Special Interview  
 

ラジオ・サイ マンスリーEジャーナル
Heart2Heart(ハートトゥーハート)(H2H)特集

神の化身と疑り深い人々

 
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3.スワミの社会事業――スーパー・ホスピタル

次に、スワミの社会事業計画に関する批評家たちの傲慢(ごうまん)なコメントについて述べたいと思います。サングヴィ氏いわく、「サイ・ババがプッタパルティの人々のために病院、大学(しかも不釣合いなことにプラネタリウムまでも)作ったことは認めよう。しかし、そのことはサイ・ババがある種の博愛主義者であることを示しているにすぎない。ヒンドゥー教において、宗教上の哲学的精神は真新しいことではない。ラーマクリシュナ団体はサイ・ババがこれまでにやってきたこと、そしてこれからも含めて、それ以上にはるかに多くの貢献をしている」。サングヴィ氏は他にも辛らつなことを言っていますが、それらは無視することにします。

サングヴィ氏にとって、批判力のない新聞のページが開かれているのは幸いです。科学界では、その手の馬鹿げた茶番から逃げ切ることはできません。というのも、私の所にはおよそ70もの、世界中で出版されている専門雑誌に掲載された科学論文があります。自然科学界では、もしだれかが支持を得られないようなことを書いたなら、たちどころにその論文は拒絶されてしまいます。ジャーナリズムが信頼するに値する誠実さを、そうでないものと区別 して誇っているのは驚くべきことです。しかしながら最近の風潮では、彼らがジャーナリストという一つの(特権的な)ブランドを代表しているのだから、言いたいことは何でも言ってかまわない、ということのようです。自然科学界で言えるのは、私たちはもっと客観的だということです。だれかがノーベル賞を取ったとします。すると次に彼が書いた論文はだれか他の人のものだと批判的に扱われたりします。

先ほどの言葉をちょっと考えてみましょう。サングヴィ氏はスワミがプッタパルティの人々のためにあの病院を建てたと言います。確かに病院は物理的にはプッタパルティにありますが、しかしその総合病院に関する限り、人々はアーンドラ・プラデーシュ州全土からやってきます。スーパー・スペシャリティ・ホスピタル(高度専門病院)に関しても、断言できますが、H2Hの読者なら皆、その実情がどういうものであるかを知っています。それでも公に言っておきますが、人々はインドの全州からだけでなくネパールからでもやって来ます。そこへ来た人はだれでも、他の国々から来た人もそうですが、カースト、主義主張、人種あるいは宗教にかかわらず治療を受けることができます。最近では、西ベンガルからやって来たマルクス主義者がいます。彼もまた、同じような病気の他の患者と同様に心臓治療を受けました。サングヴィさん、愛に国境はないのです。無限の愛の化身ババ、それが本当に何を意味するのか、ほんの少しも理解することなく、あなたが無責任にババのことを書かれるのは残念なことです。

サングヴィ氏はスワミの病院をあたかも通常ありきたりのことのように片付けてしまっています。たとえば、プッタパルティの病院だけでも、創立以来15年間に1万5千件以上の心臓外科手術が行われてきたことを彼は知っているのでしょうか?

ここに皆さんの、そして悪口を言う人々、同様にヒマラヤ的愛情表現を見くびりたがっているような人々の目を開くようにと願って、ある数字を披露しましょう。

 

プッタパルティのスーパー・スペシャリティ・ホスピタルについて
(1991年11月22日の開院から2006年9月30日まで)
  心臓部局への受診、外来患者総数 685,731  
  心臓外科手術総数 15,844  
       
  <内訳>    
  バイパス外科手術 1,997  
  弁膜外科手術 6,178  
  先天性欠陥外科手術 6,988  
  大動脈外科手術 55  
  心臓腫瘍外科手術 171  
  その他の外科手術 495  
  15,884  
       
  泌尿器科手術の合計
(1992年11月22日から2006年9月30日) 
30,020  
  眼科外科手術数合計
(1994年11月22日から2006年9月30日)
29,564  
  眼科におけるレーザー外科手術数合計 6,328  
       
       
バンガロールのスーパー・スペシャリティ・ホスピタルについて
(2001年1月21日の開院から2006年9月30日まで)
  心臓部局の外来患者数合計 258,734  
  神経科、神経外科外来患者数 137,742  
  心臓外科手術数合計 7,063  
  神経外科手術数合計 6,326  
       

以上は、統計上のほんの一部にすぎません。どこか他の所で詳細全部をごらんになれることでしょう。ここであげた治療の詳細に関して大事なポイントは、それが100パーセント無料だということです。外来患者の診察は無料、エコー、ドップラー検査、血液検査なども無料。カテーテル法、薬、医師の診察料、手術費、入院費用、集中治療室の費用、食費などすべて無料です。人々は財布を持たずにやって来て財布を持たずに出て行きます。読者の皆さん、バンガロール、ムンバイそしてデリーの私立病院で手術を受けるのにいくらかかるのかどうぞ調べてみてください。心臓の弁を置き換える手術、診察にそもそもかかる費用、手術に先立ってのさまざまな検査、手術そのもの、投与される薬品、入院に必要な費用などなど。そして病院にいる下層の小間使いたちによって無慈悲にも取り上げられるチップも忘れないでください。サンデー・タイムズ紙(Sunday Times)のショバ・デー氏(Shobha De)によるゲスト社説に基づいた、『不親切な病院』という題名の日曜特別 番組を私たちが取り上げたことを思い出した方もいらっしゃるかもしれません。

私はサングヴィ氏に、そのように大がかりで、すべての人に無料の治療が提供されている「私立」病院が、北極から南極まで世界のどこにあるのか教えていただくことを要求します。ところで、ここには支払いを請求される余裕のある人々と支払いを免除されることができない人たちという二重のシステムなどはありません。サングヴィさん、もし匿名で、どこに支払いカウンターがあるのか見たければ、一度でも訪れてみるだけの聡明な誠実さがあなたにおありでしょうか? そうすれば、その病院には支払いカウンターがないだけでなく、ヒンドゥー語、テルグ語、タミル語、カンナダ語、マラヤーラム語といった言葉でつねにアナウンスが流れており、治療が完全に無料であること、そしてもしだれかがお金を取ろうとしたならば、すぐに当局に通 報されるということが患者にわかるようになっています。もう一度言いますが、検査にかかる費用、CTスキャンのような検査、血管造影のような処置に関する費用などまったくかかりません。弁の置換というような手術においてさえ、入院費用、患者に提供される食事、薬など前に述べたようにすべて無料です。それに、いかなる基金をも求めるような掲示板が一つもない、ということがおわかりになるでしょう。

実際、あなたがアシュラムへ来られたら、そこでも基金を募るような広告は何もない、ということがおわかりになるでしょう。私たちは週に七日、一日二十四時間番組放送をしていますが、今までに一度でも私たちが資金を募るような呼びかけをしたのをお聞きになったことがありますか? シャンカル・チャンネルでの私たちのテレビ番組で資金を募ったことがありますか? (対照的に、同じチャンネルで番組を提供している人々の多くは定期的に資金を募っています。) 同様に『サナータナ・サーラティ』でも、津波が起きたときでさえ、一度たりとも寄付を募ったりしたことはありません。(ところで、津波の時のことですが、1000万ルピー以上が救済に費やされました。H2Hで詳細を報じています。)実に、世界中どこにも、どのサイセンターにも募金箱なるものはありません。その事実だけでも海外の帰依者を驚かせるだけでなく、多くの帰依者をセンターへと引き付けているのです。

医療の話題を続けますが、サングヴィ氏は、月の最初の20日間毎日、プッタパルティの多くの村へ移動クリニックが、無償の奉仕をする8人の医療チームとともに出ているのをご存知でしょうか? この医療チームはアーンドラ・プラデーシュ州からだけでも600人の医師団の中から派遣されていることをご存知でしょうか? この移動車にはドップラー検査の装置やレントゲン装置があることをご存知でしょうか? これらのサービスはすべて無料であることをご存知でしょうか?

サングヴィ氏は、インド国内に限らず、海外でもシュリ・サティア・サイ・セヴァ・オーガニゼーションによって医療キャンプが日常的に運営されていることをご存知でしょうか? たとえば、ニュージーランドからの医療チームは、フィジーを訪れて医療キャンプを運営していることをご存知でしょうか? イギリスの医者たちは、アフリカで医療キャンプを運営していることをご存知でしょうか? 実際、2005年には(スワミの80年御降誕の年でした)、英国の医師たちによる一年がかりのキャンペーンがありました。総数8,000件の眼科手術が行われ、アフリカの多くの国々に広まったのでした。すべてアフリカにおけるサイ・オーガニゼーション主催のもとにです。同じように、ケニアでは、サイネットと呼ばれるプロジェクトが行われました。マラリア予防キャンペーンの一環として特殊な処理を施した蚊帳が貧しい人々に配給されました。実際、ラテン・アメリカのいたる所でも、一年中医療キャンプが運営されています。

 

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出典:http://media.radiosai.org/Journals/SpecialArticle/GOD_AVATAR_AND_THE_DOUBTING_THOMAS.pdf
翻訳:サティア サイ 出版協会

 

 
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