体験談18

2020年8月28日

女性(広島)

私は老人病院で看護をしています。
そこで患者さんから幸せを贈られた体験です。

先日、夜勤中にあまりの忙しさに私自身が息が詰まりそうになっていました。

80代の女性の患者さんに、車椅子に移乗するため靴を履かせていたら、突然、その方が呂律のまわらない声で「ありがとう、ありがとう ありがとう…」と

麻痺のない方の健側の手で私の腕をさすりながら、何度も何度も優しく言われました。
何度も何度もです。

普段そのようなことをされる方ではありませんでしたが、この方は神様(スワミ)だと瞬時にわかりました。

私の疲れた心身を優しくほぐし、とても静かで幸せな気持ちにしてくださったのです。

そして「こちらこそ、ありがとうございます」とお礼を言いました。

看護をしていて、高齢者の患者さんに幸せを贈れているか、正直わかりません。

でも確かに言えることは、私は患者さんから幸せを贈られているということです。

「幸せを贈ること」は、置かれた状況や心身の状態には関係ないのかもしれません。