テーマ「他人を幸せにできるのか」2

2020年8月21日

「人(他人)を幸せにすることはできるのか?」についてのメッセージと言うことで、一言、私の体験を踏まえ報告させて頂きます。

この質問に対する私の答えは、「他者を幸せにすることは出来ない」です、がしかし、「幸せであることに気付くことは出来る」です。少しひねくれた考え方かも知れませんが、本質的なところですので、敢えてそのように回答させて頂きました。

スワミは、世界は神の反映であり、全ての人は神、と説かれています。従って、世界(人々)は至福に満ちあふれていると考えるのが真理に即した捉え方と思われます。我々凡人にとっては、この物質世界は苦痛に満ちた世界として映りますが、この同じ世界を聖者は天国とみる、とラマナ・マハルシは言われました。まさに世界は100人100様であり、他者が幸福であるか否かは、見る人の心が決めていると言えるわけです。違いは心が純粋であるか否か、平たく言うと、「わたし」というエゴと、「~したい」という欲望があるか否かの違いによると考えられます。

(世界の混沌とした状態を危惧して、ある帰依者がババ様に質問しました)
「スワミ、それではどうやって私たちは世界を変えられるのですか?」
スワミはお答えになった。
「簡単です。あなたのマインドを変えなさい!」

        —ダイアナ・バスキン著 :『サイババの聖なるレッスン』
       第21回「スワミとの秘蔵のインタビュー(前半)」より

世界の平安(人々の幸せ)のためには、私たちは自分の心を変容させなければなりません。そのために私たちは何をすべきでしょうか?スワミは慈悲深くも、私たちの心を変容させる道具として、私たちに肉体と感覚を授けて下さいました。肉体は、社会への奉仕というダルマに従事させることで、感覚は、神を見て、神を聞いて、神を食べて、神を感じるという仕事に従事させることで、心は純粋になると教えて下さいました。今回、Happy Project95として「他者に幸せを贈る行為」が企画され、スワミもとても喜ばれていることと思いましたが、これは他者を変容させるというより、自分の心を変容させるためであると理解することが大切と思いました。

さて、私は人生に於いて誰もが経験したことのないような、極めて貴重な神のリーラを体験させて頂きました。もう7年前になりますが、この体験談が動画(19分)となって、SSIOJの旧サイトに掲載されています(個人情報保護法の観点から、地名は変更されています)。今回のプロジェクトの方向性を示す何らかのヒントが含まれているかも知れません。鑑賞して頂ければ幸いです。

後日談ですが、二人はその後、めでたく結婚され2人の子供を授かりました。また、彼は、障害者の就労を支援する施設に勤務し、今は多くの障害者と共に元気よく農作業に勤しんでいます。そして、なんとその施設名には「○神・・・」という文字が含まれていました。スワミの御業には限りがありません。
私がこの体験を通して感じたことは、私たちは、周囲の全てに、身に降りかかる出来事の全てに、そして自分の行為の全てに神を感じた瞬間、自分の意志によることなく、自分も他の人も、自動的に幸せになるのではないかと言うことでした。

幸福は神との結合にあります。
ですから、絶え間なく神を憶念しなさい。
       -2006年1月14日の御講話(H2H 2019年5月9日)

サイラム

SSIOJ 副世話人