女性(北海道)
コロナによる外出制限のため、3月以降、すっかり運動不足になってしまいました。
そこで数ヶ月前から毎朝ラジオ体操をすることにしました。
体操をしていると、ウォーキングをしているご夫婦の方やイヌの散歩をされている方々が通りかかります。
「お早うございま~す」と声をかけると、「お早うございます」と明るい声が返ってきます。
また、お付き合いのある近所の方が、朝早く仕事に出かけるときは、互いに手を振り、遠くから「行ってらっしゃ~い」と大きな声でお見送りをします。
ラジオ体操を始めたことで、今までにはなかった朝の出会いが生まれ、とても気持ちのよい1日が始まります。
2005年に公開された「ALWAYS三丁目の夕日」と言う映画がありました。
誰もが貧しい生活をしていましたが、隣近所の方達をまるで自分のことのように真剣に考え、泣いたり、笑ったりと家族のように振る舞っていて、とても心温まる映画でした。
そんな映画を見ていて、ふと思ったことですが、私たちは、幸せをどこか遠いところに見い出そうとしますが、実はそうではなく、目の前、つまり家族や身近な人との関係の中に、すなわち、普段の生活の中に幸せはあるのではないかと思いました。
私たちが互いに依存し合って生きていることは当たり前のことなのですが、日々の忙しさの中で気づけないまま過ごすことが往々にしてあります。
ですから、まずは身の回りにいる人に感謝の気持ちを表すことが、幸せのためには大切なのかなと思いました。
また、これは私の感じ方ですが、私の場合、「人を幸せにしよう」と考えて行動することは出来なくて、また、そのように考えて行動することは何か違うのではないかと感じています。
人を幸せにするということは、もっと自然発生的な行為のように思うからです。
「3丁目の夕日」の場合、人間らしい優しさが、あちこちに溢れていました。
そんな、人から滲み出る愛こそ、人を幸せにする原動力なのかなと感じました。
ですから私は、まず自分の中に愛と幸せを育み、そして人を幸せにすることが出来れば良いと思っています。
幸せでいなさい。そして、他の人を幸せにしなさい。
1998年1月1日元旦の御講話より