チトラヴァティ地区における、チトラヴァティ川の集合井戸

費用と資金


a)プロジェクトの総費用は、現段階で、概算すると、22億ルーから25億ルピー(77億円〜88億円)になる予定です。

b)このうち既に、16億ルビー(56億円)が使用済みです。すべての資金は、サイ中央基金の財源(ほとんどがバガヴァン シュリ サティア サイババの帰依者からの寄付による)からまかなわれています。

c)保守運用費用の概算は、年間で約3千万ルピー(約1億l千万円)となっています。

私たちにできる奉仕


 私たちが日ごろ何気なく使っている水。水は常に無限にあるものだと、その有難みを忘れてはいませんでしようか?水不足に苦しむ人々のために、私たちにできることはないでしょうか?

1.祈り:旱魃地帯に住む人の苦しみが一日も早く軽減されますように、と祈りを捧げましょう。

2.入浴、洗顔、炊事、手洗いといった日常生活に久かせない行動において、私たちは知らないうちに大量の水を浪費しているものです。洗車や趣味、レジヤーにおいても無駄な水を消費しがちです。絶え間ない自己監視のうちに水の節約を心がけましょう。

3.水道蛇口は使用後にしっかりと閉めていますか?一滴の水も、積もれば大海に匹敵します。不注意による水の濫費を防ぎましょう。

4.資金援助:地域の世話人や、サティア サイ オーガニゼーション ジヤパンの「恵みの水」係にお問い合わせ下さい。

 私たちの日常生活を観察してみれば、予想以上に無駄が多いものです。自分たちの欲望を節制することによって生じる時間とエネルギーとお金とを、飲む水にも困っている人々を助ける奉仕に役立てましよう。

 1995年7月12日、グルプールニマの日、バガヴァン シュリ サティア サイババにより、このプロジェクトにおける第一期の開通式が執り行なわれ、178の村に神聖なる飲料水が供給されました。第二期の開通式は、1995年11月18日、シユリP.V.ナラシマ ラオ首相閣下によって、続いて全地域に対する第三期開通式は、1995年11月23日、インド共和国大統領Dr.シャンカラ ダヤル シャルマ閣下によって執り行なわれました。

tank 700以上の村に優しい笑い声が聞こえます。夢が現実となりました。フッ素化合物の含まれていない安全な水が、アンドラプラデーシュ州アナンタプール地区に流れ込むようになりました。わずか一年も経たないうちに、「シュリ サティア サイ 恵みの水 プロジェクト」が、それを実現させたのです。忘れられた村々に手を差し伸べられたバガヴァン シユリ サティア サイババ。このプロジェクトは、驚くほどの速さで効率的に進みました。その陰にあるのはすべて、この活動に対するバガヴァンの断固たる誓言と、献身と奉仕の力です。アナンタプール地区の荒れ果てた地には、協力し合うたくさんの人々の美しい姿と、喜びに溢れる笑顔が見られました。

村々に設置された典型的なコンクリート成形貯水槽(容積2500リットル)


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(C) 1996 Sathya Sai Organization Japan