Special Interview  
 

ラジオ・サイ マンスリーEジャーナル
Heart2Heart(ハートトゥーハート)(H2H)特集

神の化身と疑り深い人々

 
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5.宗教を超越するスワミ

私は、最高の名誉が与えられているラーマクリシュナ・ミッションの存在にまったく賛成です。しかしながら、そのラーマクリシュナ・ミッションが、ババがこれまでに成し遂げたことを軽んずるために使われているのは、非常に不当なことです。両者の目的は違っています。サングヴィ氏はスワミをヒンドゥー教の博愛主義者と位 置づけたいかもしれません。しかし、私たちは、スワミが宗教を超えたより高い霊性の世界にそびえ立っていることを知っています。祈りを捧げるためにイスラム教徒たちがブッカパトナムまで6キロの道のりを歩いて行かなくてもいいようにと、スワミが70年代半ばにプッタパルティにモスク(礼拝堂)を建てたことを、いったい何人の人が知っているでしょう?

サングヴィさん、ここへはイスラエルからの人々も含めて、すべての宗教の人々がやって来るということをぜひ知ってください。カザフスタンの大統領夫人は首都アルマトゥイから直接ここプッタパルティまで二度チャーター機でやって来られました。イランやトルコからも定期的に人々が訪れます。仏教徒はブッダ・プールニマを祝うためにここへやって来ます。中国人たちは中国人の新年(チャイニーズ・ニュー・イヤー)を迎えるためにここへやって来ます。ちょうど数日前、宗教的熱狂(いつものことですが)のもとにクリスマスが祝われたのですが、ナイジェリアのチャールズ神父(現在はザンビア在住)はここでミサを行いました! ここで私が是非とも言いたいのは、ラーマクリシュナ・ミッションとこのアシュラムの間には、霊的、文化的な違いがあるのだということです。もちろん、ヴェーダーンタ哲学は、とても包括的であるがゆえ、つねに高い注目を集めていますが、あらゆる宗教は、一つの神への等しく有効な道として、愛という名の下に尊敬され、認められているのです。だからこそスワミは、キリスト教徒には良いキリスト教徒になりなさいと言い、イスラム教徒には良いイスラム教徒になりなさいと言うのです。またそれゆえ、ベーガム・パルヴェーン・スルタナ(Begum Parveen Sultana)とウスタド・アムジャド・アリ・カーン(Ustad Amjad Ali Khan)は、ここを定期的に訪れ、ダルシャンを受け、コンサートを行うのです。現在ここで半年に一回、交響楽団の演奏が行われているのはそういう理由からです。忘れてならないのは、プラシャーンティ・ニラヤムは皆のためのものであり、ここにはサルヴァ・ダルマ・ストゥーパ(全宗教の搭)があります。同様に、プールナ・チャンドラ講堂では主だった宗教の絵画が見られます。ヒル・ビュー・スタジアムにも同じように、ブッダ、イエス、ゾロアスターの像があるのがわかります。異なった宗教の聖霊が描かれている壁画が大学の講堂の壁を飾っています。ところで、私たちは、H2Hでさまざまな機会に、いろいろな宗教に関する記事を掲載しているということも述べておきましょう。実際、ゾロアスター教に関する私たちの記事が世界中のゾロアスター教徒の特別 な注意を引きました。彼らによると、他の出典物よりもこの記事によって彼らの宗教についてより多くを学ぶことができたということでした。

 

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出典:http://media.radiosai.org/Journals/SpecialArticle/GOD_AVATAR_AND_THE_DOUBTING_THOMAS.pdf
翻訳:サティア サイ 出版協会

 

 
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