テーマ「他人を幸せにできるのか」1

2020年8月20日

私の小さな経験ですが、今でも、覚えていることがあります。

母を連れて乗り換えのためにパリのシャルルドゴール空港につきましたが、延着のため予定の乗り換えの飛行機は既に出てしまっており、大変困ったことになりました。

空港内をウロウロと母と歩いていたのですが、ちょうど出口にさしかかった時に前を歩いていた女性が、荷物を抱えた私たちが通れるように笑顔でずっとドアを押さえて待ってくれていたのです。

たったそれだけのことですが、とても嬉しかったのを覚えています。

それは40年も前のことなのですが、困っている時に助けられたので今だに忘れることができません。

その人は何も私たちを幸せにしようなどと頭で考えたわけではないはずです。

ただ困ってそうだから助けてあげようというだけのことでしょう。

そこに意図はありません。

それに対して、他人を幸せにしようという意図を持った行いは、間違えばエゴっぽいものになりかねません。

この素晴らしいプロジェクトがババ様の捧げものに相応しいものになるためには、愛なるゆえに愛し、愛なるゆえに奉仕する、そのような愛の実践として行ったものが、結果として人を喜ばせることにつながるのかもしれません。

愛に理由はありません。
愛に意図はありません。

だから他人を幸せにするなどという思いを外してハートの促がしに従い行った方が良いでしょう。

この95日間は、人を喜ばせたり、ちょっとした思いやりや親切ができるようにアンテナの感度を良くしておきたいと思います。

私は一日に3個と少ないのですが、目標数を登録しました。

仏教では「無財の七施」という、お金や財産や能力や力がない人でも、誰にでもできる布施(奉仕)を仏道修行として説いているようです。

①眼施:優しい眼差しで見る
②和顔施:おだやかな顔つきで接する
③愛語施:優しい言葉使い
④身施:体を使った奉仕
⑤心施:共に喜び、共に悲しむ
⑥壮座施:座席を譲る、何かを譲る
⑦房舎施:雨や風をしのぐ所を与える

以上の7つですが、これらも愛の実践だと思われます。
これらを参考にして今日から95日間、過ごしたいと思います。

SSIOJ 世話人