ジャガディーシャン氏講演 世界Bグループ セントラルユース コーディネーターが来日された折り、東京センターにおいてしていただいた公演からの抜粋です。
サイラム 愛しい兄弟姉妹の皆さん!
スワミは貧しい人に奉仕をしなさいとおっしゃっています。貧しい人とは誰のことでしょう? 貧しい人とは高齢者や孤児、家族がなかったり家がなかったりする人たちもそうです。けれども若者、すなわち社会において道徳的価値観を持たない若者たちもまた貧しい人であるといえます。
今、もしみなさんがマレーシアに行って「どこの団体が道徳的な価値についての活動をしているのですか?」と聞くなら、「サイババです」という答えが返ってくるでしょう。これが私たちのしてきたことです。たくさんの道徳プログラムを手がけてきました。ですからマレーシアにおいては、サイの活動は道徳の活動として認識されています。
青年の皆さん! もし奉仕をしようと思うなら、まず何が自分の国にとって必要なのかをよく調べてください。どこにみなさんの愛と、時間と、エネルギーを注げば効果があるのかをよく考えてください。たとえば高齢者の方々に孤独感はありませんか? たとえば若い人たちを道徳的価値観に導くことが必要とされていませんか? こういったことをみなさんは調べてみなくてはなりません。
今日の青年たちにとって、楽しみといえば、感覚を喜ばせる行為にふけることになってしまっています。そこで私たちは彼らに、別の楽しさと価値に満ちた、生き生きとした生活の仕方があるということを教えることができるのではないでしょうか?ババがおっしゃるように、すべての青年が神の庭園の花になれるように、そして神の天に輝く星になれるように、彼らが自分たちの才能を発揮する手助けができるはずです。
けれども私たちはまず、ババの御教えを自分たちの生活に統合しなくてはなりません。そのためにはどうしたらよいでしょう? それにはババがプッタパルティにいると思うのではなく、ババがいつも自分のそばにいるということを意識して生活することです。たとえばババが毎日あなたと一緒に歩いていると考えてみたらどうでしょう? あなたは怒ったりしますか? たとえばババがいつも横にいるとしたら、どんなに優しく話すことでしょう。ですから簡単なことです。ババの御教えを自分の生活に統合させる方法は、ただ、ババと共にいるようにすればいいのです。
皆さん! サイの活動が日本の人々に何か異国のものだと思われるようであってはなりません。日本の人々が、サイの活動は日本のものであると感じるようにならなくてはなりません。どうしたらこれは可能でしょう? もしもすべてのサイセンターが社会における灯台のようになれば、人々はサイの帰依者でなくても、「サイの活動のおかげで社会はほんとうに恩恵をこうむっている」と神に感謝するようになるでしょう。これは神が世界にダルマを確立する助けになるのです。すると中には、「どうして私たちにそんな大それたことができるでしょう?」と言う人もいるかもしれません。ある人がババに尋ねました。
「ババ、私はボンベイでセヴァをしています。プラシャンティニラヤムに来てセヴァをしてもいいですか?」
ババは答えました。
「あなたは誰の奉仕をボンベイでしていたと思っているのですか? あなたは私の仕事をしていたのです。あなたはハサミの一方の柄です。そして私はもう一方の柄です。私は世界のダルマという布を切るためにあなたが必要なのです。あなたがいなければ、私は切ることができません」
神の化身はダルマのリズム、真実、愛のリズムが大きく乱れるとき、そのリズムを元に戻すために降臨します。みなさん。今自分自身に問い掛けてみてください。日本で今おかしくなっているリズムとは何でしょう? あなた方の伝統、文化、宗教の中で、崇高なもの、よいもの、すばらしいものとはいったい何でしたか? それが、今揺らいでいます。それを元のリズムに戻すのです。それが「神の仕事をする」ということです。
愛しい兄弟姉妹の皆さん!
自分自身を神に捧げてください。そして、神の仕事をしてください。スワミの御教えを理解して、それを実践し、神の天に輝く星になってください。
一九九八年 十月二一日
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