サイババ様の御言葉です。
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『マハーバーラタ』の戦いが終わった後、
クリシュナはパーンダヴァ兄弟の母クンティーに
望みは何かと尋ねました。
クンティーは、
つねに困難という恩恵を与え続けてほしい
と頼みました。
そうあって初めて自分は、かつて兄弟たちが
12年間森で暮らしていたときにそうだったように、
ずっと神を想い続けていられるのであり、
それより前に女王として
王宮での生活を楽しんでいたときには
神を想っていなかったと、
クンティーは語りました。
苦悩している時にのみ、
神の御名を唱えることの甘さを味わえるのです。
人生は悲しみと喜びの混合物です。
これらは夜と昼のようなものです。
夜がなければ、
人は昼の過酷な労働の後、
得るに値する休息を取ることができません。
オレンジの中には
甘い果汁が詰まっています。
しかし、オレンジは苦い皮でおおわれています。
外皮が中の果汁を保護しているのです。
このように、
真の喜びを味わうためには
苦い困難に耐えるべきなのです。
人はクシャマ(許し)という性質の具現です。
この性質を有していれば、
この世で達成できないことなどありません。
1994年1月1日の御講話より